大河ドラマ「光る君へ」

躍動せよ!平安の女たち男たち! 創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部

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藤原実資役 秋山竜次さん ~実資にとても愛着がわいています

収録現場から出演者のコメントをお届けしてきた「君かたり」。動画内に収まりきらなかったコメントを含めて、藤原実資役の秋山竜次さんにクランクアップ後にお話ししていただいた内容をテキスト版の「もっと、君かたり」としてお届けします。

――演じきった今のお気持ちを教えてください。

実資は人間らしくてチャーミングなやつだなと思いましたね。真面目だけれど女性絡みの部分もあったし、息子のために必死になる親バカな部分も好きだし、でもちょっとでも筋が通ってないとキレるし(笑)。最初は「コイツずっとキレてるな」と思っていました。ト書きに「(憤慨)」とかありましたから(笑)。

「真面目すぎだ」と思っていましたけれど、だんだんと人間らしい部分も見られたし演じられたので、今となっては愛着が湧いています。もともとまったく知らなかった歴史上の人物なんですけど、この1年半を通して『小右記』も結構読ませていただきましたし、なんやかんや愛着わきまくりの人物になりました。

 

――政治の場において、とても重要な人物でしたよね。

要所要所で結構重要な歴史に残る箇所にいましたよね。特に道長とは、厳しく言い合ったりとか、案外若いころからの付き合いだったので、最後に亡くなったことを日記に記すシーンはやはり込み上げてくるものがありました。

 

――特に印象に残っているシーンはありますか。

正直に言うと、2か月に一度くらいやってくるセリフが全然出てこなくなっちゃったシーンですかね。具体的にどのシーンかは編集によってわからないようになっていると思いますけれど、現場で何回もテイクを重ねてしまったシーンは忘れられないです。お笑いではそういうことはなかったんですけれど、やはりすべてが今までやったことのないことだったし、そもそも1年半もお笑い以外の物事に時間を費やしたことがなかったので…。基本的に、「お笑いにつながらないんだったらやらない」というスタンスだったんですけれど、今回はせっかくお声がけいただいたし思い切ってやってみて、最初のほうは「こんな真面目な感じでいいのか」と思いましたが、だんだんと心配せずとも真面目なことが逆にクスクスにつながっていきました(笑)。だから全力でやりました。たどたどしいところはありましたけれど、関わらせてもらえてよかったです。

あと、こだわったのは日焼け。最初のほうから「黒光る君へ」なんて言われていたので、もっと黒光っていこうと思って役作りしていました(笑)。ただ、書籍で写真を見たら自分だけありえないくらい黒くて、そこだけは後悔しています。「こんなに黒いの!?」って自分でもびっくりしたんですよね。「嘘(うそ)だろ」と思ったりもしました。

――藤原実資として過ごした時間は、秋山さんにとってどのようなものになりましたか。

やはりお芝居の難しさというか、大河ドラマですから、お笑いをやっているときとはまた違うものを求められることがたくさんあったので、いろいろな人のお芝居を見たりとか、演出の方の声を聞いたりしながら勉強になることが多かったです。この1年半をかけて、さまざまなプロフェッショナルが集まって作品がつくられる現場をずっと見ることができたのは本当に財産というか、すばらしいところに関わらせてもらったなと思います。

 

◆君かたり

 

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