カラオケで国歌を歌ったら逮捕?!  | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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皆さんは普段の生活の場で国歌斉唱する機会はあるでしょうか。学校行事や国際的なスポーツ大会の場くらいでしか耳にする機会はないのではないでしょうか。実は中国では国歌に関する法律が多くあり、うっかりしていると摘発の対象となることはご存じでしょうか。

中国国内のカラオケ店で国歌を歌うことは合法か違法か、中国メディア・頭条新聞ではこうしたコラムが掲載されネット上で大きな議論を巻き起こしています。実はこの答えは「違法」です。カラオケで国歌を歌うと違法行為となる中国。一体その根拠は何なのでしょうか。



中国の国歌は「義勇軍行進曲」と呼ばれる軍歌で、国家のために戦火に飛び込むことを呼びかける内容となっています。2014年、中国中央政府が発表した「国歌斉唱に関する規範」によると、国歌斉唱は重要な式典や大衆向け政治集会の場、外交的・国際的な集会の開始時、重要なスポーツ式典などの場合に限り認めることを明らかにしています。また、国歌斉唱を行ってはいけない事例としては個人の冠婚葬祭、娯楽イベント、商業イベント、非政治的イベントの場などを挙げています。

また、国歌斉唱に際しては歌詞や曲調などの変更は認めず、国歌を歌うことを途中で止めたり、途中から歌いだすことなどを禁止しているのです。こうした当局の方針に従わない場合には、国歌法違反に該当し国歌への侮辱行為として罰則の対象となるのです。

国歌をカラオケや公衆の面前でみだりに歌うこと、スマホの着信音に設定すること、国歌の歌詞を書いた紙を張り出すこと、国歌を流すという行為を行った場合には法的責任を負うこととなるのです。こうした行為は外国人にも適用され、中国国内でこうした行為を外国人が行った場合でも罰則の対象となるのです。

実際に2018年には中国の人気女性動画配信者が国歌の歌詞を変え、替え歌として歌ったところ当局の捜査対象となり5日間の拘留を言い渡されていました。中国国歌法は香港でも施行されており、2021年にはショッピングモールで中継されていたオリンピックの表彰式のシーンで、中国国歌が流れた際、ブーイングした男性が逮捕されています。


国家に対する忠誠心を高めることに必死な中国。極端な締め付けによって国民の反感を買うことにならなければ良いのですが・・・。
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