長崎大は被爆80年記念事業として今年、講演会や被爆資料の巡回展のほか、原爆で損傷した国内最古の紙製人体解剖模型(キュンストレーキ)や学生が着用していた白衣など劣化が進む被爆資料の修復・保存に取り組む。資料類の修復・保存のためクラウドファンディング(CF)を中心に募金活動を6月ごろから始め、被爆遺構も一般見学できるよう保存整備を進めたい考え。30日の定例会見で概要を明らかにした。
医学部の前身で、現在の坂本キャンパス(長崎市)にあった旧長崎医科大(爆心地から500~700メートル)では、原爆で学生・教職員計約900人が犠牲となった。爆風で傾いた国指定史跡「旧長崎医科大学門柱」(正門)のほか、通用門の遺構などが市の「被爆建造物等」に登録されている。
一方、原爆投下から80年となる中、被爆資料は劣化が進行。江戸末期にオランダ海軍軍医ポンペが持ち込んだフランス製の人体解剖模型は被爆で右半身だけが残り、研修医らに惨禍を伝える貴重な“証人”だが、亀裂が入るなど修復が喫緊の課題という。被爆時に学生が着用していた血染めの白衣も変色や繊維の経年劣化が見られ、紙の資料も含め保存状況の改善が必要となっている。
こうした修復・保存のほか、長崎大名誉教授で県被爆者手帳友の会会長の朝長万左男さん(81)による記念講演会を7月に長崎市内で開催予定。広島大と原爆被災写真・資料の巡回展も計画する。
また、被爆10年の1955年に発行された旧医科大の原爆記念誌「追憶」を英訳。核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は「対話」をキーワードに、英シンクタンクとも連携しながら若手研究者や学生らが参加するプロジェクトなどに取り組む。
永安武学長は定例会見で「唯一被爆した医科大学を持つ国立大学としての位置付けを踏まえ、記念事業にしっかりと注力したい」と語った。
医学部の前身で、現在の坂本キャンパス(長崎市)にあった旧長崎医科大(爆心地から500~700メートル)では、原爆で学生・教職員計約900人が犠牲となった。爆風で傾いた国指定史跡「旧長崎医科大学門柱」(正門)のほか、通用門の遺構などが市の「被爆建造物等」に登録されている。
一方、原爆投下から80年となる中、被爆資料は劣化が進行。江戸末期にオランダ海軍軍医ポンペが持ち込んだフランス製の人体解剖模型は被爆で右半身だけが残り、研修医らに惨禍を伝える貴重な“証人”だが、亀裂が入るなど修復が喫緊の課題という。被爆時に学生が着用していた血染めの白衣も変色や繊維の経年劣化が見られ、紙の資料も含め保存状況の改善が必要となっている。
こうした修復・保存のほか、長崎大名誉教授で県被爆者手帳友の会会長の朝長万左男さん(81)による記念講演会を7月に長崎市内で開催予定。広島大と原爆被災写真・資料の巡回展も計画する。
また、被爆10年の1955年に発行された旧医科大の原爆記念誌「追憶」を英訳。核兵器廃絶研究センター(RECNA=レクナ)は「対話」をキーワードに、英シンクタンクとも連携しながら若手研究者や学生らが参加するプロジェクトなどに取り組む。
永安武学長は定例会見で「唯一被爆した医科大学を持つ国立大学としての位置付けを踏まえ、記念事業にしっかりと注力したい」と語った。