質問に応じた村上誠一郎総務相

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 村上誠一郎総務相は4日に開かれた衆院予算委員会で、フジテレビの問題について野党議員からの質問を受けた。

 日本維新の会・藤巻健太衆院議員はフジテレビ問題に関して放送局・放送業界の在り方について質問した。村上氏は「放送免許の取り消しはあるのでしょうか」との質問に「放送局の免許取り消し理由については、外資規制法違反などが電波法において限定的に列挙されています。ご指摘の深刻なコンプライアンス違反については、放送法電波法と関係ないものと意味されていると思いますが、免許取り消し事由として規定しておらず、これによって免許を取り消すことはできない」と述べた。

 フジテレビではCMスポンサー離れが起きている。村上氏は放送局が経営難になった場合の放送免許の扱いについて、免許取得時は「放送業務を維持するに足る経理的な基礎を有していなければ与えられない」とした。

 その一方、免許を得た後については「経理的な基礎を欠くことが電波法上、取り消し事由と規定されておらず、免許を取り消すことはできない」と答弁した。