4月17日巨人戦(甲子園)では、バース、掛布、岡田が伝説のバックスクリーン3連発を成し遂げる。これで勢いに乗った阪神は、21年ぶりのセ・リーグ優勝を飾った。余勢を駆って臨んだ日本シリーズでも西武を一蹴し、球団初の日本一に輝いた。

グリコ森永事件、豊田商事問題、そして日航機墜落事故…。騒然とした世の中を問答無用の明るさで突っ走った快進撃が高く評価され、阪神初の正力松太郎賞を受賞した。

86年には掛布ら主力の故障がたたり、3位に。そして87年には最下位に沈み、退任。現役時代の背番号23が永久欠番となった。

その後は野球フランス代表の監督として、異国で野球の普及に尽力する。フランス語の男性への敬称「ムッシュ」と呼ばれるきっかけにもなった。92年には野球殿堂入りも果たした。

97年には、阪神監督に3度目の就任。同年5位、翌年98年は最下位に終わり、ユニホームを脱いだ。

2000年から日刊スポーツ客員評論家となる。ABCテレビ、ラジオの解説でも、温かみのある京都弁で人気を博した。古巣の阪神を中心に、球界へ愛情あふれる提言を続けてきた。

◆吉田義男(よしだ・よしお)1933年(昭8)7月26日、京都府生まれ。山城を経て、立命大を中退し53年阪神入団。54年、56年盗塁王。ベストナイン9度は遊撃手最多。通算2007試合、1864安打、打率2割6分7厘、66本塁打、434打点。75~77年、85~87年、97~98年と3期にわたり阪神監督。85年セ・リーグ制覇、日本一で正力松太郎賞。監督通算484勝511敗56分け、勝率4割8分6厘。92年殿堂入り。背番号「23」は永久欠番。現役時代は167センチ、56キロ。右投げ右打ち

【関連記事】阪神ニュース一覧