英雄船は時をも越えて


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作:鍾兵
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2話


「ぎゃあーーー!」

「な、なんでリトル・ルーキーが2人もいるんだよ!」

「ぜっ全員撤退!撤退しろ!城壁から魔法で狙う!」

「フッハハハハハ!このアルゴノゥトから逃げられると思うとは!私は駆け足だけは誰にも負けないと自負しているというのに!」

「さっ流石、古代の英雄!恩恵も無いのにLv.2を蹴散らしてる…!」

「いや、恩恵が無いというわけではないのだが……まぁそれも含めて此れが終わった後に説明するとしよう。

ベル!此処は私に任せ先に往くんだ!」

 

わぁ!アポロン・ファミリアがどんどん蹴散らされてる

此れが古代の英雄!恩恵なしでその名を後世に受け継がれるほどの偉業を成した力!!

…恩恵が無いわけじゃない?よくわからないけど折角古代の英雄かま力を貸してくれてるんだ。僕も早くアボロン・ファミリアの団長と決着を着けないと!

 

「ありがとうございます!アルゴノゥトさんー!」

「さて、今度は私がクロッゾ達の立場になるとは…人生何が起こるか本当に分からないな!まぁ、其れはそうと…今の私はただ逃げることしかできないあの頃とは違うという事を知っていただこう。ま、相手はあの頃なんて知らないんだけどネ!」

 

おちゃらけた雰囲気のまま相手に立ち向かっているアルゴノゥトさんを背に城へと侵入していく。計画通りとはいかなかったけど、アルゴノゥトさんがアポロン・ファミリアの団員達を盛大に引きつけてくれたおかげで簡単に侵入出来た!このまま最上階まで行こう。

そう考え、二階,三階と昇り…辿り着いた!

 

「ほぅ、良くぞ彼奴等を越えて来たな。その努力に免じて一対一で戦ってやる。さぁ構えろ。」

「ふっ!…いくぞ!」

 

相手はLv.3アビリティじゃあどうやっても勝てない!なら…アイズさん達に鍛えてもらったこの技術で!

 

「ふっ、やっ!」

「くっ!ちょこまかと動き回りおって!」

 

よし!翻弄して相手の冷静さをなくしていく、そしてあえて隙を見せる事で、相手は罠だと考えるはず…そこが勝負の分かれ目だ!

 

「ッ!」

「ハッ!そんな子供騙しに引っかかるとでも!馬鹿め。」

「くっ!フッ!」

「何!いきなり向きを!!」

「ファイアァボルトォォ!!」

「グハッ!が……ぁ」

 

勝った…コレでまた神様たちと一緒に暮らせる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜とあるエルフの居る間では〜

「これは…やりましたね、クラネルさん。」

「おぉ〜!流石はアル殿の来世のお方!将来有望ですな〜」

「貴方には…この後、話を聴かせてもらいます。とりあえずはついてきて下さい。」

「えぇ、良いですとも!恐らく其処にはアル殿達も居るでしょうし。」

 

 

 

 

 

〜パルゥムと鍛冶師と侍の居る中庭では〜

「おっ!流石ベル!相手の団長を倒したか、そんじゃ合流するか。」

「そうですね。自分も疲れました。」

「はい。そうしましょうか。あと、貴方には着いてきてもらいますよ。自称クロッゾ様」

「だから自称じゃねぇって、俺は正真正銘クロッゾだ。分かってくれよ、リリ助!」

「ムキー!リリ助言うな!…貴方が本当に初代クロッゾなのかはともかく、ヴェルフ様の系譜なのは間違えありませんね、全く…」

「うーん、俺が此奴の系譜っていうより、此奴が俺の系譜なんだけどな…ま、いいか早く行こうぜ!俺も疲れた。」

「はぁ…とりあえず手筈通り集合場所に向かいましょう。」

 

 

 

 

 

 

〜神たちの観客席では〜

「よっしゃーー!!さっすが僕のベル君!良くぞ勝ってくれた!あのもう一人のベル君が何なのかよくわからないが、いい子なのは間違いない!」

「ハァ〜、ヘスティア、貴方ホント現金ね…まだ名前すら知らないのに。」

「確かに名前は知らないけど、あの子はアポロンの子を皆気絶で倒している。自分に攻撃してくる見ず知らずの子をだ!だからきっとあの子は優しい。それこそベル君並に」

「そ、そんな僕の子が負けるなんて…」

「さぁてアポロン…僕らは約束通り勝ったんだ。君にも約束を守ってもらうぜ!」

お、お手柔らかに頼むよ、ほら同じ同郷のよしみだろ。

「フッフッフッ…それは無理な相談だぜ!君は僕たちはの大事なホームを壊したんだ。」

「まッ待ってくれ!話し合おう!たッ頼む!あ、嗚呼ぎゃあああ!

 

この日、空に男神の野太い悲鳴が響き渡った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ロキ・ファミリアでは〜

 

「それで、話とは何だ?悪いがこんなに怪しい人物の話は極力避けたいんだ。手短に伝えてくれ。」

「はい、先ずは私たちについて説明しましょう。其れをしなければ碌な話も出来ないでしょう。」

「初めに私から…私は、王都ラクリオスの王女アリアドネと申します。」

「次は俺だな、俺は土の民の戦士ガルムスだ。」

「私か…私はユーリただの狼の部族の戦士だ。」

「今度は私ね、私は語り部をしているオルナよ。」

「私だな…エルミナ、この子の姉だ」

「さっ最後は私ですか…私はフィーナ……半妖精です。」

「えっ、ええぇぇぇぇ!!」

「ちょ、うるさいわねアンタ!鼓膜が破けるでしょうが!」

「でっでも、アリアドネだよ!あのアルゴノゥトのヒロインだよ!

ま、まさか実際に会えるなんて!ねぇねぇ!アルゴノゥトのことも実際に見て知ってるんでしょ!教えてよ!」

「何よ、凄く騒がしいわね、ずっとニコニコしてるし、これが来世の私…

「気にするな…良い事をじゃないか、笑っているんだ。彼奴の望んだモノだ。」

 

此れはまた厄介な事になってきたね…来るならせめてフィアナ騎士団にも来て欲しかったが…仕方ない。

今は相手の話を少しでも詳しく聴くとしょうか。

今はロキもヘスティア・ファミリアとアポロン・ファミリアの遊戯戦争で居ないから判断がつかないが…親指がここまで震えるのも久しぶりだ。なるべく穏便に済ませたいな。

 

「一回ティオネ達は静かにしてくれ。……それじゃあ、仮に、君達の話が本当だったとして、何故君達は3000年は未来の神時代に来たんだい?」

「それは…私達には分かりません。ですが、何故私達が此処(ロキ・ファミリア)に来たのかについては説明できます。」

「本当かい?……なら教えてくれないか?」

 

「はい…私達は私達の来世の者の元へと憑依、分かりやすく言うならば、貴方達が前世の記憶を思い出す。という効果のある何かが貴方達へと使われたため、私達は神時代(此処)に来ました。」

 

「何?…アイズ達へと魔法を使った者が居るというのか!?此処、ロキ・ファミリアのホームで。」

「いえ、恐らく魔法ではなくスキル、それも害意のあるものでは無いでしょう。」

「何故そう言い切れるんだい?」

「それは、私達にも恩恵があるからです。」

「……リヴェリア、確認してくれないか?」

「む、そうだな。女子の背を男に見せるわけにもいかないか。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Lv.6    アリアドネ  ロキ・ファミリア

 

力 H154

耐久H153

器用H189

敏捷H174

魔力G202

 

守護H

運命G

魔導H

 

【魔法】

エアリエル

・付与魔法

 

【スキル】

守護姫(ガーディアン)

・任意発動

・怪物種と遭遇時仲間の耐久に高補正

 

英雄船員(アルゴナウタイ)

・常時発動

・同スキル保有者と共闘時、獲得経験値超高補正

 

輪回共鳴(りんかいきょうめい)

・輪回した者と共闘時、全ステイタス高補正

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「っ!スキルやアビリティに違いはあれどアイズと同じステイタスだ。所属もロキ・ファミリアとなっている。」

「そうか……よし分かった。団員を混乱させる訳にいかないから、それどれ自分の来世だという者の部屋へと行ってくれ。皆、案内頼んだよ。」

「はい!任せてください!団長!さ、こっちよ着いてきて」

「分かった」

「りょーかーい!ささ、こっちだよ。着いてきて!」

「ちょ!分かったわよ!分かったから引っ張らないで!

はぁ…元気なのはいいけど、限度があるでしょう。」

「さぁ!こっちじゃ、付いてきてくれガルムス殿よ!」

「あぁ、分かった。しっかし、お前とは一度土の民の火酒を酌み交わしたいもんだ。」

 

とりあえずは大丈夫か…ロキ・ファミリアに所属しているならロキも把握しているだろう。

ティオネやティオナ、ガレスは大丈夫そうだし、レフィーヤとべートも少々距離があるが問題は無いだろう。

となると問題なのは……

 

「こっち、付いてきて。」

「えぇ、分かりました。」

 

アリアドネの方は特にこれといった問題はないけれど、

アイズは何処か浮足立った雰囲気ながらもとてもじゃないが機嫌が良いとは言えない。

確かに金髪蒼眼で名前に「アリア」があるのだから仕方もないか。リヴェリアも心配しているようだが…

 

「リヴェリア、僕たちはロキが帰って来たときのために予め、話し合っておこうか」

「…あぁ、そうだな。」

 

 

〜ティオネの部屋では〜

「それで、貴方は本当にあのアルゴノゥトに出てくる暗殺者なの?」

「あぁ、確かに私がその暗殺者だ」

「そう、じゃあ、あの語り部オルナは彼奴の,アンタは私の前世ってことで良いわけ?」

「その認識で間違いない。……なぁ、あの子…ティオナとお前は双子か?」

「は?そうだけど、私達は血の繋がったれっきとした双子よ。」

「そうか…そうかッ!」

「何よ、いきなり泣き出すなんて…ほら拭きなさいよ。」

「あぁ、済まない。」

 

 

 

〜ティオナの部屋では〜

「ねぇねぇ!アルゴノゥトってどんな人なの?やっぱり騒がしいの?」

「えぇ、確かに彼奴は何時も騒がしいわ…すぐそこら辺の女をナンパするし、怪物に会ったら即逃走するし、私やフィーナを囮にして…。あぁ、考えてたら腹が立ってくるわ。」

「へぇ~、でもいっつも笑ってて優しいよね?」

「何時も笑っているし、ヘラヘラしてるくせして人が泣いているとすぐ駆けつけて、どんな無理難題でも解決しようとするわ」

「すごいね!オルナってアルゴノゥトが大好きなんだ!私もアルゴノゥトが英雄譚で一番好きだけど!」

「なっ!別にそんなのじゃないわよ!確かに

私はアルに救ってもらったけど別にモニョモニョ

「アハハ!じゃあ今度は今度は!英雄選抜についてーー」

 

 

 

〜ガレスの部屋では〜

「ガッハハハ!中々やるな!ガレスよ!ほらどんどん飲め!」

「ガハハハ!いやいや、わしなんてまだまだ敵いませんとも!ガルムス殿こそグイッと!」

「「ガハハハハハハハ!!」」

「「「「「五月蝿い~~~!!」」」」」

 

部屋の近くを通った団員たちの悲痛の叫びが館を響かせた。

 

 

 

 

 

 




残りの3人は次回にやらせてもらいます。
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