鉱山の歴史語り合う
鉱山の歴史語り合う
気仙沼、南三陸両市町を含めた金産出地の文化財群・日本遺産「みちのくGOLD浪漫」にちなんだ「『金ばな』トークセッション」が24日、南三陸ホテル観洋で開かれ、地域の金産出の歴史、鉱山の今後の活用などについて語り合った。
気仙沼市の大谷鉱山から産出した金鉱石の展示が同ホテルで始まったのをきっかけにスタートした企画。2回目の今回は、鹿折金山資料館の豊田康裕館長、大谷鉱山で働いた経験があり、大谷鉱山歴史資料館でボランティアガイドをしている芳賀勝英さんら、現在も金に携わっている人たちが登壇した。
宿泊客や住民ら約50人が参加。豊田さんは、鹿折金山から産出した世界最大級の金鉱石「モンスターゴールド」のレプリカを披露しながら、明治時代の8年間で掘り尽くされた鹿折金山の特徴、モンスターゴールドの採掘、万博での展示などの歩みを紹介した。
重さ2・25㌔、金含有率83%とされるモンスターゴールドについて、「当たり前のように説明してきた数字だが、ある時、根拠が気になって調べたもののなかなか出てこない。行方不明から発見されるまでに失われてしまった部分も含めて、新たな不思議になっている」と話した。
高校卒業から3年間、大谷鉱山の精錬所で働いた芳賀さんは、当時の鉱山の様子や生活ぶりを紹介。「戦後には金鉱石を月3千㌧掘り出し、1㌧から8~10㌘の金を産出していたが、徐々に産出量が減って閉山した。多くの従業員が暮らす鉱山の周りには店や幼稚園、診療所などの施設があり、一つの町のようなっていた」と語った。