東京女子医大 元理事長を再逮捕 別の建設工事でも不正な報酬か

東京女子医科大学の施設建設をめぐる背任事件で、警視庁は、逮捕された元理事長が、別の建設工事でも建築士に不正な報酬を支払い、大学におよそ1億7000万円の損害を与えたとして、3日、再逮捕しました。およそ5000万円を自身に還流させていたとみて調べています。

東京 新宿区にある東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子容疑者(78)は、新宿区のキャンパスの施設建設をめぐり、建築士に不正な報酬を支払い、大学に1億1700万円の損害を与えたとして、先月、背任の疑いで逮捕されました。

建築士は大学の「建築アドバイザー」の肩書を持っていて、警視庁は2022年に荒川区から足立区に移転した医療センターの建設でもこの建築士に不正な報酬を支払い大学におよそ1億7000万円の損害を与えたとして、3日、元理事長を再逮捕しました。

建築士の口座には、月額で500万円以上が報酬として振り込まれていましたが、警視庁は、元理事長が口座にプールされた資金の中からおよそ5000万円を自身に還流させていたとみて捜査を進めています。

元理事長の認否については明らかにしていません。

元理事長の自宅や関係先からは多額の現金や金塊が見つかっていて、警視庁は還流させた資金との関連を捜査するとともに建築士や、現金の運搬に関わった側近の元職員についても任意で調べています。

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