光源氏が亡くなったあとの『源氏物語』は、その多くが宇治を舞台に描かれました。最後の十帖(じゅうじょう)は、「宇治十帖」と呼ばれています。
藤原道長はこの地に、宇治殿(うじどの)と呼ばれる広大な別荘を持っていました。
平等院。道長の息子・藤原頼通が、父から受け継いだ宇治殿の地に創建した寺院です。
阿弥陀堂は、翼を広げた鳥の姿に見えること、屋根に一対の鳳凰(ほうおう)が据えられていることから、のちの時代に「鳳凰堂」と呼ばれました。
鳳凰堂を囲む阿字池(あじいけ)は、道長の別荘であったころの庭池を受け継いだものといわれています。
相次ぐ天変地異や疫病からの救いを求め、極楽浄土を表現するように造られた平等院。
道長たち藤原氏の栄華と、平安の人々の祈りを今も伝え続けています。
◆◇今回訪れたところ◇◆
~京都府宇治市~
≪平等院≫
JR「宇治」下車、徒歩10分