大宰府は、かつてアジア地域との外交を担って栄えた西の都です。
藤原隆家の赴任中に起きた「刀伊(とい)の入寇(にゅうこう)」は、平安時代最大の対外危機といわれています。
大宰府を守る防御壁、水城(みずき)。およそ1.2kmに及ぶ土塁は、博多湾からの侵攻を防ぐために築かれたものです。
刀伊の軍勢が壱岐・対馬を攻め、博多湾まで迫ったとの知らせを受け、隆家たちは急ぎ博多へ向かいました。
鴻臚館(こうろかん)は、博多湾に面した外交施設です。隆家たちは鴻臚館近くの警固所に入り、迎え撃つこととなったのです。
博多湾に浮かぶ能古島(のこのしま)。刀伊は、この島を拠点に博多に上陸。隆家は、自ら前線に立ち、地元豪族たちとともに侵攻を食い止めました。
武力で外敵を退けた「刀伊の入寇」は、やがて訪れる武士の時代を予感させるものとなったのです。
◆◇今回訪れたところ◇◆
~福岡県太宰府市~
≪大宰府政庁跡≫
西鉄「都府楼前(とふろうまえ)」からバス「大宰府政庁跡」下車、すぐ
~福岡県福岡市~
≪鴻臚館跡≫
地下鉄「赤坂(あかさか)」下車、徒歩10分