藤原道長が詠んだ、望月の歌。
この歌を後世に残したのは、藤原実資の日記『小右記』です。
実資は、朝廷での出来事などを63年にわたり記しました。甥(おい)の資平(すけひら)が彰子のもとを訪ねた折、紫式部に取り次いでもらったことも書かれています。
プライベートなことも日記に残しました。
飛鳥寺を起源に持つ、元興寺(がんごうじ)。幼い娘を亡くした若き日の実資は、女児誕生を祈願するために、この寺に参詣(さんけい)しています。
大安寺(だいあんじ)には2日間滞在し、ここを拠点に春日大社や長谷寺にも参詣しました。
広大な敷地を有していたこの寺は、道長も御獄詣(みたけもうで)の際に滞在したと、『御堂関白記』に記されています。
『小右記』をはじめとする貴族たちの日記を通して、そこに生きた彼らの姿に思いをはせることができるのです。
◆◇今回訪れたところ◇◆
~奈良県奈良市~
≪元興寺≫
近鉄「奈良」下車、徒歩15分
≪大安寺≫
JR「奈良」からバス「大安寺」下車、徒歩10分