セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は9日、岩手県花巻市の「イトーヨーカドー花巻店」について、来年2月ごろにOICグループへ事業を引き継ぐことを発表しました。
イトーヨーカ堂は9日、北海道・東北・信越エリアの計9店舗を閉店し、別会社に事業を引き継ぐと発表しました。
このうち岩手県花巻市下小舟渡の「イトーヨーカドー花巻店」は来年1月ごろに閉店し、2月ごろに首都圏で食品スーパー「ロピア」を運営するOICグループに事業を引き継ぐということです。
花巻店は1988年の開業以来、地域の買い物の拠点として親しまれてきました。
花巻市によりますと従業員数は直近の聞き取りでおよそ130人で、セブン&アイ・ホールディングスによりますとパート従業員は引き続きOICグループが引き継ぐ店舗で雇用される見込みだということです。
(花巻市民)
「無くてはならないものじゃないですか。集まる場所が無くなるのではないか」
イトーヨーカ堂は3年連続で最終赤字になるなど低迷が続いていて、去年3月、セブン&アイ・ホールディングスは2026年までにイトーヨーカ堂の33店舗を削減し、大都市圏中心に集約することを発表していました。
花巻市の上田東一市長は「極めて残念なところです。市としてもOICグループの店舗運営に協力してまいりたい」とのコメントを出しました。