大河ドラマ「光る君へ」

躍動せよ!平安の女たち男たち! 創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部

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藤原彰子役 見上愛さん ~国母にふさわしい強さと優しさを

収録現場から出演者のコメントをお届けしてきた「君かたり」。動画内に収まりきらなかったコメントを含めて、藤原彰子役の見上愛さんにクランクアップ後にお話ししていただいた内容をテキスト版の「もっと、君かたり」としてお届けします。

――改めて、「光る君へ」の藤原彰子は、どのような人物だったと感じていますか。

私が思っていたよりもずっとずっと強くて、しなやかで、本当に「凛(りん)としている」という言葉が似合う人だなと思いました。

――登場した当初のセリフはほとんど「仰せのままに」でしたが、大きく成長しましたよね。

本当に。最初はどうなることやらと私も思っていましたけれど、どんどん成長していったなと思います。これだけ長い時代を演じられるのも大河ドラマならではだと思うので、ひとりの女性とずっと向き合う時間を持てたことはすごく幸せでした。

――演じていく中で、具体的にどのような変化を感じていましたか。

演じていく中で、“母性”は結構湧いてくるものがありました。赤ちゃんを抱かせていただく機会があったり、子役の子とたくさんお芝居をさせていただいたりしているうちに、まだ実際の自分の生活では感じることがなかなかない母性を感じることができたなぁと。そして彰子の場合は、国民も我が子と同様に大切に思うようになって、国母(こくも)にふさわしい人として変わっていったと思っています。

――母性によって強くなったのですね。

そうですね。あと彰子には、つらいことがあってもそれをプラスに変えられる強さがあるんです。自分の妹にも「こうすればきっと幸せだと思えるよ」とアドバイスする場面が結構あって、それは彰子だからこそできるものの見方だなと思いました。いろいろなことを乗り越えて強さと優しさを培ったのではないかと思います。

――特に印象に残っているシーンはありますか。

たくさんあるんですけれど、やはりまひろさんとのシーンはどれも印象的です。文学としての学びもそうですけれど、それだけじゃなくて、人の幅みたいなものの学びがまひろさんとしゃべっているシーンの中ではすごく多くて。

第35回でまひろさんが、「帝(みかど)に思いを告げてみたらどうですか?」「私が思う中宮様はこういう方ですよ」と言ってくれて、その言葉によって彰子の内面が変わって一条天皇に告白するシーンは、特に印象に残っています。

――藤原彰子として過ごした時間は、見上さんにとってどのようなものになりましたか。

幸せでしたね。ずっと大河ドラマというものに憧れがあって、でも自分が出ているという想像まではついていなかったんですけど、今回こうしてステキな役をいただけて、「平安時代を生きている人だったらどうするだろう」と、考える時間がすごく贅沢(ぜいたく)だったなと思います。「もしかしたら、自分の人生が終わるときにこの期間のことを走馬灯で見るかもしれない」と思うくらい、幸せでした。

――少しずつ笑顔の見上さんが見られたことが、私たちはすごくうれしかったです。

そうですよね。私ですら思いましたもん。「彰子、しゃべった!」って(笑)。

 

――演じてみて、平安時代はどのような時代だと感じましたか。

平安時代の人たちはすごく心が豊かだなと感じました。例えばみんなで『源氏物語』を読むとか、同じ情報を共有して、それぞれの解釈を発表するみたいな、ひとつひとつの物事をじっくり考えて、みんなで一緒に楽しんだりする時間がステキだし平安らしさだなと思いました。

 

◆君かたり

 

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