女性の体を触った疑い 外務省職員の男性不起訴

 さいたま地検は23日、去年12月、電車内で女性の体を触ったとして、不同意わいせつの疑いで逮捕された外務省職員の63歳の男性を、県迷惑行為防止条例違反に切り替えたうえで不起訴処分にしました。

 男性は去年12月11日、JR高崎線の電車内で20代の女性の体を触るなどした疑いで、県警に現行犯逮捕されていました。

 さいたま地検は、不起訴の理由を明らかにしていません。

来年4月から共学化 女子栄養大学「日本栄養大学」に

 坂戸市にキャンパスを置く女子栄養大学は、来年4月から共学化することに伴い、校名を「日本栄養大学」に変更すると発表しました。

 女子栄養大学は、女子の専門教育を理念に掲げ1961年に開校しました。

 大学によりますと、最近では男子生徒の関心が高まり入学を希望する生徒が増えていることや、性別を問わずに成長し合う場として食と栄養の教育を提供したいとの考えから、来年4月から共学化することにしました。

 これに伴い女子栄養大学は「日本栄養大学」に、女子栄養大学短期大学部は「日本栄養大学短期大学部」に校名を変更します。

 大学は「日本人すべての健康の維持・改善に寄与するという創立者の理想を具現化していきたい」としています。

川越市住宅強盗事件 近くに住む45歳の女逮捕

 22日夕方、川越市のアパートの一室に女が窓ガラスを割って押し入り、79歳の男性を突き飛ばし、現金およそ8万円が入った財布を奪って逃走した事件で、警察は、45歳の無職の女を逮捕しました。

 住居侵入と強盗の疑いで逮捕されたのは、川越市砂の無職・遠藤由美容疑者(45)です。警察によりますと、遠藤容疑者は22日午後4時40分ごろ、川越市砂の2階建てアパートの1階の部屋に、窓ガラスを割って押し入り、この部屋に住む79歳の男性を突き飛ばし、現金およそ8万円が入った財布などを奪って逃走した疑いが持たれています。

 男性にけがはありませんでした。警察は現場周辺の防犯カメラの映像などから、遠藤容疑者を特定しました。

 警察の調べに対し、遠藤容疑者は「逮捕された意味がわかりません。知らないことです」と容疑を否認しているということです。

2025年度当初予算案を精査 「知事審査」始まる

 県の新年度=2025年度の当初予算案について大野知事自ら各部局の事業内容を精査する「知事審査」が23日から始まりました。

 「知事審査」は新規事業や重点事業など12部局の37事業を対象に行います。

 初日の23日は、3つの部局の審査が行われ、県都市整備部の伊田恒弘部長が、開館から30年が経った所沢航空発祥記念館のリニューアルに関する施策を説明しました。

 県財政課によりますと、去年12月時点の新年度一般会計当初予算の要求総額は、後期高齢者医療対策費など社会保障に関する経費の増加で今年度の当初予算より963億円多い2兆2160億円となっています。

 大野知事は新年度に向け子育て支援、少子化対策、「埼玉版FEMA」をはじめとする災害への備えなど、埼玉県が持続的に発展していくための未来を見据えた事業を予算に反映させたい方針です。

 「知事審査」は1月31日まで行われ、新年度予算案は2月19日に開会予定の2月定例県議会に提出されます。

幸手市子ども議会

 子どもたちが、住みやすいまちづくりに向け市政に対する質問や提案を行う「子ども議会」が幸手市で開かれました。

 23日の議会に子ども議員として出席したのは、市内の小学生と中学生13人です。

 はじめに木村純夫幸手市長が「近い将来、市のまちづくりの主役となる皆さんが、きょうの議会をきっかけにまちづくりのイメージを膨らませ、地域で活躍することを期待しています」と挨拶しました。

 このあと、子ども議員が一般質問に立ち、日常生活で感じている疑問を問いかけたり、要望を提言したりしました。

 児童や生徒の減少により2027年度に近くの小中学校3校との統合が決まっている権現堂川小学校に通う6年生の増田和々花さんは、権現堂川小学校跡地の活用について、「市外、県外、海外からもたくさんの人が訪れ、幸手市の魅力を感じてもらえるようなすてきな施設ができたらうれしいです。そこで、権現堂川小学校の跡地の運用について伺います」と質しました。

 これに対し、市は、「どのように活用するのかは、まだ未定」としたうえで「学校跡地を市で活用できるか検討し、市の施設として活用する見込みがない場合は、民間企業から使い道を提案してもらい活用方法を検討していく」などと答えました。

 このほかにも、子ども議員は、ゴミのポイ捨てや防災対策など、よりよいまちづくりに向け積極的に質問をしていました。

深谷市 プロの映画監督から映像制作のノウハウ学ぶ 

 撮影から編集まで、映像制作のノウハウをプロの映画監督から学ぶ授業が、深谷市の中学校で行われました。

 深谷市立花園中学校で行われた授業には、2年生およそ120人が参加しました。

 講師を務めたのは、普段は都内の映像学校で指導する映画監督の山﨑達璽さんです。

 生徒たちは、寒い冬から暖かい春へ、「季節の移ろい」をテーマに映像制作に挑戦しました。

 はじめに、授業で使用するタブレット端末を使って木や花、空など春の訪れを感じさせる場面を撮影しました。

 その後、教室に戻って撮影した映像を30秒の作品にする編集作業に取りかかりました。

編集後は、お互いの作品を鑑賞しあいながら、映像制作の楽しさを感じていました。

中華まん博覧会

 全国各地の中華まんが食べられる「中華まん博覧会」が越谷市で、23日から始まりました。

 会場には、北は北海道、南は沖縄まで全国各地のご当地食材を使ったものや、人気の中華料理店が提供している中華まんなど100種類ほどが集まっています。

 主催者によりますと、最近は写真映えする食べ物が若者を中心に人気を集めていることから、ユニークな見た目の中華まんが揃いました。

 越谷市の台湾料理店が提供するのは越谷市のキャラクター「ガーヤちゃん」の顔をした中華まんです。

 横浜市の横浜中華街からは、サメの顔をイメージした肉まんが登場。中にはフカヒレが入っています。

 また、会場にはその場で調理されたアツアツの中華まんを提供するキッチンカーも出店しました。

 スープの中に肉まんが入っている洋風スープ肉まん「クラムチャウダー」。生地にスープがしみこみ、中の肉とも合う洋風な肉まんです。

 ほかにも、ハチミツをかけて食べる中華まんや、中に半熟卵が入ったカレーまんなど個性的な中華まんが楽しめる中華まん博覧会2025は、2月2日まで越谷市のイオンレイクタウンで開かれています。

埼玉ピースミュージアム「児童文学のなかの戦争」展

 絵本や本などの児童文学を通じて子どもたちに戦争がどのように伝えられてきたかを紹介する企画展が東松山市の埼玉ピースミュージアムで23日から始まりました。

 企画展では、戦時中の資料や県ゆかりの児童文学者による絵本や原画などおよそ140点が並びます。

 戦前・戦中の児童文学では、戦争を賛美する作品が一般的でした。会場では、戦争で荷物を運ぶ船を描く紙芝居や七五三の日に、陸海軍将校の格好をした子どもの姿を写した写真を見ることができます。

 戦後出版されたものには、県ゆかりの児童文学者による作品も展示されています。

 戦時中、実際に東京の上野動物園で行われた戦時猛獣処分の様子を表した『かわいそうなぞう』は、狭山市で95歳の生涯に幕を閉じた児童文学作家土家由岐雄さんが手がけたものです。

 また、現在も小学3年生の国語の教科書にのる『ちいちゃんのかげおくり』は、県内出身の絵本作家で画家の上野紀子さんが挿絵を担当しました。

 企画展「児童文学のなかの戦争」は、東松山市の埼玉ピースミュージアムで、3月9日まで開かれています。