概要
マンガ/アニメ文化に影響を受けたイラスト転載サイト。使われている言語は英語。2005年に開設された老舗掲示板サイトであり、2007年に開設されたpixivよりも古い歴史を持つ。
さまざまなイラスト投稿サイトやSNSに投稿されているイラストを第三者が転載し集積しているサイトであり、投稿された絵には転載元となったイラストページやSNS投稿へのリンクと、非常に細かいタグ付けがなされる。
pixivのタグは1投稿につき最大で10個までしか登録できず、もっと評価されるべきに代表されるような感想でしかないタグや無意味なタグも多いため、タグを用いて絵を探す利便性はDanbooruの方が遥かに優れていると評価される事もある。
さらに、低品質なイラストやAI生成イラストは、複数人のモデレーターの審査により弾かれる仕組みになっており、pixivとは異なり、高品質な作品だけが集まる場となっている。
生成AIの登場後はAIの学習データとして使用されるようになり、知名度が上昇した。
NovelAIはDanbooruを学習に使用したことを公言しており、Danbooru側はNovelAIとは無関係であると声明を発表している。
もっとも無断転載で金儲けする輩ならば、FC2ブログあたりを開設して収益化するだろうから第三者のサイトに率先して転載する金銭的メリットが無い。
注意
無断転載と言っているdanbooruはそもそも一旦別の場所にアップしてからでないと掲載が不可能なため、必然的に引用URLは別のドメインになる。
つまり自分の作品を自分でdanbooruに載せる事も可能なのである。
ここが勘違いされている点だと多くのnoteが書かれたのは覚えておきたい。
また NovelAI が danbooru を学習データに用いているという話にも続きがあり ブログやSNSやInstagramも学習用画僧の収集対象であった。
そもそも皆が利用している Google画像検索 もそのうちの一つである。
著作権の話
法的解釈
当然ながら投稿されているイラストは第三者による無断転載にあたるため、海賊版サイトと看做し、敵視する絵師も少なくない。
しかし、全ての絵に引用元へのリンクや作者名の明記が行われているため、アメリカにおいてはフェアユースにあたり、著作権違反にならないとする解釈もある。
すなわち、インターネットアーカイブと同じく公益性のあるデータを保存する有意義な活動であるため、違法ではないとする考え方である。
実際に裁判で争われた事は無いため、合法か非合法かは未知数であるというのが現状と言える。
転載された絵を消したい場合
Danbooruの運営相手に削除依頼をし、自身が絵の作者である事を証明すれば削除対応が行われる。
なお、更なる外部サイトへの無断転載を防止する等の目的で転載元となったPixivの絵を既に消去してしまっていた場合、自分が絵の作者であることを証明する事が困難になるという説がある。
類似サイト
Danbooru以外にも類似したイラスト転載サイトは多数存在している。
Danbooruは、それらの転載サイトの起源であり、同様の画像掲示板ソフトウェアを流用した転載サイトは「~booru」というサイト名をいずれも真似ている。
Chrome拡張機能
ドメインを書き換えることでGithubでdanbooruからフォークしたシステムと共通しているサイトならどこへでもアップロードできる。
Xでもpixivでも個人ブログでも転載や引用が可能であるため、pixivだけが学習元とされているという話を信じて削除するのはお勧めしないとのこと。
関連タグ
反AI 反反AI:Danbooruは生成AIとは間接的な関連性しか無いが、AIに関する議論の場では話題に上がりやすい
参考リンク
Danbooru - Know Your Meme
画像掲示板「Danbooru」は、悪質な無断転載サイトなのか→「99%は一般公開されたもの」「作者とソースを明記しており、フェアユースでは?」という声も - Togetter