たつび たつび
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二審までの総括-三審前までに起こること予測メモ

こんにちは、初めましての方は初めまして。
私はこれまでミルグラムという作品の一部キャラクターの解釈(および考察)をまとめた記事を公開している者です。

ついに二審も終了し、暫くが経ちます。

おそらく年内には、開始の予告があるかもしれないといった状況です。
しかし前回一審~二審の間、監獄内で大きな動きがあったため状況が大きく変動しました。

そのことからまた二審~三審の間…つまり今何か起こるかもしれません。
ということで、今回はその予想および全員に対し私が今現在考えられるとする「囚人の罪」についてまとめて行こうと思います。

▼MILGRAM(ミルグラム)とは

改めてMILGRAM(ミルグラム)とは。
山中拓也×DECO*27×OTOIRO
による、視聴者参加型音楽プロジェクト。
十人の囚人の「罪」を音楽とMV、そのほかの情報と組み合わせ暴き、赦す/赦さないを投票することで展開が変わるという作品です。

▼それぞれの罪

まずはこれまでの10人の囚人の罪について、軽くおさらい+私なりの解釈・考察をしてみます。
こちらの考えには友人の意見も含むものとなります。(こちらでまとめる許可は得ております。)

▶001:ハルカ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦さない

彼は仕草や言動、文字などをみると所謂「自閉症」…ASDを抱えた、障がい児と思われます。知的ボーダーもあるでしょう。書ける漢字がおおよそ小学生までのものであることからもそれが分かります。

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「全知全悩」のこのシーンでの動きは、まさにASDの特徴的な動きです。

概ねの事の流れは
「両親の期待に応えられず、見放された結果放置(ネグレクト)され母の気を引き付けようとペンダントを盗むことから始まり小動物を殺すといった残虐行為に至り、最終的に少女を殺害した」
となります。

しかし疑問点があります。
ハルカはASDで知的ボーダー、それでいて根の性格は優しいことも分かっているのにも関わらずなぜそのような残虐な行為を行えたのかという事です。

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そうなるとこの殺害した少女の存在が不可解です。
二審まで彼は「母の愛に飢えている事」を主張しているのに妙な現れ方をしているこの少女がなんなのか。ただの被害者にしては謎が多すぎます。
また二審ボイスドラマでも「利用されるって良いことじゃないですか」という不審な発言があります。実際はムウはそのような意図のある行動を彼にしてないのに、彼はそう捉えている。…前例があったのでは?

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少女があまりに無抵抗すぎるのも違和感

もしかして、彼はこの少女に『構ってもらうための方法を教えられた』のではないでしょうか?
価値あるものを傷つけ奪うことでお母さんの気をひける、自分の価値を証明できる。そういった事を教えられ指示された。利用された。
むしろそうでもなければ彼の罪はあまりに身勝手なだけになってしまう。メタ的な視点ですが、彼への判断が揺らぐのは障がいを持っていることそのものよりも、ここに由来しそうだと考えました。

その発想の元、ムウに対しても同じような考えをもって行動するのではと考えています。

▶002:ユノ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦す

彼女は「所謂「パパ活」をしたことで妊娠した子供を堕胎したことが〔ヒトゴロシ〕という判定でここにいる」…とされています。
内容だけならいたってシンプルです。
疑問点と言えば、なぜ「パパ活」をしたのかという点です。

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「色眼鏡」…要は決めつけの視線に対して非常に嫌悪を示しています。

これは直感的な予想になってしまいますが…彼女、アセクシャル(無性愛者)ではないでしょうか?

アセクシュアルとは、他者に性的魅力を感じない、性的に惹かれない、性的欲求が向かない人のこと。無性愛者とも呼ばれ、LGBTQIA+の表記では「A」で表されます。

実はアセクシャルの方が「恋愛を理解したくて、実践だけしてしまう」というのはあるあるです。
…実は私自身が当事者なんですけど(勿論パパ活とかはやってないですが)何をしても自分自身でその感情や欲求を抱くことが出来ません。だから
「実際にやってみればわかるのか…?」
という発想は実際本当に抱きやすいのです。実際にやるかどうかは別としても、曖昧ゆえに分かり辛く理解できない事にモヤモヤしがちです。

ユノの場合…「周囲の子もやっていたパパ活から異性を体験しようとした」と想像できます。お金が目的とは思えません、そこに困ってる印象はありませんから。

世間の「恋愛をするのが当たり前」といった枠組みに対して激しい違和感を持ち、そして相手への恋愛感情が無くたって宿した命に対しての愛はあったのに「堕ろせざるえなかった」ことが彼女の中の違和感や怒り、悲しみや怒りを増幅してしまっているのではないかと私は考えています。

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「アンダーカバー」にあるこのカットから、投身自殺を図った可能性があると考えています。

「愛って何なんだ…?」

彼女の軸となる気持ちはこれだと考えます。
だからこそ「恋を、愛を信じている」というマヒルに対し「本当にこんな人がいるのか」という憧れ…羨望に近しい感情があり、マヒルに対して非常に優しい態度をとっているという所があるのでしょう。

彼女は現状マヒルの看病を率先して行っています。そのそばで起きることに関連すると考えられます。

▶003:フータ

【一審結果】赦さない
【二審結果】赦す

彼の罪はいたってシンプル。現代で最も身近です。
「SNSでの過剰な晒し行為により、意図せず女子中学生を追い詰め自殺に追い込んだ」
…正直どの囚人よりも分かりやすいです。

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彼の原動力は「安易な正義感」…結局は自己顕示欲を満たそうとする安直な行動で起きた事でした。はっきり言って軸となる信念が実際は殆どないのです。声をあげられれば良かっただけですから。
初めは仲間がいたことが「事変上等」で分かります。周囲はきっと彼を率先して晒すアカウントとして、ヒーローのように祭り上げ煽てたのでしょう。

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しかし、実際には大きな罪のない女子中学生を最終的に自殺に追い込んだことにより最初に火を放っただろうフータが逆に炎上させられた。これもまた現代ではよく耳にする事案です。

先ほども言った通り彼には「軸がない」というのが特徴です。
信念が、自我が実際は強くない。
そのような人からネットを取り上げた現在のミルグラム内での彼はというと…何故か、アマネの考えに傾倒していますよね。
これが何故かという事なのですが…実は、カルト宗教や陰謀論が流行るロジックと同じです。

カルト宗教や陰謀論…ああいったのにハマる方々の特徴として「漠然と世間に不満があるが、自分から何かしようとは深く考えてない」というのがあります。大学生なんかは、非常にこれに当てはまりやすいです。
それまでの学校教育から少し枠を外れる大学や世間になじめず、漠然とした失望感や不満を抱く。そこにフィットするのがカルト宗教や陰謀論です。そういった経緯で広く広まったものは多くあります。
漠然とした不満…でもなんか声はあげたい…とりあえず何かを信じる自分を作り上げたい…今のフータと同じですよね。

しかし留意するべきなのは「アマネは宗教二世」ということ。彼女はそれを信じることが生来当たり前でした。だからこそ信じて当然と言えます。
しかしあのような状況下でも「信念を貫いている」という分かりやすさに彼は惹かれてしまっているのです。相手は小学生女児だというのに…
そうした安易な傾倒によって起きる事は想像に容易いです。彼はアマネの考えを叶えようとします。それが意図しない形であっても。

アマネからの口伝えだけで全ての信仰の意図をくみ取れるとは到底思えませんから、的外れな行動を起こすのは想像がつきます。結果、彼は波乱の渦中の中心になると私は考えています。

▶004:ムウ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦さない


前の記事読めぇい!って言いたくなるぐらい彼女はややこしいのですが、ここではざっくりと行きましょう。彼女の罪は
「いじめていた相手を利己的に殺した”ように見える”」

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二審までストレートに見ればどう見たって悪女!いじめの首謀者!邪魔だったからレイ(被害者)を殺した!と感じてしまう…しかしそれが罠になっているという、正直一番理解が難しい囚人です。

細かい所は以前の記事を参照してください↓

としか言えませんが、シンプルにまとめると実際は彼女は
「純粋で幼稚で素直過ぎ、人を疑えないせいで騙されやすかった」
という、実は利用された立場でした。

現在はショックが大きいあまり、心を守ろうとした結果記憶が滅茶苦茶になっていると考えられます。実際彼女はボイスドラマ中で「殺害した直後からの記憶がない」と言っており、かなり記憶が表面上抜け落ちてると考えられます。つまり必然と今思っている記憶とこちらが見たものがズレているということになります。
ズレてる以上、監獄内でどんな言葉が聞こえても、自分の事だと認識が出来ないのです。赦されてないのに平然としているのはそれが原因です。
しかも素直で人を疑えないために、ハルカの不可解な状況も疑っておらずコトコの警告も「でも赦されてない人だけでしょ?」と人ごとになってしまっているのです。

つまり現状彼女は今監獄内で最も何にも無知で、何にでも利用されてしまう弱者の立場にあるのです。加害を受けるなど何が起きてもおかしくないのは、ムウだと言えます。

▶005:シドウ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦す


シドウの罪は医療行為を利用したと考えられます。
所謂「臓器移植」で多くの人の命を消費したのが主な部分です。

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キメラのような花は、臓器をパズルのように繋げたものと考えられます。

ではそこまでして救いたかったのは一体だれか?彼には愛する家族がいましたよね。

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中でも特に美しく映る妻…おそらく最終的に「救うべき命」だったのは彼女だったと思われます。
尋問からして彼の家族は事故などにあい、瀕死となった。そこで救う命の選択に迫られ…妻を選択せざる得なかったのでしょう。
子どもの事も救えるなら救っていたはずです。それでも「選ばざる得なかった」状況と推測します。
また彼のボイスドラマのタイトルや、節々に現れる言動からは「神のような立場」を思わせます。つまり命の選択権を握り、どうにかせざる得なくなったのでしょう。

「命の重さは平等ではない」

これを彼は幾度と訴えます…しかしこれは医者としてはどうなんだ?と思う、怖さがあります。
そして不可解なのが「ただ臓器移植をし続けただけではここまで罪に問われてないのでは」という点。彼はどうやら一部映像の法則からしても、法的にも裁かれる事をしているようなのです。

こちらの動画00:53当たり一瞬映る拘束状態の絵があります。

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ここで拘束を受けているのは「日本の法律では裁かれない」囚人たちです。コトコも「正当防衛」として法的には裁かれなかったことを話しており、他は間接的に死に関わった罪であることが分かります。
そしてここにシドウはいません。彼は法的にすり抜けているようで、バレれば法的にも罰せられることをしていると言えます。

彼は「ヘルスケア・シリアルキラー」の部類かもしれません。トリアージタグや診断の偽装・詐欺行為、使えるものは全て使ったのかもしれません。

そして現状の彼は治療をしているわけですが…ミルグラム内で「命の選択が出来る立場」であることにお気づきでしょうか?
もし誰がどう負傷した場合も、どう優先するかは彼に決定権があるのです。彼はミルグラムの命運を一番左右すると言って過言ではありません。

▶006:マヒル

【一審結果】赦さない
【二審結果】赦す


彼女の罪は「愛」によるもの。
「恋をしたがその愛が重すぎて彼氏を自殺にまで追い込んでしまった」というものですが…私の中では、2つほどそこに至るまでの説があります。

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まず前提として彼女の家は「箱入り娘のような状態で少々肩身が狭かった」
「中高女子学校だったから恋愛(男性)経験がほぼなかった」と話しています。要はあまり広い世界におらず、経験が浅かったんでしょう。
それゆえに恋愛に夢を見すぎていて、彼のキャパシティを超えて与え・要求をしてしまった、相互性を失ってしまったというのが主な原因です。

これは予測範囲ですが、先ほどの「箱入り娘のような状態」だったので彼女の出生がそこそこ良い家庭だったように思える事から「彼女の家庭が彼と結ばれる事を拒否した」…という可能性があります。許嫁なども決まっていたのかもしれません。
それに対するのが「愛なんですよ」にあった
《世界に向けた犯行声明》
という歌詞ではないかと私は考えています。

そこで出るパターンが《犯行声明》がなんだったのかという点。

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①心中を図った
この時点で一緒に死のうとしていたが、一緒に死ねずマヒルがおいてかれてしまったという説。

②駆け落ちを図った
世間の縛りから逃げようと二人で抜け出したが…路頭に迷い、彼に先立たれたという説。

私は②が可能性が高いと考えています。
心中であれば彼の死へのショックがこれほど大きいようにも思えませんし後を追っている可能性が高いと感じたためです。
またそうした逃避行の最中、過剰な彼女の愛に押しつぶされてしまうような要求がより増えて悩んだようにも思えたためです。

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そしてこのシーンから彼女は「寝てる間」に先立たれたと考えられます。

彼女は今彼が受け止め送った「愛」を信じ踏ん張っている…といえます。それは②の説で行けば、耐えていた期間と合致しますよね。
そして現在負傷している彼女は動けません。これから起きる事に彼女は関与が出来ません。寝ている間に、大切に思ってくれる・好きだと思っている人や場所が傷ついたら彼氏に先立たれた(失った)時と同じ事になってしまう…と言えるでしょう。

▶007:カズイ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦す


彼の問題は現代ではかなり重いものです。
「実際は同性愛者だがそれを偽り結婚をしたが、カミングアウトにより妻を自殺に追い込んでしまった。」というもの…カミングアウトによるトラブルは、現実聞くことが近年増えた問題でもあります。

しかし彼は傷つけるつもりで嘘をついたわけでも、カミングアウトをしたわけでもありません。雛子さん(奥さん)の事は「良き隣人として」今後も一緒にいて欲しかったんじゃないだろうか…と感じます。あの後悔の仕方は、そうとしか思えません。

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しかし己の手で平和を壊した=平和の象徴である鳩を喰らうという表現をしています。どこまでも自分を露悪的に映そうとしており、赦してほしくない…と切実に感じます。

今彼は「皆を守る盾」になっています。
…正直、私はこれに「警官となり、誰かを守る「男」を求められた」という〈求められた世間体〉と近い印象を感じてしまいました。
今のジャッジは本当に彼に寄り添っているのか…?と、私個人でも少々悩んでしまいます。

そしてもう一点。
「Cat」の歌詞から《化かし合い》《狂言師に会えるまで》という単語があります。これは恐らく恋をしていた「幼馴染」ではなく、雛子さんの方では…?と。こちらは友人のご意見なのですが

《狂言師に会えるまで》
「カズイは嘘をやめたい=狂言師に会いたい」…紙尋問からカズイが恋愛的に好きな人(幼馴染)は船を貸してもらえるくらいには“また会える人”であるのに対し紙尋問での「今会いたい人」は“もう会っちゃくれない”人…つまり亡くなった雛子さんです。
そうなると会いたい狂言師=雛子さんといえる

この説はかなり説得力のあるもので、そうなると「似たもの同士」という認識であるユノは、雛子さんに近い存在と言えるかもしれません。

…となると、子どもを気にかけ、そしてミコトを傍に守護を頼まれているカズイがそちらに手がかかり目を離した間にユノらが負傷する事が起きれば…
それは雛子さんを失った時と似た状況になるのでは、と考えられます。

▶008:アマネ

【一審結果】赦さない
【二審結果】赦す


彼女の罪もまたセンシティブな題材です。
「宗教の教義を理由に暴力を受け続けたが、母が恐らく教義に反する(又はアマネを裏切る行為)をし殺害してしまった」という、カルト宗教が原因となった罪です。

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しかしここで注意しなければならないのは彼女が信じていることは「宗教そのもの」と言うのは不正確ということ
彼女が信じているのは「親が教えてくれた愛がこの宗教の考えであった」…つまり「親の愛」です。
その証拠に彼女自身は宗教の考えによって自分がおかしいと言われてた事も、違うという事も認識していました。その認識からくる一つの行動として猫に「治療」を施していました。

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しかし、それによってより辛い体罰を受ける事に…

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この様な後に裏切られたら「信じたから耐えたのに、受け入れたのに…」と怒りを抱くのは、子どもの彼女なら当然です。

彼女は露骨にミルグラム内でも「治療」に対して厳しい見方をしています。一部ではシドウへの加害が心配されているようですが…よくTLを確認すると彼女は「死期を早める」と警告をしてるにすぎず、治療を受けてるフータやマヒル、手伝いをするユノらに対しては強い敵意を出していません。
しかしフータがその通り同じように思想を理解して信仰しているとは言えません。…となると彼女は
「自らの信仰によって大切に思ってた存在(当時だと猫が該当)を失う、そして裏切られる」
というのを再演してしまうのかもしれない、と考えています。

▶009:ミコト

【一審結果】赦さない
【二審結果】赦す


彼は現代社会の軋轢から「本当に生まれるかもしれない」存在です。その罪は「ブラック企業での強いストレスにより、多重人格に。その別の人格が大量殺人を行ってしまった」というもの。
故に主人格である「僕」は何故ここに収監されたのかすら分からない…という状態です。

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これまた私の経験からの話ですが…彼は広告会社のデザイナーですよね?私自身とても近い業種にいましたが、彼のいる業界はぶっちぎりでブラック企業が多いです。
この様なLINE責め、急な業務外時間の電話、タスクの多さ…身に覚えしかありません(泣ける話)

またミコトは片親で、母と妹を安心させたいがために「普通」を望んでいました。そして安心させたいがために、安心させるために、無理をし続け弱音も吐けず誰にも甘えられませんでした。

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彼は彼自身を愛せていませんでした。その結果生まれたのが「自分を守る人格」…現状「ジョン」と呼称する人格。そしてその人格によってストレスを発散するための殺人を行ってしまった事になります。

二審において別人格であるジョンは、看守に交渉しました。「赦してくれれば俺は消えたって良い」と。しかしこの発言は”ダブル”の歌詞《望んでいなくても 今更追い出せない》と矛盾しており、そして何よりストレスに耐えきれなくなった主人格のために生まれた人格が消えたら、むしろミコト自体が崩壊します。
現にTLでも今でもジョンが確認されているので、これ自体は僕を守るために口走ったことで元々不可能だったのでしょう。

これを前提にすると、今後の展開にまたジョンが出現し暴れる可能性は捨てきれません。前回の一審⇒二審の間では、どうもマヒルの加害にはジョンが関わっていたと思われる尋問回答がありました。

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これを考慮すると、ミコトは人への加害を目撃したことでストレスが爆発しジョンに切り替わってこのような行動に出てしまったのかもしれません。

また「僕人格の守護」が全ての基準である以上、ジョンは子どもであっても同一に暴力をふるう可能性が大変高いです。
次もそのような事が起きた場合…傍にいるカズイ、そしてもしかしたら気にかけたカズイがアマネなどの傍に来ていたら…無差別暴力を受けかねないと概ね予想が出来ると考えられます。

▶010:コトコ

【一審結果】赦す
【二審結果】赦さない


彼女の罪は
「被害者を助けるために連続殺人犯を殺害した」
…と、これだけ聞くと『人を助けるためが故』という一番真っ当とまで言える理由です。しかしなお圧倒するほど”赦さない”に偏ってしまったのは、一審⇒二審の際に行った制裁行動が原因です。

彼女に関して詳しくはこちらで↓

しかし留意しなければならないのは彼女の「制裁行動」はあくまで看守との契約であり「赦されなかった囚人に対してのみ」だったこと。

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暴力そのものを快楽とは感じてないのは、この表情からも感じ取れます。

囚人への悪意で行った事ではない、私情は絡んでいなかった事は忘れてはなりません。何より彼女は本来は犯人を殺すつもりまではなかったところで自身の激情に振り回されて殺人を行ってしまいました。故に「感情や私情でかき乱す事」に強い嫌悪や警戒を示していました。
つまり想定以上の事を引き起こされたら、彼女は激怒するはずです。

…現状彼女はミコトに対して強い怒りを向けていますよね?

これは恐らく、乱入したミコトにより想定以上にマヒルが負傷した事、そしてそれを知らず安易に自分を赦す姿勢でいるマヒルという板挟みによる怒りと考えられます。

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今でこそ「ハルカとの契約」があるので動かないと言っていますが…もしも彼の暴行が想定以上なうえ、それに無抵抗な弱者がいたら…
彼女は契約を無視して、無理にでも助けに入ってしまうのではないでしょうか?そしておそらくその標的になる弱者に当たるのはムウのはずです。

男性一人を完全に圧倒しほぼ足と素手で殺害してしまっていることを思うと、拘束を受けたところで大したことは無いでしょう。
しかしその時の反撃や、被害者…つまりムウがパニックになったら、きっと彼女は負傷します。
そうなったとき、彼女は治療を受けられるのでしょうか…?シドウの判断だと…後回しになる可能性が非常に高いです。
ここが一番、恐ろしいかもしれません。

▼現状の内部状況

ここまで全員の罪+現状を書き記しました。
これに加え、内部の状況前提条件を確認してみましょう。

●前提として…

前回と同じ拘束又は強化されていても打ち破れることを想定します。
「対策」と仄めかされていたことは、ミコトのような前例なしのパターンに対してなので、ミコトが今回赦されたため大きな変化がない可能性を考慮したためです。

▶コトコとの契約・ハルカの行動

コトコに対しハルカは「手出ししない事」を契約交渉し、承諾されました。

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重要なのは

・契約が行われたタイミングはコトコが赦さないと決まってなかった
⇒まだ制裁をする選択肢があった中の契約承諾だった

・当時赦されてない事が確定しているのはムウとハルカのみ
⇒勝手に一人死ぬ事を承諾するとは考えづらい

これらから言えるのは
「ムウに対して何かをする事を前提にしてるのでは?」という事です。

ハルカの目的はあくまで「ムウさんを赦してもらうこと」であり、自殺を仄めかせたが有効で無かった事から自分の命では
「対価にならない=自分より価値のある存在を危険に晒せば有効」
と考えると予測もできます。

なにより現状コトコの加害を受けた囚人は全員赦すになっているので、やる意味をなおの事見出してしまってもおかしくはないでしょう。フータとは仲が良かったわけですし様子が変わったことを聞くこともあったかもしれません。

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ジャッカロープもこれを煽り事実として「効果」の証明になってしまった。

なおこれらの情報はフータなどには共有してるにも関わらず、ムウには話していないためムウは把握していない事も重要です。
つまり何か起きた時一番パニックになるのはムウともう宣言されてるようなもの…と私は考えています。

▶フータとアマネによる混乱

先に述べてきた通りフータは勝手にアマネのもつ思想に傾倒している。全く同じ意志を持って理解しているというわけじゃない事が重要になります。

TLからもわかる状況から…

・現状守護役としてカズイと、そのそばにミコトがいる
⇒ジョンが消えてるわけでは無い事がほぼ確定。TLでアマネとの会話があったことからも関連する可能性は高いとみられ、そしてカズイ自身もアマネは特に守れたら…と考えている発言が見られるのでここでの暴力沙汰発生は想定しやすい。その際のダメージはカズイが受けることになる。

・ユノはマヒルの看病をしている
⇒つまり、ユノは「医療を行う側」と現在判定できる。

・フータはカズイとシドウには恩義がある
⇒フータは義理は守る方であることと、力の差も分かっていると思うので、すぐさまシドウらを狙うのは難しいのではないか?
そうなると先にあげた「医療を行う側」にすでに立っているユノを標的にしてしまう可能性が出てくる。これはアマネが好む人間への加害ともいえるので、アマネの意図とは反している。

・現状盾になれるのがカズイだけ
このまま混乱が起きればほぼ確実に大怪我を負う上、全てをカバーするのは不可能。先にあげたハルカの件は、フータやアマネおよびまた暴力を始めたジョンが出た場合は介入できるとは思えない。

・前回ミコトはマヒルを加害していた(らしい)
これが本当であれば、先にも記述した通りジョンが現れ防衛としての暴力を行ったのは「極度のストレス」のはず。暴行を目にし、一気に…となると、先にフータたちの混乱を見たら同じような状況になりかねない。
フータのそばには恐らくアマネもいるため、アマネへの暴力は十分可能性として存在する。

・全てを握っているシドウ
全ての混乱が起きた場合結局命の采配を決める立場にシドウが置かれてしまう。最新のTLで「子どもを優先する」と示唆しているため、治療優先度は…
アマネ>ムウ>ハルカ>ユノ>フータ>ミコト≧カズイ>コトコ
(コトコは前回危害を加えた為後回しの可能性が高いため最後尾)
となる。アマネは負傷する可能性は低いので、ムウが最優先といえるかもしれない。それが理由でフータは「救われない」とハルカに言ったと考えても良いでしょう。

これらの条件を組み合わせた結果、起きうることをまとめてみましょう。

▼これらから予測する「起きうること」

①ハルカからのムウへの加害
コトコとの契約により手出しされない中「ムウさんが赦されるため」という理由でムウへの加害が発生。(障がい者故に力のリミッターが緩いため拘束を破れることを前提にしている)
ムウはパニックになるが、「赦されるため」と言われたら半端に受け入れる可能性は十分ある。

⇒「利用されたい」ハルカと「利用された」ムウの当時の再演

②ハルカの暴行を止めるためコトコが介入
契約時に告げられたことよりも過激でムウが死にかねないと焦りあわてて介入し防衛にはいる

⇒コトコの当初予定の無かった「犯人の殺害」をしてしまった事の再演

③パニックになったムウとハルカによりコトコが負傷
ハルカは「約束を破られた!」と激怒。ムウは「コトコさんに制裁される!」とパニックに陥り、もしかするとその辺りの道具などで反撃をしてしまったりハルカの制御を邪魔してしまう可能性が高い。その後も恐怖で怯え切った状況にムウは陥ってしまうと考えられる。

⇒ムウが守るために突き放したレイにパニックを起こし刺した再演
⇒コトコが正しく守護する事が出来なかったことの再演

④同時に、フータの医療行為妨害が起きる
ほぼ同タイミングでフータのアマネ傾倒信仰による妨害行動が起きる。しかしシドウには恩がある事や力の差があるためマヒルを看病していたユノに暴行が向かってしまう可能性がある。この時点でアマネの意図とは違うので、アマネは困惑してしまうかもしれない。

⇒フータが必要のない晒しをしたことの再演
⇒アマネが自分の信仰で好ましい存在を傷つけられた、救えなくなった(当時は猫)再演

⑤ユノの負傷、それへの混乱でジョンが暴走
想定外の行動に目撃したミコトに強いストレスがかかり、ジョンが出現。暴力行為を始めてしまう。そこにアマネも巻き込まれてしまう。ユノは負傷してしまうため、マヒルの看病に専念できなくなってしまう。

⇒ミコトが「知らぬ間に暴力をしていた」こと再演
⇒ユノは堕胎を選ばされた=愛したい存在(今だとマヒル)を守り切れないということの再演

⑥フータとジョンの制御でカズイが負傷
作法を持っていない男二人の制御となればいくらカズイでも限界がある。二人とも止めてる間ムウたちもユノらもカバーできないうえ、負傷する確率がかなり高い。シドウもマヒル・ユノらで手一杯では、カバーに入るのはほぼ難しい。

⇒カズイが盾にならざる得ない=世間体で振り回されるしかないことと同義

⑦フータの行動にアマネが激怒、フータへの教鞭
暴力でなくても「失望した」というような責める流れは起きる可能性は高い。結局フータが日和り治療を受け入れたり推奨するような言動があればなおの事起きると考えられる。

⇒フータは当時逆炎上した状況の再演
⇒アマネが母に失望した心境の再演

⑧治療が始まるが、優先順位の変動でさらに混乱
シドウの「命の選択」が始まる。優先順位は先に記した通りであるなら、四方から判断の批判が起きかねない。怪我の度合いによっては献血が必要になるパターンもあるため、そこでも更に選択を迫られる。

⇒シドウが「ただ一人無事なまま、選択を余儀なくされる」ことの再演

⑨マヒルは外の状態、気づかぬままミルグラムが滅茶苦茶に…
マヒルは負傷状態が続いているので、この事態になにか大きな協力・介入はほとんどできない。自分の気づかぬ間に周囲がぐちゃぐちゃになってしまっていることになる。カズイもまたケガをしたとてそれよりも、守りきれなかったことを相当気にする事になる。

⇒マヒルの彼氏が「彼女が寝ている間に」先立ってしまった事の再演
⇒カズイの目の離れた間に人が傷ついた=雛子に先立たれた事の再演

最終的に、ハルカ・アマネ・フータ・コトコは孤立し他はシドウグループでの動きに変化する…というのが、私の現在の起きうることの考えです。
しかしこれらは私の解釈上での予測なので、大いに間違う可能性は大変高いです!ので、ご参考程度に。
全部起きたら、いやもっと凄惨だったら…と思うと、怖いですね…

▼三審に向けて(まとめ)

「スーパーヘル」なんていうほどですが、私はこれは
〔死よりも辛い事が起きる〕
と、捉えていますので、それを理屈にこのように考えました。過去と今の辛さを抱えて彼らは三審を迎える…それを私たちは「目の当たりにしないといけない。それこそ「(あなたたちが選んだ)地獄だ」と突き付けられる、そう私は考えています。

どのような結果が待っていても
どのような提示があっても
私はミルグラムというコンテンツを最後まで見届けたい。そんな気持ちです。楽しみであり、恐怖ですが、ここまで読んでくれた皆さんと共に見届けられたら幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
また動きがあったときに、何となく記事が増えてたら、また見てくれたら嬉しいです。

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コメント

1
C
C

訳わかんねえよミルグラム…😭楽しみだチキショウ😭😭😭

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二審までの総括-三審前までに起こること予測メモ|たつび
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