元市川市職員に懲役2年6か月と追徴金を求刑 下水道工事入札めぐる収賄などの罪

元市川市職員に懲役2年6か月と追徴金を求刑 下水道工事入札めぐる収賄などの罪

 下水道工事の入札をめぐり収賄などの罪に問われている千葉県市川市の元職員の裁判が1月29日に行われ、検察側は、懲役2年6か月と追徴金30万円余りを求刑しました。

 この裁判は、2022年冬から2024年春にかけて市川市が発注した工事の入札をめぐり、当時、市の下水道部次長だった八田一生被告が、地元業者に便宜を図り、接待を受けたほか、2023年7月にも別の業者に予定価格を漏らしたとして収賄などの罪に問われているものです。

 裁判で八田被告は起訴内容を認めたうえで、弁護側の質問に対し「庁舎の執務室には業者が頻繁に出入りし、管理職員などに予定価格を聞きに来ていた。35年前からは自分も、ある程度その談合に関わるようになった」と明かしました。

 これに対し、検察側は「常習性が顕著で、犯行態様は悪質。酌量の余地はない」として懲役2年6か月に加え、追徴金30万円余りを求刑しました。

 一方、弁護側は「反省しているほか、退職金が取り消され経済的制裁を受けている」として、執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は、2月17日に言い渡される予定です。

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