バルカン半島のセルビアのブチェビッチ首相が28日、現政権への抗議運動の拡大を受け、辞任を表明した。AP通信が報じた。

 同国では昨年11月、第2の都市である北部ノビサドで鉄道駅の屋根が崩落し、15人が死亡した。ずさんな駅舎改修工事のせいで事故が発生したとの批判の高まりが、汚職の蔓延(まんえん)や強権化が指摘される政権への不満と結びつき、各地で学生主導の抗議デモが広がっていた。(イスタンブール=根本晃)