平安京の鬼門を守る霊場、比叡山・延暦寺。
山全体を境内とするこの地は、朝廷との結び付きも深く、多くの貴族が参詣(さんけい)しました。
目や耳の病気に苦しんでいたという三条天皇も、天皇の位を退いた後、延暦寺に参詣しています。
藤原実資の『小右記』によれば、都から比叡山へと続く、きらら坂を輿(こし)に乗り、半日かけてのぼり、延暦寺の総本堂である根本中堂で病気の回復を祈願したといいます。
延暦寺は、『源氏物語』の中にも登場します。
終盤の重要人物・横川(よかわ)の僧都(そうず)は、紫式部と同じ時代を生きた僧侶・源信がモデルともいわれています。
平安時代と共に歩みを進めた延暦寺は、その後も歴史に深く関わり続けることとなるのです。
◆◇今回訪れたところ◇◆
~滋賀県大津市~
≪延暦寺≫
JR「比叡山坂本」からバス「ケーブル坂本駅」、
ケーブル「ケーブル延暦寺駅」下車、徒歩10分(東塔まで)