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2024年12月23日 大阪地裁でのHPVワクチン薬害裁判傍聴記録 特に精神科や神経内科や小児科の先生方の意見を伺えれば幸いです。 世界で唯一、非科学的で激烈な反HPVワクチン報道を行ってきた日本のマスコミ。 彼らが決して詳細を報じない、HPVワクチン薬害訴訟。 自分にとっては3回目の傍聴。 2回目までの傍聴記録は、このツイートに引き続いて貼り付けておきます。 マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、法廷でも複数の医師から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されてきました。 ジャーナリストの鈴木エイト氏も、長年に渡ってこの問題を記録しています。 氏のこれまでの傍聴記録も参考にして下さい。 裁判傍聴には抽選が必要で、概ね倍率は1.1倍から1.2倍程度(抽選での一般傍聴席は約54席、事前に確保されている裁判関係者傍聴席も約54席) なお前回裁判所に来た際には自分の直前で傍聴券が品切れになったために、傍聴に失敗しています。 以下に2時間強に渡る裁判の傍聴記録をツイートしますが、非常に長文です。 なお法廷内は録音などは不可能なので、自分のメモと記憶から書き起こしています。 被告席には国及び製薬会社のGSKとMSDの代理人。 製薬会社GSK代理人は証人の鴇田夏子先生(1996年から慶応義塾大学病院小児科所属、現在は同院小児精神保健班長)へ質問し、鴇田先生が回答する形式で進行。 以下はGSK代理人の質問は省略し、回答した鴇田先生の小児心因性疾患の解説と症例報告が続く。 なお、鴇田先生は厚労省への症例報告なども行っている。 慶応義塾大学病院小児科は14の専門チームに分かれているが、連携して小児疾患の診療にあたっている。 鴇田先生の小児精神保健班は複数の医師と臨床心理士で構成されており、小児の心因性疾患の治療および関わる家族へのメンタルサポートが業務。 守備範囲は、精神面での母の支援(育児で精神的な問題が生じ得る母や、致死性疾患で子供を失った母のグリーフケアなど)、適応障害、不安障害、愛着障害、引きこもり、転換性障害、虐待など。 年間の新規患者数は300-400名で、そのうち重症者(心因性の疾患により日常生活が困難な症例)は100-200名。 家族としての機能に問題があるケースが非常に多い。 代表的な疾患である転換性障害(脳の器質的な疾患であるてんかんとは異なる)の代表的な症状は、歩けない、脱力する、けいれん様症状、しびれ、頭痛、姿勢を保持できない、体の震え、自律神経症状と言われる動悸・めまい・冷えなどがある。 さらに、意識はあるが声が出ない(失語)、疲労感や倦怠感からの寝たきり、入眠障害(過眠・不眠)、解離症状(目線が合わない・反応がない・人格が交代する二重人格や多重人格)。 こういった症状が生じる小児から思春期のリスクファクターとして、感情表現が苦手、性格が繊細で敏感、自分を偽って頑張りすぎる、という気質がある。 これらは無意識に自分を偽っているケースも多い。 診断はまずは身体診察及び筋電図・画像診断・血液・尿などの客観的検査を行い、小児整形外科や小児神経内科と共同で器質的疾患を探る。 ここで症状の説明がつくような異常が見られなかった場合、心因性疾患を念頭に置いて学校や家族や課外活動の状況を聴取する。 時間をかけてしっかり話を聞く。 まずは保護者の同席を外して、本人から話を聞く。 親に心配をかけたくない、親との関係が良くない、などは治療にとって重要な情報だが、親が同席では十分な情報が得られないことがある。 子供から聴取した後に、親からも詳細に話を聞く。 親に関しても、子どもには伝えていない・知られたくない成育歴や、過去に関する重要な情報が得られることがある。 これが小児の心因性疾患の基本的な診断と治療の方針。 ここからは実際の慶応大学病院での症例の提示。 ケース1 17歳の男子高校生(HPVワクチン未接種) 転換性障害 1週間ほどの拒食症状のタイミングで、高校の部活の先輩が自殺。 ふらつき・過換気・力が入らないといった症状が持続したために、近くの神経内科を受診。 各種検査で異常がなく慶応大学病院を受診。 やはり各種検査で異常がないにも関わらず、症状は悪化傾向。 腕と膝と足首を突っ張ってピンと張った姿勢から、関節を屈曲することができず。 慶応大学病院小児精神保健班を受診。 日中の覚醒時だけではなく、就寝時も手足はピンと張った状態だが、手首から先は自由に動かすことが出来てスマートフォンも使用可能。 下半身は常にクロスして突っ張っている状態。 食事は要介助で、車いすには乗る事も出来ず、排泄は簡易便器、入浴も不可能でタオル清拭のみ。 にも関わらず、当の本人は社交的で明るいキャラクターを維持。 肘と膝と足首だけが進展状態で固定(しかも就寝時も同様)されているのは、通常の医学では説明がつかない病態。 症状出現から既に1年半が経過。 ここで本人と両親に、全身麻酔(麻酔の詳細は不明)でも症状が持続するかどうかを確認することを提案。 脳や脊髄などの器質的な問題ならば、四肢の硬直は変わらないし、硬直が解ければ心因性の可能性が高まるだろうと。 全身麻酔をかけたところ、普通に四肢の関節の硬直は改善。 その旨をご本人に伝えると、はじめは心因性疾患の可能性が高いことを受け入れられず動揺して号泣し、怒りを露わにした。リハビリも拒否。 ただ、両親は心因性疾患であることを全身麻酔前から少しずつ受け入れており、この結果を受けて夫婦ともに息子の治療に協力することを決意。 治療を応援する母からの手紙や、カウンセリングを経て症状は改善。 独歩で退院となった。 この家庭の背景としては、父は若年で腎疾患を発症して結婚前から腎不全。 父は透析や脳梗塞による障害もあり、ずっと実家暮らし。 母はもともと敏感で繊細な気質を持ち、拒食症なども発症。 結婚・出産するも、父の実家からは別居婚となる。 患者本人の幼少期から、両親の夫婦喧嘩や、物にあたって暴力的になる母親を身近に見て育ってきた。 小学生の時には吃音でクラスメイトから馬鹿にされて、中学では部活は人間関係が合わずに退部、高校1年生では勉強を頑張ってクラストップだったが、やはりクラスになじめず2年生からは成績は急降下。 ここで転換性障害を発症し、上記の経過を辿る。 ここで鴇田先生から、何らかの人間関係のストレスが起因となり歩けなくなったり、受験などのストレスでペンが握れなくなる症状は思春期において生じ得る症状との説明。 ケース2 思春期女性(HPVワクチン未接種) 体育(もしくは部活)の授業で全力疾走後に倒れる。 以降は脱力発作が持続。 入院して精密検査を行っても異常はないが、やはり歩けないと。 慶応大学病院へ入院して、追加で筋電図の精密検査を行っても異常なし。 徐々に本人から家庭の事情を確認すると、家庭内の事情を吐露。 幼少期から父から姉への家庭内暴力あり。 両親のどちらか(聞き取れず)に不倫疑惑あり、本人も不倫相手の家まで連れ回された経験あり。 家庭環境が悪かったためにマンガのキャラクターを参考にして、学校ではマンガのキャラクターのように立ち振る舞って自分を維持していた。 1年間のカウンセリングで症状は軽快。 ケース3 思春期少女(HPVワクチン未接種) 耳が聞こえないという主訴で耳鼻科受診。 同時期に、学校で突然倒れたり車いすを要するというエピソードあり。 検査で異常がなく慶応大学病院へ紹介。 急に耳が聞こえなくなったにも関わらず、飄々として明るい子という印象。 医師がその状況に共感すると、急に号泣。 母娘の状況を確認すると、母の持病(詳細不明)のために娘をストレスの捌け口にして強く当たってきたと。 母娘と繰り返し話し合うことで、2年間かけて症状は改善。 ケース4 思春期少女(HPVワクチン接種済み) 接種時期からめまい・立ち眩みが増えた。 近医で精密検査を受けるも異常なし。 慶応大学病院へ。 母がHPVワクチン副反応を疑っていたが、本人は自ら進んで友人関係のストレスなどを吐露。 母娘と相談して学校を休むことを決めた。 数か月後には症状が改善。 このあたりで10分間の休憩となる。 ケース4-5の間ではなく、ケース3-4の間などなど多少前後しているかも知れない。 ここで会場右側の関係者席の座席周囲の壮年男性から "あーあ、勉強になるわ。" "じゃあ、あの症状を先生たちが治してくれや。" "どうせ国や製薬会社は精神疾患ってことにしたいんやろ。" などの声が上がる。 その周囲は同調するでもなく諫めるでもなく、空気感はよく分からない(以前の自分の傍聴時は、この界隈はもっと荒々しかった印象) ケース5 思春期少女(HPVワクチン接種済み) 小児科でのHPVワクチン接種の翌日からけいれん様発作が出現とのことで、近医でMRIなどの精密検査を行っても異常なし。 しかし、連日のようにけいれん様発作が生じるとのことで慶応大学病院を受診。 発作出現から1年半が経過していた。 ここで入院時の状況を鴇田先生がノートパソコンで供覧。 しかし、最前列の傍聴者以外には画面が小さすぎて見えない。 あぁ!ゔぅー!という断続的な奇声しか聞こえない。 鴇田先生によるとこの時の状況は、意識障害(呼びかけに反応がない)、右手はけいれん様の動きで左手は動かない、息こらえ、大きな呼吸、浅い呼吸の繰り返し →これらは転換性障害の典型的な動きとのこと 他にはストレッチャーをトントントントン叩き続ける動作。 発作時に脳波を測定しても異常なし。 入院後もニコニコとしているが、心を開いていない印象。 連日30分程対話を行って、家族関係なども聴取。 母との面会日はほぼ必ず激しいけいれん様発作あり。 本人の希望もあり、母との面会中止。 入院から4か月経過。 更に聴取すると父は姉に対して日常的に暴力行為あり。 愛犬も父から投げ捨てられたりして、暴力行為を受けていた。 母は父からストーカーじみた束縛を強要され、電車への乗り降りもその都度父への報告と許可が必要という、異常な家庭環境であった。 母と姉は父からの別居を実行。 その報告を受けた本人は、第二・第三の人格を発症。 目を見開いたままで一切話さない人格。 一方で、自分を殴り続けたりベッドの柵上を何時間も往復し続けるような人格。 これが入院中にほぼ毎日深夜まで継続。 再度、鴇田先生がその際の動画を供覧。 しかし、やはり見えない。 発狂して大音量で叫び続ける少女の野太い声が法廷に響く。 鴇田先生によるとこの時期の症状は、、、 奇声を発し続ける、けいれん様発作を続ける、両手の人差し指でどこか一点を指し続けながら白目になる、口をもぞもぞと動かし続ける、時間を問わず徘徊し続ける。 呪われているとしか言いようがない異常行動が続いていたと。 本人は発作後には疲れ果てぐったりしており。 「もうこんなのはイヤ!」 と号泣。 既に入院から1年9か月が経過していた。 この一件以降、徐々に会話が可能になっていった。 家族の話や、これまでの友人の話、他の入院児童との交流など。 ここからは目線が合う、コミュニケーションが取れる、泣いて適切に勘定を描出できる、などの機能が改善。 それでも気を許していた医療スタッフの産休や退職などに伴って、解離性障害の発作は一時的に悪化。 鴇田先生へ殴りかかってくることもあったと。 入院から約2年半、初発発作から約4年。 約2年半ぶりに、主治医同伴での母との面会希望。 ・なぜ自分はこのような家庭環境で生まれ育つことになったのか ・母の幼少期を知りたい という希望あり。 そこで、母は自分の生い立ちを本人に伝える。 母の母(祖母)は産後1日で母を棄てた、母の姉は祖母から虐待を受けており、3歳の時点で風呂に沈められたりジャングルジムから突き落とされていた。 母はその姉と一緒に育ってきたと。 なので母は実母から育てられたことはなく、娘である本人との距離のとりかたが分からなかったと。 姉を虐待する父への干渉もできなかったと。 この本人が解離性障害を発症する以前にも、6-13歳で視力障害や聴力障害や手足が動かないなどの症状を訴えてきたが、医療機関は検査を行ったのみで、特にそれ以上の介入を行ってこなかった。 最終的に発症から5年後(入院から3年半後) 実姉との文通が継続しており、母との関係も改善と判断。 自宅への外泊を試みる(しかし父から直接DVを受けていた姉と、DVを受けていないにも関わらず精神を病んでしまった妹との溝は埋まらず) ここで被告側代理人から、鴇田先生へ確認。 慶応大学医学部付属病院小児精神保健班ではこういった多様な症状を呈している重症症例は決して珍しくなく、年間100-200例ほどある。 HPVワクチンの接種の有無によって、こうした患者数は増えてもいなければ減ってもいない。 GSK代理人"HPVワクチン接種前にはこういった症状の患者は1例もいなかった、と主張する医師もいます。鴇田先生はどのようにお考えですか?" 鴇田先生"慶応大学病院では、こういった症状の子どもたちに対しては、器質性疾患を検索するとともに必ず心因性疾患も念頭において診療に当たります。ただ病院の診療体制によっては、子どもの心因性疾患を経験していない医師が診療にあたることもあります。心因性の要因は身体症状と密接にかかわります。それは身体症状へと転換しやすい。多くの患者さんは心因性の疾患であることを受け入れないが、まずは身体の症状を治していこうとお話しした上で、繰り返し診療を行います。治療は長期に渡ります。この疾患の治療は、短期では困難です。" 日本のマスコミはこの裁判の詳細を報じませんが、これを読んだ方はどう感じましたか?
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