直方市浄水施設汚職 ”利欲性は顕著” 元職員に有罪判決 

直方市にある浄水施設の管理業務をめぐる汚職事件で、知人の会社からおよそ120万円相当の物品を受け取ったとして収賄の罪に問われた元職員に、福岡地方裁判所は「物品をみずから要求するなど利欲性は顕著だ」と指摘して、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
直方市水道施設課の元係長、阿部智明被告(49)は、おととし12月までの1年半あまりの間に、市が管理を委託している浄水施設内の工事の下請けに知人の設備会社が入れるよう便宜を図る見返りに、この会社の元役員から釣り具やゴルフ用品などあわせて170点近く、およそ120万円相当を受け取ったとして収賄の罪に問われました。
これまでの裁判で元係長側は、下請けを紹介する行為は職務に関連していないとして、無罪を主張していました。
31日の判決で、福岡地方裁判所の鈴嶋晋一裁判長は、「市の担当者だからこそ下請けの紹介を依頼されていて、その選定は被告が指導、助言すべき職務に含まれる」と指摘しました。
その上で、「『欲しいものリスト』を送信するなど物品をみずから選んで要求していたことから利欲性は顕著だ」として、阿部元係長に懲役2年、執行猶予4年、追徴金10万5000円余りを言い渡しました。
また、贈賄の罪に問われた設備会社の元役員、庵原良修被告(54)には懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。

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