とりあえずお疲れ。
疲れたよな。
笑顔でも泣き顔でも怒り顔でもどんな顔でも、最後の結果が出たときの親の顔が頭から離れないよな。
分かる。
恐らく君は志望度の低い私立か、もしくは公立に進学するのだろう。
どちらにしろ辛いよな。
なんのためにあんなに頑張ったのだろうって思うよな。
中学受験の罪深さって、積み上げたプリントの高さだけ、本来なら見なくていい先の景色を見せちゃうところなんだよな。
しかもその景色は受験の合否に関係なく、サピや早稲アカで課題を積み上げたという経験だけで強制視聴させられてしまう。
医者?弁護士?研究者?外資系金融?コンサル?財閥系企業の総合職?
芦田愛菜みたいなキラキラした目の偏差値70が語る理想は、ちょっとだけ成功した親を熱狂させ子供を必死に神輿に担ぐ。
とりあえずさ、今は何も考えられないかもしれない。
それでもいいよ。
自分の時間の流れをもとに戻すまで時間がかかると思うのだったら、好きなだけ好きなようにして過ごしな。
大丈夫。
君の「良い親」はそれくらいのスネはいくらでもかじらせてくれる。
そしてやっと今いる場所を冷静に見回せる心境になったら、自分にとって「気持ちいい事」はなにか真剣に考えてみな。
思春期に絶対に抑えておかないといけないのは、礼儀でも経験でも、もちろん勉強でもない。
自分のツボを抑えるということだ。
自分が何を気持ちいいと感じるか把握していることは、まともな大人になる必須条件だ。
自分の欲と向き合うことが出来る大人はどんな世界に行っても生きていける。
好きなことはあとでいくらでも見つかるが、仕事や人生は「気持ちいいこと」を優先して決めるんだ。
自分の気持ちいいことを把握していれば、仕事も仲間もすぐに見つかる。
その上で、もしどうしても受験に未練があるのなら必ず大学受験でリベンジしろ。
大学受験は何十歳になっても受けていいのだから合格するまで何度でも受験しなさい。
その時「気持ちいいこと」を見つけた君は、きっと本当に楽しい人生が送れているよ。
中学受験のプリントの分だけ背伸びした時に見えた偽物の理想的な景色ではない。
自分の頭で考え、自分の足で歩き、自分の手で掴んだ本当に理想の未来に行ける。
大丈夫、まだまだはじまったばかりだ。
人生で一度失敗した人は、失敗が一度もない人たちには勝てないのです。 失敗のない人が選択肢にある中でわざわざ失敗した経験がある人を選ぶ理由がない以上、これからの就職や昇進...
ある藩では偉い人間の順をこのように決めた 1チャレンジして成功した人 2チャレンジして失敗した人 3チャレンジしていない人 普通こうだよね チャレンジしない人間は最下位にしな...
そりゃ全くの同一人物に失敗を経験したverと全て成功させてきたverみたいなバージョン違いがソシャゲのキャラみたいにあったらそうかもしれないけど…