これは以前、
1000名を越える生徒を東大・京大など
難関大学や医学部合格に導いた講師の
授業の中での話です。

学力が一番低いクラスの授業で
その講師は生徒に、
こんな質問をしました。

「この1年で超難関大学を目指すとする。
そして、誰がトップの成績で合格できるか競争したとする」

「そしたら君たちは、
その競争に勝つためにどんな“能力”が欲しいか？」

生徒達の答えはバラバラでした。

「一瞬で記憶できる力」
「問題を早く正確に解く力」など、

中には
「すごい集中力がほしい」
と言う生徒もいました。

一通り生徒の答えを聞いた後、
彼はこう言いました。

「分かった。
君たちにその能力を全部あげよう」

「全部の有利な条件を君たちにあげた所で、
この一人の生徒にたった一つ“ある能力”を与える」

「それさえあれば、この生徒は君たち
全員を打ち負かすことができる」

成績最下位の生徒に
1つの能力を与えると言った。

「一体どんな能力を与えるの？」

生徒たちは聞きました。

私がたった一つだけ与えるもの、、、

それは・・・

・・本質を理解できる力だ！

考えてみてください。

生徒のほとんどは、
「いかに効率的に試験に合格するか？」
という所に意識がいっていました。

これは学生に限った話ではありません。

日々忙しい会社員が
資格試験に落ち続ける
最大の原因でもあるのです。

効率よく知識を詰め込むことばかりを考えていて、
「本質を理解する」という視点が欠けているのです。

「資格試験に合格したいなら過去問を繰り返せ！」

というような言葉を、
あなたも聞いたことがないでしょうか？

「とにかく合格すればいい」という考えの現れです。

今の時代、
“知識をどう活かすか”の方が、
”ただ知識を大量に持つ事”よりも
はるかに大切なのです。

過去問を速く解ければ、
効率的に知識を吸収できれば、
資格試験に合格できる。

これはとても危険な考え方です。

あなたなら、この講師の質問にどう答えたでしょう？

これからのビジネスにおいて、
大きな収益や成果を生み出すのは、
「膨大な知識」ではありません。

どれだけ多くの情報を詰め込んでも
パターン化された問題に強くなっても
専門分野に詳しくても

活かせる知識でなければ、『すべてが無駄』になります。

大切なのは「本質を理解」した上で
「身に付けた知識」を
資格試験やビジネスの現場に応用できること

仮にテキストの内容を
一字一句完璧に覚えたとしても
応用力、思考力が要求される資格試験に
合格することはできないでしょう。

単に知識量を増やすのではなく、
その根底にある本質を理解することこそが、

資格取得、
そしてビジネスで成功するための
最初の一歩となるのです。

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