最新記事
新政権

トランプ乱発の大統領令も、実は「強制力を持たない」?...4つのカテゴリーに分けると「真の意図」が明らかに

A FLOOD OF ORDERS

2025年1月30日(木)14時46分
シーリーン・アリ

newsweekjp20250130023243-a8d648af603beff0c6d7c037941615cf5edfa5cc.png

第1次政権時代の19年に導入された「メキシコ待機」政策も同様だ。これは難民申請者に認定審査の裁判開始まで南部国境のメキシコ側にとどまることを義務付けるものだ。別の大統領令では、裁判を待つ間は入国を認めてきた慣行を廃止した。

こうした命令の影響は即座に表れ、税関・国境取締局はトランプ大統領就任直後、モバイルアプリ「CBPワン」を廃止。係争中の移民裁判手続きも全てストップした。


命令の多くは新閣僚の承認手続きがまだ終わっていないにもかかわらず、今後数日から数週間以内に実行計画の策定を政府機関に求めている。そのため大統領令に対する各省庁の解釈が割れ、政府内対立につながる可能性も十分にある。

移民関連の命令は「間違いなく法廷に持ち込まれる」と、パールスタインは指摘する。

出生地主義廃止の命令は既に複数の訴訟に直面しており、最高裁まで行くことはほぼ確実。最高裁は1898年から一貫して、合衆国憲法は出生地主義に基づく国籍取得を保障しているとの立場を維持している。

パールスタインは、大統領が恣意的に選んだ人物に、身辺調査がまだ終わっていないにもかかわらず最高機密へのセキュリティークリアランス(アクセスできる資格)を直ちに与える命令についても言及した。

「国家安全保障分野で重要な役割を担う人々の権限を強化したり弱めたりする手段として、セキュリティークリアランスをもてあそぶことには深い懸念を覚える」

あわせて読みたい
今、あなたにおすすめ
ニュース速報

ワールド

モスクワで爆発、ドネツクの親ロ派武装組織幹部死亡 

ビジネス

「裏切り」「侮辱」、米関税にカナダ国民反発 旅行中

ビジネス

香港GDP、第4四半期前年比+2.4% 外需が寄与

ビジネス

ユーロ圏1月CPI速報、前年比+2.5%に加速 サ
あわせて読みたい
今、あなたにおすすめ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中