京都野球協会は14日、京都・西京極球場(わかさスタジアム京都)で、野球界の発展に尽力した京都ゆかりの野球人の功績をたたえる「京都野球殿堂」に選任した、元阪神監督・吉田義男氏(88)と南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督だった野村克也氏(享年84歳)を顕彰した。
吉田氏は山城高から立命大を経て、53年に阪神入りした。「牛若丸」の異名をとった最強のショート。85年は監督としてリーグ優勝、日本一を遂げ、虎フィーバーは社会現象にもなった。フランス代表監督として五輪出場を目指し野球の普及にも努めた。今年の東京五輪で競技種目に野球ソフトボールが復活する道筋をつける活動にも尽力した。
野村氏は54年に峰山高からテスト生として南海ホークス(現ソフトバンク)に入団した。名捕手で戦後初の3冠王。監督としては73年に南海、92、93、95、97年はヤクルトでリーグ優勝、3度の日本一に輝いた。
吉田、野村両氏は現役時代の64年に阪神対南海の日本シリーズで対決している。レギュラーシーズンで打率3割1分8厘だった吉田は「1番遊撃」、野村は「4番捕手」で出場し、南海が4勝3敗で日本一になった。リーグは違ったが同世代で野球界を支え合った。
記念式典では、京都野球協会・佐々嘉孝会長が「おふたりは京都の誇りです」とあいさつ。顕彰盾が除幕されると吉田氏は「わたしは京都で生まれ、京都で育った。わたしの野球人生の原点は京都にあります。感謝しております」と語った。
セレモニーに出席した野村氏の兄嘉明さん(89)は「この球場は思い出の球場で、わたしも弟の試合観戦は欠かしたことがありません。ヤクルトが優勝した年に表彰されるのも運。あの世で喜んでると思います」と喜んだ。阪神コーチに就任する息子克則氏(48)の有紀子夫人と娘・彩也子さんも出席。有紀子さんは「ザ・野球人ですね。改めてお父さんの偉大さを感じます」と語った。