米で特定の患者モニター機器に不正アクセスの恐れ、当局が警告
1月30日、米食品医薬品局(FDA)は、医療機器メーカー、コンテックとエプシメッドの一部の患者モニター機器について、サイバーセキュリティ―における3つのリスクを特定したと公表し、医療機関に対し、こうしたリスクを軽減する措置を講じるよう働きかけた。写真は、FDA本部の外に見える看板。2020年8月、メリーランド州ホワイトオークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[30日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は30日、医療機器メーカー、コンテックとエプシメッドの一部の患者モニター機器について、サイバーセキュリティ―における3つのリスクを特定したと公表し、医療機関に対し、こうしたリスクを軽減する措置を講じるよう働きかけた。
医療施設と家庭の両方で使用される患者モニター機器は、体温や心拍数、血圧といった患者の重要な情報を表示する。
FDAは、患者モニター機器のサイバーセキュリティーにおける脆弱性について懸念を表明。患者モニターは、権限のない個人がアクセスして遠隔操作したり、意図した通りに機能しない場合があるほか、これらの機器が接続されているネットワークが不正にアクセスされたりする恐れがあると警告した。
またこうした機器がインターネットに接続されると、個人を特定できる情報や、保護された医療情報を含む患者データを収集することができ、そうしたデータを医療提供環境の外に出すことが可能だと指摘した。
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ただFDAは、現時点で特定したサイバーセキュリティーの脆弱性に関連した事故、負傷ないし死亡については把握していないという。
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