本日ご紹介するのは、香菇菜心（椎茸とチンゲン菜の炒めもの）。日本の中華料理店でもお馴染みの一品だが、中国でも全国的な定番で、様々な地域料理レストランの品書きに姿を現す。

香菇菜心
xiānggū càixīn

醤油味で炒めてとろみをつけた椎茸のむっちょりした味わいにシャキッとしたチンゲン菜がピタリ。丸型の焦茶色と流線型の翡翠色の対比も美しく、地味食材を使った簡単な料理なのに、華がある。

店だと丸皿にチンゲン菜を放射線状に並べて中央に椎茸を盛ることが多いが、そうするとチンゲン菜を三、四袋使うことになるので、家庭の量ならこの盛り方がオススメ（笑）。

因みに、この料理を香菇菜心と呼ぶのは上海周辺で、北京だと香菇油菜、広東だと香菇菜胆になる。所変われば呼び名も変わるのが面白い。

定番料理だけに様々な作り方があるが、今回は簡単で失敗しにくい割にちゃんと美味しくなる作り方を模索してみた。シンプルな食材と調味料で作れるので、作り慣れれば重宝する。一度お試しあれ。

用料（材料）

・チンゲン菜…３株
・椎茸…６～８個
・大蒜（にんにく）…１片
・炒め油…大さじ１
調味料：醤油…適量（大さじ1/2～お好みで）
　　　　塩…ひとつまみ
　　　　砂糖…小さじ1/2
　　　　片栗粉…小さじ１
　　　　水…大さじ４

做法（手順）

１）下準備をする
　・チンゲン菜は縦二つに割り、大蒜はみじん切りにする。
　・椎茸は軸を除き、大きすぎる場合は半分に切る。
　・全ての調味料を合わせておく。
２）茹でる
　・鍋にたっぷりの湯を沸かし、湯の１％の塩（分量外）を溶かす。
　・チンゲン菜を入れて油をひと回し（分量外）し、１分ほど茹でてざるに上げる。
　・同じ湯に椎茸を入れ、２分茹でてざるに上げる。
３）炒める
　・中華鍋を強火で熱して、炒め油を馴染ませる。
　・中火にして大蒜を入れて香りを出し、椎茸を炒め合わせる。
　・調味料を再度よく溶いて加え、とろみがつくまで炒める。
　・ざるに上げたチンゲン菜を皿に並べ、その横に椎茸を盛る。

温馨提示（アドバイス）

チンゲン菜を炒めるレシピもあるんだけど、火の通りを均一にするのは結構難しいし、見た目も悪くなりがちなので、茹でるのがオススメ。

・「茹でる→炒める」は、急ぎ目に
　茹でたチンゲン菜が冷めちゃう。下準備をしっかりしておこう。

大功告成（できあがり）！

むっちょりシャキシャキを楽しもう！

＜2024年9月＞

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