このようなことは事実ではない。炭鉱では厳しい状況での掘削は、熟練の日本人が受け持った。理由は簡単だ。落盤事故につながるような失敗をすれば、全員の命が危うい。鉱内では皆が運命共同体なのである。だから、危険な仕事は優れた技術を持っていた日本人が担った。
このほかにも直ちに意図的な反日宣伝戦の展示だと喝破できるものは少なくない。だが、そんな予備知識のない子供たちや外国人はこれらの展示を前に、誤った説明を受ければ、どう感じるだろうか。日本への反発や憎しみが湧くのは当然だろう。
カナダのオンタリオ州議会が、中国人コミュニティーの提案を受けてか、12月13日を「南京大虐殺記念日」に制定する方向で審議中と本紙が伝えた。日本をホロコーストの国と位置づける中国や韓国の謀略が透けて見えるようだ。
ドイツは戦争の加害者として謝り償ったが、日本は反省していないという論難は筋が通らない。だが、日独両国の戦争の根本的な違いを無視して同列に並べて断罪する考え方は、資料館にも通底する。