日本新薬の難病薬、米社が賠償請求放棄 日本で訴訟終結
日本新薬は30日、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療薬に関する東京地裁での特許訴訟を巡り、原告側の米製薬会社サレプタ・セラピューティクスが日本新薬に対する損害賠償請求を放棄したと発表した。これにより日本新薬による特許侵害はないことが確定し、国内での訴訟は終結した。米国での訴訟は続いている。
両社は同じようなメカニズムで作用するDMD治療薬を販売している。サレプタ社は2023年6月、日本新薬が特許を侵害しているとして東京地裁に提訴していた。判決の言い渡し期日だった30日、サレプタ社が賠償請求を放棄したという。
両社は米デラウェア州連邦地裁でも特許侵害を巡り争っている。24年12月には米地裁の陪審から日本新薬の特許が無効であるとの評決を下されていた。日本新薬は一連の日米での訴訟を巡り「DMD治療薬の販売に影響はない」としている。
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