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『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』の真意はもしかすると「スーパー戦隊の利確」なのかもしれない

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を下馬評として批判しまくったら、相変わらず「妄言だ!」「人格攻撃」だのと脊髄反射で突っかかってくるアホがいたのでここでも晒しといてやろうか(笑)

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言っておきますが、皆さんはこういう品性下劣な「偽物」にはならないでくださいね
まずここで改めて言わせていただくと、今回彼が使った論法は詭弁術の1つ「藁人形論法」、すなわち相手の意見を正しく汲み取らずあえて曲解し、相手が間違っているかのように仕向ける稚拙な論法です。
代表例は「論破王」ことひろゆきですが、彼の場合はあくまでもわざと戦略・戦術の1つとして用いているだけであって、エンタメとして以外でこういう振る舞いをしているわけではありません。
だからまあ「目には目を歯には歯を」ということで私も敢えて同じ藁人形論法で敢えて乗っかったフリをしつつ「言い出しっぺなんだからお前が客観的な根拠を出して反論しろ」とごく当たり前のことを言っただけなんですがね。

そりゃあそうでしょう、人様のことはああだこうだと難癖つけるのに自分は客観的な判断材料や証拠資料なども用意せず、またマーケティングリサーチも不十分で詰めきれないまま感情論に終始し人格攻撃しかしてないのですから。
要は『ONE PIECE』のイキリ散らしていた三流の雑魚・ベラミーと同じで、まあ自ら「ヤフコメ民」というネット界隈随一の民度の低い所属を名乗っている時点でそういう奴だと自己紹介してるも同然なんですけど。
いわゆる「義理と筋」ってやつで、喧嘩を吹っかけてきたのは向こうなんですから、相手に説明責任を求める前になぜ相手の発言を「妄言」と言い切れるのか、真っ当な根拠を用意して反論してくれればいいだけなのです。
それができずにずっと稚拙な感情論で議論にすらなってない口喧嘩を吹っかけるのみ、こういうのを「負け犬の遠吠え」というわけですが、そんなに悔しかったらステージ上げて真正面から正々堂々とぶつかってこいと思います。

まあそれはさておき、以前私が書いたこの記事に対して「何で下馬評でうまくいかないと予測できるのか?」ということですが、これはもちろんスーパー戦隊の歴史、日本のヒーローものの歴史、そしてここ数年の時代の動向を見ればわかることだからです。
逆にいうと、その程度のことも自分でリサーチして分析し、それに対して具体的な対策と適切な行動を取ることのできない人はセンスがない人ということになります。
センスってね、才能だと思う人もいるかもしれませんがそうではなく、日々の言葉遣いや行動・意識の向け方などの積み重ねによって醸成されていくものです。
そしてその中でも上位6%側の言葉遣い・行動・意識の向け方・考え方=脳のOSを多少なり片鱗であったとしても持っているのであれば、本作はまず予告の段階から損切りするべきものであることはわかるでしょう。

そして次にスーパー戦隊の歴史で見て行きますと、いわゆる「〇〇周年」という体で作られた作品、例えば「ゴレンジャー20周年」という文脈で作られた『超力戦隊オーレンジャー』然り『百獣戦隊ガオレンジャー』然り面白かったことがありません。

「人間五十年~」と信長は舞った。
人生は短い。一瞬一瞬を懸命に生きろと。
全スーパー戦隊が、懸命に生きた。シリーズを継承するためでも、バトンを次に渡すためでもなく、
自分自身がナンバーワンになるために。その積み重ねの50年。
それでも50年目にしてナンバーワンの戦隊を宣言する。
全ての戦隊に引導を渡す
記念碑というリスペクトであると同時に、墓碑という決別でもある。

本作前にポジショントークとしてかましていたこの発言がほとんど問題視されていないのはもはや白倉自身が大した影響力を持たなくなっているという話です。
「自分自身がナンバーワンになる」「全ての戦隊に引導を渡す」「墓碑という決別」なんて言葉遣いをしている時点でスーパー戦隊の歴史を何もわかってない人なのは明白でしょう。
まず「自分自身がナンバーワンになる」なんてスーパー戦隊は別に争奪戦に軸足を置いたシリーズではないわけだし、「全ての戦隊に引導を渡す」も何も別にスーパー戦隊に縦の歴史はありません
例えばこれが平山亨が担当していた昭和仮面ライダーシリーズじゃあるまいし、「墓碑という決別」なんてのもとっくに『未来戦隊タイムレンジャー』でやっていることです。

そもそも氏はスーパー戦隊シリーズがなぜに魅力的で、何が基礎基本なのかをお忘れじゃないでしょうか。

『秘密戦隊ゴレンジャー』のEDの歌詞のサビでこう語られています。

とっくに捨てたこの命 命
緑の地球を守るため 守るため
力と技と団結のこれが合図だ
エイエイエイオー!

そう、スーパー戦隊の本質が「力と技と団結」、そしてそれを目的として置き換えると「緑の地球を守るため」で、5つの力を1つに合わせて巨大な悪に立ち向かうことにあります。
それを無視して「自分自身がナンバーワンになる」だなんて、なぜそんなクソつまらない「強さの証明」なんぞに走るエゴイズム丸出しの奴の戦いをこっちが応援せねばならんのか?と思うわけです。
天の理・地の理・人の理に背いて我欲を満たすためだけ、最強で有らんとするというちっぽけなエゴのために戦うやつの物語をスーパー戦隊シリーズでする必要があるのか?となるでしょう。
「ゼンカイジャー」「ドンブラザーズ」を見るとわかりますが、白倉が戦隊においてやっていることは「露悪的な脱構築」のつもりでしょうが、結局それにすらなりきれていません

おそらく白倉をはじめ「ゴジュウジャー」のスタッフは『仮面ライダークウガ』〜『仮面ライダー555』の平成ライダー初期にやっていたことの再現を戦隊でもやろうとしているのでしょう。
しかし、ライダーシリーズと戦隊シリーズとではそもそもたどってきた歴史がまるで違います、「5つの力を1つに合わせて巨大な悪に立ち向かう」を遵守すれば、後の部分は作品ごとにまるで違います。
だから1年経ったら使い捨てというある種の消耗品みたいな感覚でやってきたわけだし、「ウルトラマン」「仮面ライダー」みたいに原典至上主義のような風潮が作り手や受け手にあるわけでもありません。
上に書いたアニバーサリーの作品群だって『海賊戦隊ゴーカイジャー』を除けば周年だからって必ずしも大々的にお祭りをやらなければいけないというルールもないのです。

それに、スーパー戦隊同士で競い合うというのも『スーパー戦隊最強バトル』でやったことであって、あれだって一応は戦隊歴の長い荒川稔久を中心にした人材だったからできたというのもありますし。
何が言いたいかというと、「ゴーカイジャー」みたくまるで「スーパー戦隊には錚々たる縦の歴史があった」などというような前提でしょうもない作品作りをするのはやめてくれという話です。
そんなものに頼らなくてもきちんと自力で勝負できる強さが魅力だったのに、近年はまるで昭和ライダーや昭和ウルトラ2期と同じで安易なヒーロー同士のコラボ、先輩戦隊とのコラボに頼りすぎています。
そしてそういう安易なコラボを乱発した先がどうなったかはいうまでもなく、体力がなくなりアイデアも枯渇し、一度はシリーズを打ち切り再開の目処が立つまで休止期間を設ける羽目になったのです。

しかもマーケティングで見てもきつい、現状玩具販促もこの通り。

このように、視聴率はもちろん作品が失敗作だった時の言い訳として使われる玩具売上ですら年々下降しています、もう誰の目にも誤魔化せないほどに。
少子高齢化だけが問題なのではなく、これはもうそもそも利確をきちんとせずにダラダラと延長線上で続けてしまい辞めるタイミングを見失ってしまったツケがここで来ただけです。

昨年の記事でも書いてることですが、物事には何でもそれを終わらせるのに絶妙なタイミングというものがあって、スーパー戦隊に関して言えばそれはいうまでもなく『未来戦隊タイムレンジャー』までだったわけです。
私がなぜ『百獣戦隊ガオレンジャー』以降を「戦隊に似た何か=二次創作としての同人戦隊」としてしか見ていないのかというと、それは「タイム」までで戦隊シリーズは映像作品としてやるべきことをやり終えたからに他なりません。
これは何もスーパー戦隊シリーズだけではなく、例えばガンダムシリーズにしたって『∀ガンダム』で綺麗に総括したわけですから、『機動戦士ガンダムSEED』以降なんて作る必要はなかったのです。
仮面ライダーに関しても同様に『仮面ライダー555』辺りまでで強いて終わらせておけば有終の美で終わったであろうに、それを無闇矢鱈に続けた結果がどうなっているかは庵野監督にリメイクされた「シン」の駄作っぷりが物語っています

そして何より白倉伸一郎を中心とした東映が『仮面ライダーディケイド』の大失敗を教訓にせず、それどころか10年代には安易な春映画での炎上商法の乱発を続けてきました、まさに「パターン破りのパターン化」です。
「シャンゼリオン」「アギト」「龍騎」「555」の頃には「変革」「衝撃」「斬新さ」として映っていたものが「ディケイド」の頃になると完全に陳腐化してワンパターンにしかなりませんでした
でもそこから何も学ばず延々と今になっても続けてきたからこうなったわけで、そんな悲惨な歴史の延長線上に作られているのが「ゴジュウジャー」な訳です、余程のことがない限り下馬評が覆ることはありません
これはもう自信を持って断言します、間違いなくこれは大失敗に終わると、そして白倉はそれすら目論んでいて本作でスーパー戦隊を大失敗ということでシリーズを一旦終了させて遅きに失した利確をしようという狙いでしょう。

しかしそれはあくまでも作り手側の自分勝手な都合であって、それを見る子供たちお客様側には関係のないことですから、「タイム」で本質的に死んだスーパー戦隊が今更どうなろうが知ったこっちゃありません。
あと、本作の敵組織幹部を演じている中の人がやたらに「ギンガマン」推しだそうですが、だからと言ってそれで私の本作に対する評価が変わることなんか一切ありません
それはそれこれはこれ、役者がどの作品が好きかなんて私にとってはどうでも良く、あくまで私自身にとって「ギンガマン」はレビュー・批評を書く必要があるから書くというだけです。
そこに昔のような感情はもうほとんど残っていないし、最近はむしろ上位6%側に意識を合わせるようになってから「ギンガマン」という作品に対する見方も大きく変化しました

まとめますと、私が「ゴジュウジャー」をなぜ予告の段階で損切りするかというと、決して妄想や決め付けで言っているわけではなく、過去の事例とマーケティング、そしてここ数年の戦隊シリーズを分析した結果から出る客観的評価に基づく判断です。
iDecoやNISAのようなあからさまに損させることが目的の世間に出回っている投資信託に賢い人は手を出さないのと同じことです、本当に美味しい投資の話は決して表沙汰にはなりませんから。
物事はなんでも準備が9割、事前の段取りで8〜9割が決まるのであって、それを覆すことは天地がひっくり返らない起きない限りはまああり得ないでしょうね。

天才脚本家・小林靖子がなぜ『烈車戦隊トッキュウジャー』を最後にスーパー戦隊シリーズに戻ってこなくなったか、その意味を考えるべき時です。
ここまで言ってもわからない、あるいは異議申し立てがあるようならば私にはどうしようもありません、勝手にしろと思います。

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コメント

1
伊藤幸実
伊藤幸実

記事で仰るようにガンダムSEED以降は作る必要はないは同感で
評価が低いと言われるガンダムX(1996)あれはティファとガロードのボーイミッツガールの関係性の成長と周りの成熟した大人達(ジャミルや医師など)のサポートと精神的に未熟なフロスト兄弟と老害悪役の対比を楽しむWとGとは違い完全な女児向けの専門分野なのでガンダムのメイン視聴者層には刺さらない構造ですね
自分のガンダムXの評価は3周して
A(名作)100点満点中85点です。

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