収録現場から出演者のコメントをお届けしてきた「君かたり」。動画内に収まりきらなかったコメントを含めて、源倫子役の黒木華さんにクランクアップ後にお話ししていただいた内容をテキスト版の「もっと、君かたり」としてお届けします。
――演じきった今のお気持ちを教えてください。
終わったなぁという気持ちですね。すごく良い経験をさせてもらったと思います。
――「光る君へ」における源倫子の人生は、どのようなものだったと思いますか。
倫子は「やんごとないところの姫」というか、父と母に愛されながら、自由気ままに大切に育てられてきた中で、道長という人に恋をし、自分の子どもから帝(みかど)が出るまで、道長が目指す政(まつりごと)に妻としてついていく、という人生だったと思います。だけれども、道長の気持ちが見えてこないことも多々あって、成し遂げたことも多いけれど、一番大切な“殿の気持ち”というものは最後まで手に入れられなかった人生なのかもしれないなと思いました。
――まひろと道長の関係性を知って、どのような思いになりましたか。
難しかったですね。いろいろな思いが襲ってくるといいますか…。幼いときからの知り合いだってことも知らなかったですし、道長とまひろが大事な友を一緒に葬っているという事実もすごく大きなことだったので、受け入れるまでに時間がかかるだろうなと。セリフにもありましたけれど、やはり彰子の気持ちを考えてくれたという点では、まひろさんに感謝はしているので、そこらへんのことも考えると、整理のつかない気持ちだったと思うので難しかったです。
――道長の死が近づいていると悟ってまひろと会わせるというのは、大人の対応ですよね。
でも、やはり自分の愛する人が最期を迎えるときに自分ができることは何かを考えた結果なのだと思います。妻として政治のパートナーとして、道長が望んでいるものが何かはわかっていたと思うので、その間にいろいろ葛藤はあったでしょうけれど、倫子なりの愛だと思います。
――特に印象に残っているシーンはありますか。
たくさんあるんですけど、やはり彰子に子どもができたときでしょうか。道長と一番近くなったというか、気持ちを共にしたシーンだったのですごく思い出に残っています。
あと個人的には、明子と殿を交えたシーン(第28回)もいろいろな人に「おもしろかった」と言っていただいたので記憶に残っていますし、いち視聴者としては、道長とまひろの二人のシーンがいつもすごく美しくて力が入っているのかなと感じています。そういうシーンは見ていて記憶に残っていますね。
◆君かたり