午後1時台を聴く
25/02/06まで

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世界各地で愛されているチーズ、種類も豊富で選ぶだけでも楽しい食品です。これまでに1,000種類以上のチーズを食べてきた、NPO法人チーズプロフェッショナル協会会長の坂上あきさんに、チーズの魅力について教えていただきました。

【出演者】
坂上あきさん


<プロフィール>
東京都出身。料理と、食べ歩き、食いしん坊が高じてチーズの世界に入る。セミナーやイベントを通じてチーズの魅力を広める活動に尽力。


――チーズプロフェッショナル協会はどのような協会ですか?

坂上:
発足は2000年ですが、1990年代後半から輸入チーズがたくさん店頭に並ぶようになったんです。ところが、食べ方や保存方法をちゃんと伝えられる人材が不足していたので、そういう人たちを育てるためにこの協会ができました。私も最初は会員でしたが、チーズプロフェッショナル認定試験を受け、この協会に身をおいています。

――これまでに1,000種類以上食べられたそうですね。

坂上:
協会の仲間からは「3,000種類くらいは食べているでしょ」と言われました(笑)。

――世界にはどのくらいのチーズがあるのですか?

坂上:
星の数ほどあるといわれています。チーズは大きく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分けられます。そもそもチーズは発酵食品で、熟成するときに白カビや青カビをつけて、それらがチーズの中で生きているのがナチュラルチーズです。なので、時間がたつにつれ熟成変化を楽しめます。

――プロセスチーズは?

坂上:
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを一度高温でドロドロに溶かしてから、乳化剤を入れて冷やして固めたものです。中の微生物は死んでいるので保存性が高いんです。

――日本のプロセスチーズは世界の中でもおいしいんだそうですね。

坂上:
日本のチーズの本格的な始まりは、第二次世界大戦後に、栄養改善のためにアメリカから入ってきました。それがプロセスチーズだったんです。日本のメーカーは、このプロセスチーズをいかにおいしくするかということに挑戦してきたんです。だから、日本のプロセスチーズはおいしくバラエティーに富んでいるんです。

――最近は日本のナチュラルチーズも注目を集めているそうですね?

坂上:
規模の小さい工房がつくるナチュラルチーズの品質が上ってきていて、世界のチーズコンテストに出ても上位に入賞しています。

――日本にはどのくらいのチーズ工房があるんですか?

坂上:
全国に350~370くらいといわれていて、47都道府県すべてにチーズ工房があります。

――今後、日本のチーズはどんなふうになってもらいたいですか?

坂上:
大手乳業メーカーも中小の工房もおいしくすばらしいのですが、まだその魅力が一般の消費者に伝わっていないんじゃないかと思っています。もっと手に取って、自由に楽しんで、健康になってほしいと思います。


坂上さんには、チーズと飲み物とのペアリング、意外な食材との組み合わせについても教えていただきました。詳しくは「聴き逃し」で。2月6日まで配信します。


【放送】
2025/01/30 「まんまる」

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