誰かの支えになる仕事として大きな魅力を感じた物流業界

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──学生時代はどのような勉強をされていましたか?

流通科学部に所属し、経済学やマーケティングなどを学んでいました。当時のゼミは英語系で、物流とは直接は関係のない分野でしたが、経済学やマーケティングの勉強を通じて、当たり前にものが届く裏には多くの人の努力があることを知りました。この学びが後の就職活動の方向性に影響を与えることになったと感じています。 

──就職活動時はどういった軸で企業を検討していたのか、教えてください。

就職活動では「誰かの支えになる仕事」を軸に考えていました。学生時代のアルバイトでは接客業も経験し、人と接することが好きだったので、接客も視野に入れて就職活動を行っていました。また、九州出身でして、できれば地元での就職を考えていました。

そんな中、JR貨物は全国規模のネットワークを持っていますし、鉄道輸送を通して人々の暮らしを支える唯一無二の会社だと感じました。

また、実は兄がJR貨物に勤務していたため、私自身も働いている姿を見てきていました。兄も九州の営業職として働いていたため、私の就職活動の際に少し話を聞かせてもらうことに。ただ、兄からは、職場としてはまだまだ男性社会で大変なこともあるかもしれないよという意見をもらっていたため、正直、想像もつかない世界だなと少し不安を感じていたのも事実です。

──そのような不安も多少あった中で、JR貨物という会社に決めた理由はどういったものでしたか?

最終面接で人事の方から、「女性の在籍が少なくまだまだ環境面や業務面で大変なことがあるかもしれない。でも、働きやすい環境を整えている最中だから、ぜひ一緒に働いてみてもらいたい」と言ってもらえたことが入社の決定打となりました。

きれいごとだけではなく、本音で話してくださったことで、信頼して働ける人と場所なのだと感じられたことが私の中では大きかったです。

専門用語の飛び交う職場。今では怯むことなく最前線で荷物を守る立場に

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──入社後の配属について教えてください。

女性用の宿泊施設が完備されている福岡貨物ターミナル駅と北九州貨物ターミナル駅の2つのうち、福岡貨物ターミナル駅に配属されることになりました。

実際、現場の仕事は外作業が多く、夜勤交代制もあるため、男性が多い職場環境となっています。ただし、女性の先輩方からも手厚くサポートを得ながら、働きやすい環境の中で業務に取り組むことができています。

──入社時には研修はどのように行われましたか?

最初に1カ月間の新入社員研修があり、ここではJR貨物の基本的な業務内容を理解することに重点が置かれていました。現場配属後は、主に貨車の車両管理から始まり、コンテナの運用計画などを先輩社員から3カ月間指導を受けます。

こうして合計約4カ月の研修期間を経て、ようやく独り立ちできるようになります。入社時には鉄道の専門用語の多さに圧倒されましたし、用語以外にも専門知識の習得は当初、ハードルが高く感じたものの、そこは業務の中で日々慣れていくものでもあるのであまり気にしすぎる必要はないと、今なら後輩に伝えますね。 

──現在の業務内容について教えてください。

営業フロントとして、主に3つの業務を担当しています。1つめは到着列車から発車列車への車両の運用計画、2つめは利用運送事業者への対応と荷物の発送管理、3つめは貨車に積載されたコンテナの点検です。

これらの業務は、貨車車両の管理を行う担当者とコンテナの発送管理を行う担当者の2名1組で実施していきます。勤務は24時間体制の2交代制で、泊まり、日番、休みのサイクルで業務を行っています。

──チームとして大切にしているミッションは何ですか?

フロント業務では関係各所との打ち合わせが多く、多くの方と連携を図りながら業務を遂行していきます。一人ひとりが使命感を持って鉄道の安全輸送を支え、1つでも多くの荷物をお客様へ届けることがフロントの重要な役目となります。

また、とくに作業上の安全面では、夜間の暗い中でのコンテナ点検や、トラック、フォークリフトの動きが多い中での作業があり、常に安全第一を意識して業務に取り組んでいます。

──鉄道の人身事故や災害などの遅延対応も営業フロントの業務には大きく影響が出ますよね。

そういった不測の事態には、営業フロントとして、お客様であるコンテナの荷主様や利用運送事業者との連絡対応が必要となります。駅の窓口として直接的なやり取りを行う唯一の場所であるため、列車遅延などの異常事態が発生すると非常に忙しくなります。

そのような状況下でも、迅速かつ的確な情報提供を心がけ、誠意を持って対応することを大切にしています。

後輩からの質問をきっかけに、自身のさらなる成長を感じられる環境

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──現在は後輩メンバーの指導係も担当されていますね。後輩とのコミュニケーションを通じて感じたご自身の成長についてのエピソードがあれば教えてください。

はい。2年目に後輩社員ができて自分が教える立場になって以降、私自身、業務への理解がより深まったと感じました。

とくに、一人ひとりの理解スピードや習熟度が異なる中で、それぞれに合わせたペースで指導することを心がけてきました。また、後輩からの質問を通じて、自分自身が気づかなかった新たな視点に気づかされることも多く、それが自己の成長につながっています。毎年新入社員が配属され、指導する機会を得ることで、継続的な成長を実感しています。

──何かご自身で工夫していることや、そこから発展している業務などもありますか?

新入社員の頃は与えられた業務を確実にこなすことに集中していましたが、指導係になってからは自分の業務だけでなく、周囲をよく見ることを心がけています。積極的に後輩指導を行い、同時に、先輩のサポートもできるように努めています。

とくに最近は、先輩が担当している荷役ダイヤ(貨物列車の運用計画)の作成会議に同行するようになり、サポートを行っています。この経験を通じて、普段当たり前のように目にしていた資料の作成がこれほど労力のかかるものだと実感しました。

何事においても要となるのはコミュニケーション。さらに幅広い業務に挑戦したい

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──現在の仕事の魅力や、働く環境について教えてください。 

人身事故や列車遅延など大変な状況でも、社員一丸となって前向きに取り組み、列車を発車させることができた時には大きなやりがいと達成感を覚えますね。また、まだミスをすることもありますが、先輩方が手厚く優しくサポートしてくれる環境です。

交代制の勤務体制により、月平均10日ほどの勤務となり、非番や休日で自分の時間が確保しやすい点も魅力です。ただし、安全チョッキやヘルメットといった身を守る保護具を着用して悪天候の中でも外で作業する必要があるなど、大変な面ももちろんあります。しかし、この会社だからこそできる経験として、大きなやりがいを日々感じています。 

──ご自身の強みがJR貨物という環境で活かせているなと感じられる場面はありますか?

オープンなマインドで人と関わり、協力し合える関係を築けることは、私の得意とするところです。営業フロント業務ではさまざまな部署との打ち合わせがあり、会社には性格の異なる男性・女性、先輩・後輩など多様な人がいますが、メンバーとはスムーズにコミュニケーションを取ることができていると思います。

この強みは今後もフロント業務に限らず、さまざまな場面で活かしていければと思います。 

── 今後の目標や将来のビジョンについて、今考えていることはありますか?

短期的には、現在先輩と一緒に行っている業務を1人で遂行できるようになることが目標です。また、2~3年後には、社内のさまざまな部署での経験を積みたいと考えています。JR貨物には多くの部署があり、可能性が無限大にあるので、さまざまな分野に挑戦し、自身の経験をもとにR貨物の良さを広めていく活動もしてみたいと思います。

また、まだまだ現在女性社員が少ない環境ですが、自分が道しるべとなって、今後入社してくる後輩社員のために働きやすい環境を作りながら、自身のキャリアも発展させられればいいなと思います。 

──最後に、とくに女性でJR貨物への入社を考えている方にメッセージをお願いします。 

物流の仕事というのは一見目立たず、想像をしづらい仕事かもしれませんが、人々の暮らしを支える重要な存在です。とくに女性が現場で働くことへの抵抗があるかもしれませんが、女性社員が少ない分、縦横の連携が強く、手厚いサポートを受けられますのでそこは安心してください。

また、男女問わず幅広い職種やポジションで活躍できる環境があります。自分の仕事に責任と誇りを持って取り組める人と一緒に、全国に列車を走らせていきたいと思っています。日本全国をつないでいるというダイナミックさは、この仕事の大きな魅力の1つです。

※ 記載内容は2024年10月時点のものです