適正な手続き経ずに利用者を身体的拘束 藤沢市が介護施設を処分

藤沢市が指定する地域密着型サービスの介護施設で、利用者4人に対し適正な手続きを経ずに身体的拘束をしたとして、市は施設に対して新規利用者の受け入れ停止などの処分にすることを決めました。

2月1日から6カ月の間、新規利用者の受け入れ停止と介護報酬3割減額の処分を受けるのは、藤沢市菖蒲沢にある「ケアーメディカルことり」です。

市によりますと、この法人は市内で運営する介護施設「ことりの森ふじさわ」で、身体的拘束に対する書類の作成や利用者家族への都度連絡などの必要な手続きを経ずに、80代から90代の利用者に対し身体的拘束を行ったということです。

去年4月に身体拘束を通報する匿名の文書が市に届いたため施設を調査したところ、調査開始から少なくとも3カ月以上もの間、利用者の車いすを柱やテーブルにひもで固定したりベッドに柵をつけたりするなどして、一時的に利用者が自由に動けないようにしていたということです。

市はこの事実を身体的虐待と認定。 施設側に聞き取りを行ったところ、事実を認めたうえで「処分については非常に重く受け止めている」などと話したということです。

藤沢市が指定する事業所での処分は今回が初。 市は「今後こうしたことが再び発生しないよう指導を行っていく」とコメントしています。

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