裏切った人達の末路
かつて文章を教えていた人たちがいた。
ぼくは無償で教えていたし、自前のメディアに文章を掲載するときは原稿料を支払っていた。
ぼくにとっては一銭にもなっていないのだが、とても良好な関係性であったし、自宅に招いて飲み会をしたことも何度もあった。
その人たちが、突然裏切っていなくなった。ネット上にぼくに対する非難のメッセージを出し、代理人を立ててお金を請求してきた。もちろんそれは不当なものだし、代理人も弁護士ではなくド素人なので、はねのけた。
ぼくは人間の恐ろしさに震えた。
昨日まで娘を抱っこして遊んでいた女子大生が、ネット上でこちらを叩いている。
恐ろしい。
しかし、経営者あるあるなのだ。人など信用したからいけなかった。信用する際には裏切らないように担保をとらないといけない。
ただ、僕はそこまでマメではないからまた裏切られることもあるだろう。まぁそれはいい。
裏切った者たちは、自分たちが育ったOWL magazineを捨てて、新メディアを作ると宣言した。僕への批判メッセージと共に。
そのメッセージは本当に迷惑でカルピス軍団にも、リバエコ界隈にも、清田界隈にもこすられる。
アンチが騒ぐのはいい。しかし、家族同然に思っていた人達の裏切りは胸に刺さる。
そんなに残酷な人たちではなかったはずだ。しかし、彼らは倒れている我々の頭に、容赦なくハンマーを振り下ろし、僕のクビを世間に捧げて自分たちの清廉さを誇ろうとした。
そして、それは実際に成功した。
我々の名誉は地に落ち、彼らは一瞬とはいえ英雄になった。
今はどうか。あれから特に何もしていない。新メディアもやっていないし、プロの水準で物書きをしている人もいない。
今になってライター塾に通っている者もいるらしいが、ここに残っていればもう本の著者にはなれていただろう。
この件とは違うが、五十嵐メイも文章を書かなくなった。僕と離れたら飛躍するだろうと思って、暴力的に引き剥がした人達は驚いたのではないだろうか。
裏切った人達の末路はどうなるだろうか。
考えると負の感情が湧き上がってくる。あの人たちにとってはもう終わったことかもしれないが、ぼくや、あしかさんにとっては、昨日のことのように生々しく残っている。
だからこそ、我々は成功したい。
そのため、休まず努力をしなければならない。
どこかのスタジアムであったら聞いてやろう。なんで裏切ったんだ?と。
ドス黒い感情は僕にもある。経営者は裏切られるのだ。
そして、その感情をそのまま表現しているリバエコ社の小川社長をみると、共感するが、同時にああはなりたくない。
この文章みたいなことを何度も言っていても仕方がない。
乗り越えるには糧にして成長するしかないのだ。負の感情は昇華してエネルギーにしなければならない。
人のせいにしてはならぬ。
屈してはならぬ。
負けてはならぬ。
闇に囚われてはならぬ。
目的を見失ってはならぬ。
夢を描くのを忘れてはならぬ。
人を愛するのをやめてはならぬ。
人の好意に感謝することを忘れてはならぬ。
努力をせねばならぬ。
明日を向かねばならぬ。
どれだけ悲しくても痛くても辛くても笑わねばならぬ。
がんばって、笑っていられたら、それは良い人生に間違いなかろう。
自分の人生は、自分の意志で築くのだ。
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