平安貴族たちの住居として知られる寝殿造(しんでんづくり)。国風文化が発展する中で生まれた日本独自の建築様式です。
寝殿造の建物で生活を送る貴族たちの姿を絵巻物の中で見ることができます。
寝殿造は時代の移ろいとともに衰退。平安時代当時の住居は、今は残っていません。
岩手県奥州市にある歴史公園には、寝殿造を再現した建物があります。
屋内には壁がほとんどなく、開放的なスペースが広がっています。季節の変化や行事に合わせて御簾(みす)や屏風(びょうぶ)などで空間を仕切っていました。
「寝殿」と呼ばれるメインの建物の前に池を擁する大きな庭があることも特徴の一つ。
貴族たちは池に舟を浮かべる遊びを行ったり、季節の儀礼を行ったりするなど、庭を接待の場として活用しました。
寝殿造には自然との調和を大切にする平安の人々の心がこめられているのです。
◆◇今回訪れたところ◇◆
~岩手県奥州市~
≪歴史公園えさし藤原の郷≫
JR「水沢」からバス「江刺バスセンター」下車、徒歩30分