「魅力」と「使命感」を候補者に伝えること、それがわれわれのミッション
──人事部の体制や採用担当の仕事内容、ミッションについて教えてください。
髙井:人事部は30名弱の体制で、人事や採用教育、労務厚生、制度といったグループがあります。私たちは採用チームに在籍しており、木村が新卒プランナー職(総合職)の採用を担当、新卒プロフェッショナル職(鉄道従事員)の採用担当者は各支社に在籍しています。
私は新卒・経験者も含めた採用全般の担当です。JR貨物の将来を担う人財の採用を円滑に進めることが、私たちのミッションです。
木村:採用担当というと、会社説明会や各種イベントで学生の皆さんに最初に会う社員になることが多いですが、JR貨物をまずは知ってもらうことが大事になります。イベントのほかにも選考フローの計画、面接やグループディスカッションなどの調整や日々の面談、選考に合格した方の入社までのフォローイング企画などの立案も私たちの業務です。
──人事部、採用チームの雰囲気について教えてください。
髙井:冷静沈着な人、明朗快活な人、本当にさまざまです。仕事の進め方も、私はどちらかというとじっくりと考える戦略型、木村はまずはやってみる行動型という感じですね。バランスが良いと思います。いろんなキャラクターの人がいるからこそ、JR貨物のさまざまな魅力を伝えることができるのかなと思っています。
木村:とにかく意見が出しやすい環境です。やってみたいこと・変えてみたいことを発信しやすく、またそれに対して意見をもらいやすいので、それぞれが自分の色を出しながら働けていると思います。髙井も言っている通り、私は思い立ったら即行動タイプなので(笑)、チームの意見がアクセルにもブレーキにもなってくれます。
──学生や求職者と接する上で大切にしていることを教えてください。
木村:嘘をつかないこと!です。会社の綺麗なところだけを見せて広報を行うことは簡単ですが、入社後に「聞いていたことと全然違う……」となれば、双方にとってもったいない時間となってしまいます。質疑応答や面談では、人によってはマイナスに感じるかもしれない部分も、じっくりお答えするようにしています。良い面・足りない面含め総合的に判断いただけると、ミスマッチが減るのではと。
髙井:木村も言ったように、綺麗なことだけを言っても入社後にアンマッチが生じる場合があると思うんです。そこで、各採用イベントでの質疑応答では「NG質問はなしです!」と言うようにしています。
また、就職は人生のターニングポイントの一つですし、その中で数ある企業の中から時間を取ってJR貨物の選考に来ていただいているわけです。できる限り不安な点・気になる点は解消して、選考に臨んでいただくことを大事にしています。
唯一無二の貨物鉄道事業に一目惚れ。そんな2人がJR貨物で歩んだキャリア
──JR貨物に就職を決めた経緯を教えてください。
髙井:就職活動をする上で大事にしたかったのは「誰かの役に立つ仕事」と「目に見える仕事」の2点です。もともと学生時代から裏方作業や誰かのサポートをする方が好きで、仕事をする上でも広く誰かの支えになる仕事をしたいと思っていました。物流はなかなか気づきにくいですが、なくてはならない、という存在。それが自分にフィットしているなと思いました。
また、将来結婚して子どもができたときに、父親の仕事が一目でわかる、説明できる方がいいなと漠然と思っていました。貨物列車はどの企業にもないオンリーワンの商品ですし、実際に今、子どもが2人いますが、おもちゃの貨物列車を見ると「パパの会社だ!」と認識してくれています。
何より最終的な決め手となったのは、「人」でした。面接担当者に対して一番素を出せましたし、印象的だったのは当時の採用担当者です。最終面接前の面談で、良いことだけを伝えるのではなく、「君の話は長いから、ひと言で話した方がいいね!」としっかり指摘してくれたことを今でも覚えています。実際に話は長いです(笑)。ひと言で喋ることを心がけた結果、合格の連絡をもらい、縁を感じて入社しました。
木村:私は最初から物流業界を見ていたわけではなく、就職活動を始めた当初は誰でも知っているようなメーカーを中心に見ていました。ただ、各社の説明を聞いていく中で「どれほど良い製品だとしても、それが届いたときに初めて価値が生まれる」と聞いたことがきっかけで、物流業界も候補として考えるようになりました。
数ある物流企業の中でも、JR貨物は鉄道で荷物を運ぶオンリーワンの企業です。よく物流は、当たり前の毎日を支える「縁の下の力持ち」だと言われますが、その中でも特徴的で唯一無二の事業であれば、目立つことができる!と考えました。就職活動後半からこの業界を見出した自分だからこそ、わかりやすく差別化できるポイントが決め手となりました。
──お二人のこれまでのキャリアについても教えてください。
木村:私は現在入社6年目で、福岡にある貨物駅への現場配属から始まりました。駅では、営業フロント担当として荷物の輸送枠の調整や、発送コンテナの検査などの業務があります。現場の制服を着て、ヘルメットや安全チョッキをつけて行う仕事は、この会社ならではで、毎日が新鮮でした。2年間、駅の仕事をした後に九州支社運輸車両部に異動し、駅部門の指導・教育や事故対応などを担当しました。
現場にいたころよりも幅広い知識が求められる仕事のため、鉄道に関する規程の勉強や各駅への積極的な巡回を行い、机上で学んだことを現地で確認して実態を把握していきました。1年半という短い期間ではありましたが、全国の担当者会議なども多かったので、知見や人脈がとても広がりましたね。そのころから今度は社外に対しての発信がしたいと考え、採用担当を希望し、4年目の冬に今の部署に異動が決まりました。
髙井:私も入社後3年は東京の貨物駅で営業フロント業務を担当していました。専用列車(ブロックトレイン)も扱う駅で、列車本数や番線数も多く、覚えるのが大変でした。駅で一緒に働いた先輩たちが公私ともども、いろいろと教えてくれたことが、今の基礎になっていると思っています。
その後、関東支社総務部に着任し、プロフェッショナル職の採用・教育担当に2年、企画担当として支社の予算・設備投資の取りまとめ役に1年従事し、行政への出向も経験しました。行政ではJR貨物含む物流施策全体の運営・企画もさせてもらい、鉄道以外の物流モードについても多数学ぶことができました。その後、現職への異動の話を受け、現在に至ります。
唯一無二だからこそ、難しい。だからこそ、追求しがいがある
──入社後、大変だったエピソードを教えてください。
髙井:関東支社時代に研修運営を企画、実行していましたが、知識を蓄えるのが大変でした。新入社員研修では、貨物鉄道の実務内容を新しく入った仲間に学んでもらうため、駅以外にも営業、車両、施設、運転、安全などいろいろな内容を取り込んで研修を組む必要があります。
しかし、なにせ駅以外の実務経験がないので、それぞれ専門の社員に聞きに行って教えてもらったり、実際の現場に行ったりして、まずは自分が知ることを第一にしました。JR貨物の社員は教えるのが好きな人が多く、聞けばいろいろ教えてくれたのですごく助かりました。
その時に学んだことが今の礎になっていますし、行政機関への出向においても、JR貨物のことを知らない方へ説明する機会が多数ありましたが、その経験が活きたと思います。今の採用業務にも間違いなく活きていますね。
木村:貨物駅ではフォークリフトでの荷役業務をグループ会社に委託しているのですが、九州支社での業務の際、コンテナ破損などの荷役に関わる事故を防止することに取り組みました。とはいえ、そもそも自分がフォークリフトを運転できないとオペレーターに対して指導や注意喚起ができないと考え、会社から受講案内が来た時はすぐに講習を申し込みました。技能講習では目印の三角コーンに何度ぶつかったかわかりませんが、無事に修了証をもらえた時は嬉しかったです。
その後、グループ会社の人に業務と同じフォークリフトを使って訓練場で教えてもらう機会がありましたが、実際に乗ってみると想像以上に死角が多く、操作も難しくて驚きました。「なにこれ、全然できないじゃん」と。これまで、「運転時の周囲確認」や「丁寧なリフト操作」と漠然と注意喚起をしてきましたが、言葉にすることと実際に手を動かすことはこんなにも違うのかと少しへこみましたね。
ただ、その経験があったからこそ、何かを伝えるときは自分の知識や経験だけで物事を測るのではなく、相手の立場に立ってわかりやすい伝え方を心がけるようになりました。採用担当になってからも、相手がどれだけ知識があるのか確認してから、レベルに合わせた説明をするよう意識しています。
──今の仕事のやりがいは何ですか?
木村:自分が所属する会社の魅力を発信できること、さらに、まだ知らない魅力に気づかされることです。私は今の仕事やこれまでを振り返っても、とにかく楽しく働いてきたという自負があります。社会人になると、仕事が人生の一つの大きなテーマとなるので、皆さんにも、どうせなら楽しく誇りを持って働いてほしいと思っています。採用業務は、この会社にマッチして楽しく働く仲間探しをしている感覚です。
だから、自分が思うJR貨物の魅力を伝えて、そこに共感してくれた時はとてもやりがいを感じます。また、たくさんの学生さんと触れ合うと、逆にこれまで気づかなかった会社の魅力を教えてもらえたり、それぞれの価値観に落とし込んで共感してくれたりします。「その考えもあったか!」と新しい発見があっておもしろいです。
髙井:やはり、採用担当としては「JR貨物に決めました」と連絡をいただいた瞬間ですね。木村の言う通り、仲間探しの旅だと思っていますし、自分なりの言葉でJR貨物の良いところ、悪いところも含めて魅力を伝えたことが決め手になったと言ってくれた時は格別ですね。
また、私は支社でも採用担当をしていたので、自分が採用で携わった人が、JR貨物のさまざまなフィールドで活躍している姿を見ると、本当に良い仕事をさせてもらっていると思いますね。一方で人生を左右する仕事でもあるので、責任が重い仕事だと思っています。だから、嘘偽りなく、NGなし!で話すことをこれからも大事にしたいです。
学生や求職者とJR貨物、お互いの「大切にしたいこと」をつなげたい、という想い
──JR貨物の魅力は何だと思いますか?
髙井:さまざまなフィールドがある点かなと思います。貨物鉄道事業が基軸となるJR貨物ですが、営業や人事、財務、広報、不動産開発、情報システムなどに加え、鉄道輸送を支える上でダイヤに携わる部署、運転士の運用や教育を考える部署、安全を推進する者、車両や設備、コンテナ、フォークリフトなどの運用を推進する者など、JR貨物特有の仕事もあり、活躍できるフィールドは文理問わず幅広いんです。
たくさんの部署が連携して、一つの貨物列車を走らせることができると思うと、フィールドの広さが大きな魅力ですね。
木村:オンリーワンの事業とそれを支える社員だと思います。昼夜を問わず貨物列車を走らせるために、社員は皆、使命感と誇りを持って働いています。JR貨物の社員は、派手さはないですが、面倒見がよく、何かあれば皆でフォローし合う姿勢の方が多いです。それぞれが使命を果たすことで、今日も全国に列車が走っています。
──どんな学生や求職者の方が活躍できると考えていますか?
木村:チームの中で協同できる人は活躍していることが多い印象です。キャラクターはさまざまで、リーダーシップを発揮して周りを引っ張っていく人もいれば、後ろからメンバーを支えている人もいるので、それぞれの強みを発揮できるフィールドがあると思います。
髙井:木村も言う通り、協同することがキーになる会社だと思っています。社内外にあらゆるパートナー・ステークホルダーがいる中で、最適に向けて試行錯誤とベストを求めていくこと、ベストに向けて忍耐強く物事を推進できる人が活躍できるのではないかと。
ただし、いきなりできるスーパーマン・スーパーウーマンは世の中にはいないと思っていますし、貨物鉄道とは何ぞやということについては、一から教える体制も整っています。なのでそこは安心して、JR貨物で自分の良さ、自分らしさをどんどん発揮してもらいたいですね。
──最後に、採用担当として学生や求職者の方に向けたメッセージをお願いします。
髙井:学生時代、社会人としてこれまで経験されてきたことは一人ひとり違うでしょうし、その経験は「かけがえのない大切なもの」だと思います。その中で、「自分が大事にしたい、実現したいこと」をしっかりと見つめなおす機会にしていただきたいですね。就職活動や求職活動が実りあるものにできるよう、私たちも「大事にしたいこと、期待したいこと」をお伝えできるようベストを尽くします!
木村:とくに学生の皆さんと接していると、就職活動は企業が学生を選ぶ側と思われている方が少なくないですが、学生や求職者の方それぞれもまた、企業を選ぶ側です。自分の軸にマッチするか、社風や社員の人柄が合うかどうかをぜひ確かめてみてください。私たちは、この先で新しい仲間に出会えることを楽しみにしています!
※ 記載内容は2024年7月時点のものです