STARLINK MINI をとりあえずクルマでつないでみた件
先日届いたそれなりにコンパクトになった衛星経由のネット回線のSTARLINK MINI。せっかくなので屋外で使ってみることにした。
もう少し正確には、よりアンテナが拾いやすそうなところに持っていって試そうという意図もあり、とりあえずクルマにのっけてつないでみた。
まずそのためには当然だが本体に電源供給をしなければならない。
もともとこの本体キット自体、基本的には屋外に設置したアンテナから屋内に引き込むことを前提としている。
そのため10M近い超長めの電源ケーブルが付属している。
加えてACアダプタはゴツ目で狭いところでは挿しにくい。
さらに地味に車載だとACは不向き。
諸々、車載とは親和性が引くそうな条件が重なる。
しかし、本体で必要な電源容量は60W程度との仕様。
60WであればUSBでも給電可能なご時世。USBの電源ケーブルなど無いか物色してみたら簡単に出回っていることが判った。
そして先行販売されている海外事例を探ってみれば、少し高出力なモバイルバッテリーで運用している事例も出てきた。なかにはあのマキタバッテリーでつないでいる猛者もいた(笑)
ということで早速USB電源ケーブルを手配。
USBのACはちょうどAnker の65Wタイプのものが余っていたのでそれを活用。
うちのクルマには幸いなことに100Wまで対応しているACポートもあったのでこれらを繋げて試してみることに。
出かけ先のコンビニの駐車場で何となく接続を試してみた。
本来ならアンテナ位置や傾ける方向などはしっかりと設定した方がよいが、写真の通りフロントガラス前にごろんと置いた程度で試してみた。
アプリで接続状況をみてみれば、わずか1,2分程度で衛星を拾って接続完了。旧モデルは正しく位置調整をして数時間かかっていたので恐るべき進化。
加えてアプリで障害物を確認できる画面からアンテナの状態を確認してみても、7割程度しか捉えられていなくてもちゃんとつながってきた。
さてさて、肝心の速度などはどうか。
まずは、応答速度20-30msc 程度、下り通信速度は70−80Mbps 程度、上り通信速度は20−35Mbps程度出た。
アンテナを空に向けて置き、電源をつないで数分でこのような無線LAN環境が簡単に実現できた。
無線LANでのこの速度なので、本体から直接有線LAN接続したらもう少しいろいろ安定しそうな気がした。
もうひとつ、うまくは行かないだろうと思いながら、一応移動しているクルマの中ではどうなるかも試してみた。
流石にフロントガラスにテカって視界も遮ってはいけないので、助手席で膝の上に置いた状態で走行して貰って試した。
意外にも全く不通ではなく、つながったり切れたりを繰り返す状況。
もともと北向きにアンテナを据えるのが原則なので北向きに走行しているときはとても良くつながり、南向きに走行しているときは不安定。東西方向はそれなりのつながり方といった具合。
ただ、そんな中一度瞬間的に下り180Mbps もの速度をたたき出すなど平均しても160Mbps を維持した状況もあった。
また、信号で停止中は結構安定的に通信ができる傾向も判った。
助手席で膝上に置いた状況でこの様子であれば、まともにルーフに設置できれば走行中でもかなり安定したインターネット環境が実現できそう。
(実行には法令とかNG行為なんかは確認してみなければならないと思うが…)
いずれにしても、少しでもちゃんと空が開けていればかなりスムーズに衛星経由のインターネット回線の確保ができそうなことが判った。
コメント