大河ドラマ「光る君へ」

躍動せよ!平安の女たち男たち! 創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部

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【出演者発表 第3弾】紫式部(まひろ)と道長を取り巻く、個性豊かな人びと

<2023.03.20 リリース>

2024年 大河ドラマ「光る君へ」新たな出演者を発表します。
これまで、紫式部役に吉高由里子さん、藤原道長役に柄本 佑さん、そして2月には二人の家族に加えて清少納言、安倍晴明を演じる方々を発表してきました。
今回は、紫式部や藤原道長を取り巻く個性豊かな面々を演じる新たな出演者の皆さんを発表します。放送は来年1月からです。どうぞお楽しみに!
   

躍動せよ!平安の女たち男たち!

創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部

大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期に、のちに世界最古の女性による小説といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部の人生を描きます。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する大河ドラマです。
   

黒木 華(くろき・はる)

源倫子 役・黒木 華

源倫子(みなもとのともこ)

藤原道長の嫡妻。左大臣家の姫で、宇多天皇のひ孫。おおらかさと強さを併せ持つ女性。道長の出世の道を支え、ともに歩む。紫式部(まひろ)とも交流があり、不思議な関係が築かれていく。

<黒木 華さんコメント>
藤原道長の嫡妻・源倫子のお話をいただいたとき、「このドラマでの彼女は一見くったくのないお嬢様に見えるが、実は周囲が見えていて、本当の意味で統率力のある女性」と伺いました。
久々の大河ドラマの出演ですし、連続テレビ小説「花子とアン」以来の共演となる吉高さんとのお芝居も楽しみにしています。藤原道長の嫡妻として、紫式部とはまた違った関係を築いていくさまを見ていただけるとうれしいです。倫子の持つ明るさや強さを、ユーモアをもって表現できればと思います。
   

瀧内公美(たきうち・くみ)

源明子 役・瀧内公美

源明子(みなもとのあきこ)

藤原道長のもう一人の妻。父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ盾を失った。夫を愛するが、立場は嫡妻の倫子に及ばず、紫式部(まひろ)の存在にも鬱屈がたまっていく。

<瀧内公美さんコメント>
源明子という実在した女性を演じることになりました。制作者の皆さまからは、役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”と、現段階では言われております。
なんというか、よく言えば奥深い、はっきり言えば“おどろおどろしい”女がやってきたなと思いました。まだ台本をいただいてないのでどうなるかはわかりませんが、年月をかけてひとりの人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と。役とともに生きていくのが今から楽しみです。大石 静さんが紡いでくださる言葉を話すことが今から楽しみでなりません。明子さんをしっかり奥深く全うしたいです。
   

秋山竜次(あきやま・りゅうじ)

藤原実資 役・秋山竜次

藤原実資(ふじわらのさねすけ)

藤原小野宮(おののみや)流の当主。道長の先輩格で有職故実(ゆうそくこじつ/政治や儀式のしきたり)に詳しく学識がある。正義と筋道を重んじると同時に、プライドが高い頑固者でもある。道長にとっては尊敬しつつも煙たい存在。

<秋山竜次さんコメント>
藤原実資さんの役をやらせていただくことになりました。
個人的に実資さんは歴史の授業でも習った記憶がなく、ネタでもやったことがありません。ですが藤原道長さんの先輩にあたり、大変ユニークでなかなかやり手な方だったと聞いてワクワクしています。
僕に実資さんが務まるのか心配ですが一生懸命やらせていただきます。
コントキャラみたいになっちゃわないか心配ですが、、
   

町田啓太(まちだ・けいた)

藤原公任 役・町田啓太

藤原公任(ふじわらのきんとう)

時の関白の息子。道長とは同い年で、友情を育むが、出世レースが進むにつれ関係が変化する。音曲、漢詩、和歌など文化面に秀でており、紫式部(まひろ)の源氏物語に興味を持つ。

<町田啓太さんコメント>
藤原公任は和歌や漢詩の第一人者であり多芸多才。関白の父と、天皇につながる血筋の母をもつサラブレッド。そして、藤原道長の学友でライバルであった人物というイメージがあります。また、実はまひろが紫式部と呼ばれるようになったきっかけをつくった…かもしれないとの逸話も。美意識と言語遊戯の世界で性別関係なく交流を楽しんでいたというところに、約1000年も前の時代なのになにか現代ともつながる感覚があったのではと距離が近づく感覚があり、うれしくなりました。今作でどんな藤原公任を演じていけるのか楽しみでなりません。必死に寄り添っていきたいと思います。
   

金田 哲(かなだ・さとし)

藤原斉信 役・金田 哲

藤原斉信(ふじわらのただのぶ)

道長、公任とともに青春時代を過ごす。道長の長兄・道隆のもとに仕えるも、道長が出世しはじめると、変わり身の早さを見せ、腹心として地位を築いていく。清少納言とも交流がある。

<金田 哲さんコメント>
藤原斉信は紫式部の上司であり、清少納言好みの貴公子。そして花形の近衛中将で人気者。さらには若いころから切れ者で道長の側近として政治、文化面を支えたのちに「一条朝の四納言」の1人にまで上りつめたスーパーエリートボーイという印象です。震えております。身が引き締まる思いであります。しかし気負わず自分の中にある気品、華、インテリジェンスを総動員して約1000年前の京都に行って参りたいと思います。
   

渡辺大知(わたなべ・だいち)

藤原行成 役・渡辺大知

藤原行成(ふじわらのゆきなり)

道長よりも6歳下。道長政権下で蔵人頭(くろうどのとう)に抜てきされると、細やかな気遣いで実務に能力を発揮、欠かせない存在として支え続ける。文字の美しさでは右に出る者がおらず、もてはやされた。

<渡辺大知さんコメント>
藤原行成は書の達人でありながら、道長の良き相談役としても才能を発揮していた人物です。そして実務に有能すぎて、なかなか出世させてもらえなかったという話を伺いました。それを聞いてしまうと不安でいっぱいになりますが、平安時代という、まだまだ明らかになっていないことの多い時代の物語に参加できることはとても楽しみです。自分なりの行成を、平安の風を想像しながら、人間味あるかたちで描けたらと思っております。
   

本田大輔(ほんだ・だいすけ)

源俊賢 役・本田大輔

源俊賢(みなもとのとしかた)

妹は道長の妻・明子。父の高明を政変後に失うも、持ち前のバランス感覚で地道に出世する。当初は道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していく。

<本田大輔さんコメント>
一条朝の四納言の1人、源俊賢役を務めさせていただきます。人物を調べてみると、処世術、才知にたけていて、バランス感覚に優れ、冷静かつ切れ者。誠実な部分もあり、ミステリアスな部分もあり、僕なりの解釈は、「ででで? 本当はどうなの?」です。今はただ、ワクワクしております。正直に心が動くように精いっぱい努めさせていただきます。楽しく弾んで挑みたいと思います。
   

益岡 徹(ますおか・とおる)

源雅信 役・益岡 徹

源雅信(みなもとのまさのぶ)

倫子の父。藤原氏の勢いには一歩譲るが左大臣に上りつめる。愛娘の倫子を入内(じゅだい)させるべきか悩むが機を逃す。思いがけず、ライバルの藤原兼家の三男・道長を婿に迎えることに。

<益岡 徹さんコメント>
世界最古の女性による小説といわれる『源氏物語』。その作者である紫式部という女性がどういう人生を歩んだか、大石 静さんがどんなドラマを見せてくれるのか、とても興味があり、楽しみです。登場人物の1人として、想像力をかきたてて、その中で生きてみたいと思います。
   

石野真子(いしの・まこ)

藤原穆子 役・石野真子

藤原穆子(ふじわらのむつこ)

雅信の妻で倫子の母。紫式部(まひろ)には遠縁にあたる。倫子をのびのびと育て、穏やかな家庭を築いている。三男坊である道長の才をいち早く見抜き、娘婿にと後押しする。

<石野真子さんコメント>
藤原穆子を演じさせていただきます。きちんと自分の意見を夫に言える妻としてまた、母として愛情深い女性と感じております。大河ドラマはたくさんのキャスト、大勢のスタッフの方々とともに創っていく壮大なドラマ。一員になれましたこと、心からうれしく、楽しみにしております。
   

橋爪 淳(はしづめ・じゅん)

藤原頼忠 役・橋爪 淳

藤原頼忠(ふじわらのよりただ)

兼家のライバル。公任の父。娘を円融天皇(えんゆうてんのう)に入内(じゅだい)させるも皇子を得られず、政治的な力を持てなかった。兼家が辣腕(らつわん)を振るいはじめるとさらに押され、名ばかりの関白になる。

<橋爪 淳さんコメント>
大石先生が命を吹き込む平安時代の人物「頼忠」が、あたかもそこにいるかのように生きることができたらおもしろいだろうなぁと思っています。どんな言葉をしゃべり、どんな行動をする人なのか、そこから見えてくる頼忠の在り方を見つめながら頼忠を生きたいと思います。
   

佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ)

藤原宣孝 役・佐々木蔵之介

藤原宣孝(ふじわらののぶたか)

紫式部(まひろ)の夫。まひろの父・為時とは職場の同僚で同年配の友人どうし。世知にけ、鷹揚(おうよう)な性格の男性。まひろのことは幼いころから知っており、よい話し相手となって温かく見守る。

<佐々木蔵之介さんコメント>
紫式部は藤原宣孝と結婚し、一女を授かるも僅か2年数か月で宣孝が病に倒れ逝去。夫の死後『源氏物語』の執筆、とあります。二人の出会いや、短いですが夫婦として過ごした時間に想像を膨らませています。
今作での藤原宣孝は「世渡り上手で華やか、押しの強いキャラ」らしく、あぁ、これは絶対オモロい演じ甲斐がいのある役になるなと直感しています。
   

相関図

◆作・大石 静 コメント

黒木 華さん、瀧内公美さんは、ご一緒したいと願って来た女優さんです。
道長をめぐる二人の妻としても好敵手。
倫子は、男だったら政治家として道長を凌駕(りょうが)していたかもしれない太っ腹でやり手な妻。でも小さなヤキモチもやくし、甘え上手でもあり、人間のあらゆる面を併せ持つ多面的な人柄です。黒木さんの演技力で縦横無尽に演じて欲しいです。
瀧内さんの明子は、父の失脚で薄幸の人生を生きながら、復讐(ふくしゅう)の念をふつふつと抱いています。でもそれを表さずにいるうちに、自分でも何を望んでいるのかわからなくなるような複雑な女心の持ち主。映画で見る大胆な演技力で、魅力的な明子を見せてくれると思います。
ロバート秋山さんも念願中の念願キャスト! これまで何度も玉砕して来たのはユースケ・サンタマリアさんと同じです。やっとご一緒出来てうれしい限り。思いっきり好き勝手にやって欲しいです。
まひろの夫となる宣孝は、ぜひとも蔵之介さんにやってもらいたいと思いました。
道長とは違うタイプですが、道長も宣孝もやさしさと残酷さを併せ持ち、清濁併せ呑むタイプの男です。まひろの闇を何もかも知りながら妻にするオトナで怖い蔵之介・宣孝。想像するとゾクッとしますね。
一条帝時代の四納言は、このチームこだわりの高身長、面長、美貌の4人。
道長に逆転されて、部下として仕えるようになる公任、斉信の町田啓太さん、はんにゃ金田さんには、抜きつ抜かれつのサラリーマン的悲哀を面白おかしく演じて欲しいです。行成は道長につくしまくり、道長と同じ日に死ぬという宿命の部下。書きながら、渡辺大知さんがどんな感じに切なく演じてくれるかな・・・とあれこれ想像しています。
思うことが沢山(たくさん)あって書ききれないですが、素敵(すてき)なキャストが揃(そろ)って、台本もしっかり書かねばと、身の引き締まる毎日です。
   

◆制作統括・内田ゆき コメント

紫式部(まひろ)や藤原道長と長く関わる人々、そしてドラマの前半を動かす貴族たちを演じる皆さんを発表いたしました。特別な絆で結ばれている紫式部と藤原道長ですが、それぞれの配偶者が加わって展開していく人間模様、ぜひご注目ください。平安の男女は優雅なうえにもアクティブで、お互いに影響を与えながら濃密な人生を生きていました。喜んだり悲しんだり、笑ったり怒ったりと、人間くさい魅力にあふれた平安貴族たちを、個性豊かな俳優陣がどのように演じられるか、どうぞお楽しみに。
   


2024年 大河ドラマ「光る君へ」

【放送予定】2024年1月スタート

【作】大石 静
【音楽】冬野ユミ
【語り】伊東敏恵アナウンサー
【制作統括】内田ゆき、松園武大
【プロデューサー】大越大士、高橋優香子
【広報プロデューサー】川口俊介
【演出】中島由貴、佐々木善春、中泉 慧、黛りんたろう ほか