西和賀町のスーパーオセン湯本店(小笠原東社長)は店舗を半焼する火災から一夜明けた28日、店頭にあった商品を住民らに無償提供した。格安販売で知られる町内唯一のスーパーで「皆さんにご迷惑をかけている」とせめてもの気持ちを込めた。復旧作業も本格化し、今後1週間程度での再開を目指す。

 雨交じりの雪が降る中、店舗西側の入り口と隣接する建物に店舗内から運び出したお菓子や飲料、レトルト食品などを並べた。インスタグラムなどで告知。商品の品質に問題はなく、煙ですすけて商品価値がなくなったことを理解してもらった上で提供した。午前に配り始め、正午すぎには大半をさばいた。

 早朝から作業するスタッフを「頑張ってね」とねぎらう光景も。同町間木野の高橋公也さん(70)は「肉や魚、なんでも格安でそろう地域にとってなくてはならない店。大変な中、ありがたい。再開したらいつものように利用したい」と感謝した。

 火災は27日午前4時10分ごろ、119番通報で覚知。同店によると店舗(売り場面積約830平方メートル)内は26日の営業終了後は無人で、東側の総菜コーナーの燃え方が激しく、屋根も焼けた。北上署や西和賀消防署が出火原因を調べている。