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【HPVワクチン薬害訴訟レポート】 2025年1月27日福岡地方裁判所 HPVワクチンを薬害かのように吹聴してきた日本のマスコミが決して報じない、HPVワクチン薬害訴訟の実態。 傍聴4回目のレポートです。 3回目までの傍聴記録は、このツイートに引き続いて貼り付けておきます。 マスコミが大々的に取り上げた"HPVワクチン後遺症"は、既に法廷でも複数の医師から誤診の疑いやワクチン接種と無関係だと指摘されてきました。 ジャーナリストの鈴木エイト氏も、長年に渡ってこの問題を記録しています。 氏のこれまでの傍聴記録も参考にして下さい。 自分がこれまで傍聴してきた大阪での裁判と異なり、傍聴者は少なめ。 会場の半分弱は空席で、傍聴の抽選券は希望者全員が当選。 これまで自分の傍聴してきた裁判(詳細は一切報道されていない)と同様に、おそらくマスコミ関係者は不在。 マスコミがあんなに薬害だと煽りまくったくせにな。放火魔と同じだよね。 むしろ現場に帰るだけまだ放火魔の方がマシ。マスコミはこの問題に放火した上に、延焼を放置している。 今回の裁判は、HPVワクチン接種によって脳の血流異常を生じたという原告側の主張に対して、被告側である製薬会社グラクソスミスクライン代理人が畑澤順先生(大阪大学医学部核医学診療科の前教授、日本核医学学会前理事長)に質問・反証する形で進行。 なお、前半は放射線医学や解剖学に関する専門的な証言が多いので、医師以外にはあまりお勧めしない(むしろ医師は必読) 多くの方は後半から読むか、畑澤先生の最後の証言だけ読んでも良いと思います。 例によって法廷は録音録画が禁止されているので、自分のメモからの書き起こし。 なので、一字一句が正しい記載ではない点はご了承ください。 畑澤先生は東北大学、イギリスのハマースミス大学、秋田県立脳血管研究センター、大阪大学医学部教授の経歴で2万数千人の脳疾患画像診断、特に脳血流SPECTやPET-CTの専門家と紹介。 可能な限り平易な説明を行うように代理人弁護士に促されて、まずはSPECTと脳血流の説明。 神経の電気伝達や、眼球の刺激部位や、光・音・運動などで脳血流量は変化する。 この血流量や血流パターンは非常に個人差が大きい。 画像診断の基本として、形態画像診断の後に機能画像診断を行う。 平易な例としては、胸部レントゲン写真で心臓が肥大していた場合、それがスポーツによる心臓の変化なのか、心不全による変化なのかを判断するのがSPECTに代表される機能画像診断。 ただしSPECTの歴史は1990年代以降と歴史は浅く、CTなどの検査と比較すると知見はまだ不十分。 また、SPECTは正常所見のバリエーションが非常に豊富であり、この分野の経験が浅い医師だと正常所見を異常所見だと判断したり、異常所見を見落としやすい。 一般的には経験豊富な医師によるダブルチェックでそういった事態を防止する。 SPECTは白・黒・その間のグレーで所見を判断するのが基本である。 視認性の為に複数のカラーを用いるが、カラーのついた画像だけで判断すると、ほとんど差が無いような血流に対しても、あたかも差があるかのように判断を誤ってしまうことが多い。 例えば血流量の70-80%を黄色、80-90%を赤色で表示した場合、78%は黄色で表示されて82%は赤色で表示される。この差は一見すると非常に大きな差に見えてしまう。 一方で80%の血流量と88%の血流量の領域があった場合、実際の差は大きいにも関わらず、画像上は赤色に表示されてあたかも同一の血流量に見えてしまう。 あくまで白・黒・グレーで表示された原画像を確認した上で、血流量を判断すべき。 次に脳SPECTの中でも3D-SSPについて解説する。 これは脳血流の統計ソフトウェアを用いた解析法である。 アルツハイマー型認知症の診断の補助の為に、大脳皮質の病変を評価するのが目的。 誤った使用法を用いると、異常だという誤った診断に繋がってしまう。 あくまで経験が浅い医師の見落とし防止などの目的で使用するツールであり、3D-SSP解析の前の原画像が診断には優先されるべき。 次に画像診断での解剖学的標準化について解説する。 前提として、個人の脳の形状は異なる。 全く同じ構造を持った脳は、他には1つとして存在しない。 これを無数で膨大な数の脳検査所見を統合して、3D-SSPでは標準化して調整する。 HPVワクチン被害者とされる原告の脳MRIでも脳に左右差がある。 右側の脳は大きく膨らんでおり、左側にはくぼみが目立つ。 これは検査時に頭がやや傾いていた可能性もある。 これを標準化によって調整している。 3D-SSPではzスコアによって、脳血流のばらつきが正常からどれだけ逸脱しているかの指標を示している。 zスコアの基準値として"2"を採用しているが、それだけで異常と判断しているわけではない。 特に3D-SSPにおいては、脳全体にポツポツと異常が見られたり、シルビウス裂周囲や大脳と頭蓋骨の境界領域に異常が見られた場合には、エラーと判断して原画像に戻って判断をやり直す必要がある。 ここで10分間の休憩。 一般傍聴席や原告支援の席からは 「これまでの話が、裁判にどうつながるの?」 「何が言いたいのかよくわからない」 「こんなの2時間もやってどうなるの?」 「こんな危険なワクチンを、中止するどころか国が推奨するのは異常事態だ」 「ワクチンを打ってくれた方が、医者も製薬会社も儲かりますからね」 などの声。 ここからが後半。 日本でのHPVワクチン問題を追っている方や、ほとんどの医師にとっては非常に興味深い答弁だと思う。 再び製薬会社グラクソスミスクラインの代理人から畑澤先生への質問、という形で進行。 脳SPECTを検査に用いるのは、アルツハイマーなどの認知症や脳卒中やてんかん、これで90%以上を占める。他には頭痛・脳腫瘍・脳炎など。 頭痛ではこんな感じの攣縮(畑澤先生が手を動かしながら)による血流変化が観察される。 ここで原告側の壮年男性から "こんな感じの、と言われてもよくわからない。裁判記録のためにも、もっと正確にお願いします" 畑澤先生は "血管の収縮を、医学用語で攣縮と言います" 被告代理人 "念のため、漢字でれんしゅくはどう書きますか?" 畑澤先生 "ちょっと難しい漢字なので、ちょっと....。痙攣のれんに収縮のしゅく..." 会場全体が笑う。 本題に戻り... そもそも脳SPECTを上記の疾患以外に用いること自体が、その有用性が不明。 ましてやHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という、一般的な医学の世界では疾患概念が存在しない疾患に脳SPECTを使用すべきではない。 私は今回の裁判の証人を引き受けるまで、そんな疾患概念が原告や日本の一部の医師から提唱されていることすら知らなかった。 原告側がHPVワクチンによる脳障害を示す根拠としている平井論文(おそらくは帝京大学の平井利明医師)について。 これはHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)とされる26名と、健常群の4名を比較した 論文だが、そもそも脳SPECTは正常な脳血流を持っていても結果のばらつきが大きい。 たったの4名では対照群として不適切なので、参考にならない。 しかも平井らのデータベースでは他にも19例の健常者の脳SPECTの結果があるが、なぜかそちらへの言及はない。 平井らは統計学的に有意な結果が出るように、恣意的にデータを操作したと想像せざるを得ない。 また平井論文ではHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)によって脳の広範囲にわたり血流異常が生じていると主張している。 これも、脳SPECTと3D-SSPのロジックと技術面で破綻している。 まずはロジック。 3D-SSPによる解析は、視床・小脳・脳幹は正常という前提で条件が設定されている。 これは3D-SSPが開発された目的であるアルツハイマー型認知症において、視床・小脳・脳幹には異常がないことを前提とされている。 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の診断にこのソフトウェアを用いることが、そもそも誤っている。 次に技術面。 視床は脳の深部にあるので、放射線が測定されるまでにその放射線は脳・骨で吸収されてしまう。 脳の深部でも補正を行っているPET-CTと異なり、脳SPECTで視床などの深部を評価すること自体が困難。 それに加えて、部分容積効果の影響もある。 脳SPECTは空間分解能が低く、脳の深部に存在する視床を基準には用いない。 あくまでアルツハイマー型の認知症などの、視床が正常だと判明している既知の疾患に用いるべき。 ここで脳SPECTの原理を含めた円柱ファントムなどの説明が始まるが、この時点で原告側も複数名が睡眠状態。 高嶋教授(おそらくは鹿児島大学神経内科の高嶋博教授)がHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)では脳SPECTで視床下部に異常が生じていると主張しているが、これもそもそもが脳SPECTでは判断が不可能だと証言。 平井論文では3D-SSPにより、HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)では脳梁の異常が生じていると判断されているが、3D-SSPは大脳皮質の評価のためのソフトウェア。 脳梁の評価に用いることが不適切。 荒田論文(おそらくは鹿児島大学神経内科荒田仁医師)でも、脳SPECTを用いてHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)では脳血流が低下していると主張しているが、これも根拠がない。 赤・黄・緑で血流が提示されているが、原画像やカラースケールの記載がない。 脳の大きさや大脳皮質の薄さ、部分容積効果が考慮されておらず、正常画像の範疇に過ぎない画像を異常所見として提示している。 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)では視床の脳血流に異常な左右差があると主張しているが、そもそも異常ではなく脳SPECTの分解能の問題に過ぎず、正常でも見られる所見に過ぎない。 実際の脳血流に異常がなくても、大脳皮質の厚さが異なることによってSPECTでは左右差が生じるように見える事はしばしばある。 実際にこの症例の原画像を確認すると、血流異常は見られない。 荒田論文では免疫吸着療法の前後の脳SPECTを比較して、治療により脳血流が改善したとも主張しているが、3D-SSPで異常とされている脳の辺縁・前頭葉下面・シルビウス裂は3D-SSPではエラーが生じやすい部位。 同部位の評価のために3D-SSPを使用するのは不適切。 また、免疫吸着療法での脳血流改善を主張している画像でも、実際には改善とも悪化とも評価できない。この程度の画像所見の差異は、音や明かりの刺激や、頭の角度や緊張や呼吸などでも生じる。 不適切な3D-SSP解析によって、エラーが増幅した結果と判断される。 そして原告らがHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)の証拠として提出している、上記の平井論文と荒田論文は原著論文ではない。 おそらくは査読も受けていないと疑っている。 査読という科学的なプロセスを経ていない文章は、ただの"読みもの"にすぎない。 科学的には価値が乏しい。 にもかかわらず、一部の医師たちによりHANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という医学的には認知されていない疾患の根拠として、画像診断や核医学が利用されてしまっている。 以下は閉廷に当たっての畑澤先生からの最後の一言。 私はこれまでに核医学の分野で、数万人以上の患者さんたちの研究や解析や診断や治療に関わってきました。 今回、この裁判での証人となった事で、私の専門としてきた分野が裁判で不適切に使用されて、医学的に誤った結論が導かれようとしていることを知りました。 これは専門家として看過できません。 正しい医学情報を証言する責任があると判断して、この場に参りました。 正しいSPECTの情報を提供して、裁判が正しく行われるためにここに来ています。 HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)という、HPVワクチンによる疾患の存在が法廷で訴えられております。 医学的には存在が認められていない疾患であるにも関わらず、その診断の大きな根拠として、あるべきではない形で私の専門分野が利用されており、その事実を大変危惧しております。 改めて、法廷でこのような機会を与えて頂き、誠にありがとうございました。
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