奈良県立民俗博物館の資料収蔵の問題で現場視察
奈良県立民俗博物館の資料が増え、収蔵庫だけでは保管できなくなっている問題を受けて、今後の資料収集や保存のあり方を検討している委員会の委員たちが29日、資料の収蔵庫や仮の置き場所を視察しました。
このあと開かれた委員会では、県側から著しい損傷がある資料は収蔵品から除外する案が示され、今後、具体的な条件を話し合うことになりました。
大和郡山市にある奈良県立民俗博物館は、大正から昭和にかけての生活用具や農具などの民俗資料およそ4万5000点を収蔵していますが、施設の老朽化に加え、資料が収蔵庫に入りきらず保存環境が悪化していることから、去年7月から休館して整理作業を続けています。
このため県では、去年11月に今後の資料の収集や整理などについて検討する委員会を立ち上げ、29日は委員たちが博物館の収蔵庫や資料の仮置き場となっている県の旧郡山土木事務所を視察し、資料の整理や保存の状況を確認しました。
視察のあと、委員長を務める国立民族学博物館の日高真吾 教授は「資料を整理せずに置いているだけ、というところもあり、今後の課題だと感じた。整理を手助けできるような制度設計をしていきたい」と話していました。
このあと民俗博物館の1室で委員会が開かれ、資料の収集・保存方針について県側から著しい損傷がある場合は、収蔵品から除外する案が示されました。
委員会では今後、除外する場合の損傷の程度や手続き、それに除外した場合の扱いなど、より具体的な内容を話し合うということです。