解説フランスはそもそも日本の手配によるインターポールの身柄拘束要請を事実上、無視してきた。 ポール・ワトソン容疑者は指名手配後、パリに数年間、滞在。ここでロシア人活動家の4度目の結婚相手と巡り合った。 彼が創設したシー・シェパードは分裂状態。ワトソン容疑者が育ててきた部下から裏切られ、フランス支部はワトソン派となり、今でも内輪もめが続いている。 フランスはワトソン問題は環境問題の一部ととらえており、社会の一部は海の英雄を救えと躍起になっている。 政治家、自治体などもワトソンを釈放せよ、との運動に加担。マクロン大統領は連帯を表明し、ボルドーなどの自治体では、市役所の前に、ワトソンを救えとの横断幕が掲げられている。 グリーンランドでの拘束後、フランスが突出してワトソン擁護に動いているように見える。デンマーク政府は圧力を受けている。 日本政府からの働きかけは見えず、釈放の可能性は十分にあるだろう
コメンテータープロフィール
岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)
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デイリースポーツ