3日午前8時20分ごろ、富山市の富山県立中央病院で、システムの不具合によって電子カルテが閲覧できなくなる障害が発生した。約1時間50分後にバックアップシステムを運用し、外来患者の診察開始が約1時間半遅れた。手術、入院患者への影響はなかった。午後4時ごろにシステムが復旧した。

 病院によると、バックアップシステムを運用するまで救急車の受け入れを停止した。診療では電子カルテで症状や病歴を確認する必要があるため、開始時間を遅らせた。不具合の原因はコンピューターのメモリーが不足したためで、改修によって解消した。

 病院は午後1時ごろ、システムの不具合をホームページで公表し「皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます」と告知した。

 病院は2020年に現在の電子カルテシステムを導入し、これまでに大きな不具合はなかった。

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