国土交通省、書類に深刻な下ネタ「野獣先輩」見つかり波紋 事務所は「不適切な表現」認める
国土交通省の管轄事務所で「淫夢営業」が行われている疑惑が浮上。当該事務所は「不適切な表現である」と認め、問題の資料を回収した。
いわゆる「ネットのノリ」を現実世界に持ち出すことに、抵抗を感じる人は少なくない。
現在X上では、国土交通省の管轄する事務所内で目撃された「淫夢営業」なるネットミームに対し、驚きの声が相次いでいるのをご存知だろうか。
一見普通の「記入例」だが...
ことの発端は、Xユーザー・ゆとりちゃんが投稿した一連のポスト。
「管轄の陸運局が淫夢営業しててガチ鬱」という意味深な1文の綴られた投稿には、「次の自動車を譲渡したことを証明する」と印字された「譲渡証明書」の写真が添えられている。
こちらは施設側にて用意された「記入例」の見本の模様。記入欄には黄色いラベルが貼られ、その上に「車名 トヨタ」といった具合に、登録する自動車の情報が記入されていた。
一見すると何ら変哲のない用紙なのだが...なぜかこちらのポスト、投稿からわずか数日で1万件以上ものリポストを叩き出しているのだ。
「たまげたなあ」と驚きの声続出
Xユーザーに衝撃を与えているのは、用紙にある「型式」「車台番号」「原動機の型式」の3項目。順番に「YJ-SNPI」「TDN-114514」「DB」と、アルファベットと数字の組み合わせが記入されていた。
これの何が珍しいのか...? と首を傾げた読者も多いかと思うが、これらの文字列はいずれも、成人向け映像作品を元ネタとするネットミーム「淫夢語録」を連想させる。
同ミームには多数の人物名、台詞が存在し、中でも「野獣先輩」は同語録を代表する存在であり、意味が分からずとも目にした経験があるネットユーザーも多いだろう。他にも「多田野」「114514」(良いよ! 来いよ!)「大坊」(だいぼう)といった単語が存在する。
そう...前出の記入例はいずれも、これらワードの略称を想起させる内容となっていたのだ。ひとつくらいならば偶然もあり得るが、流石に4つの単語を連想させるとなると、意図的な表記だろう。
そのため、Xユーザーからは「たまげたなあ」「やりますねぇ!」「あのさぁ...」「まずいですよ!」といった驚きの声が続出する事態に。
このように「淫夢語録」は一部ネット界隈で異様な人気を博しており、同ミームを用いてネット民にアピールする行為は「淫夢営業」と呼ばれる。昨年9月には神奈川県警が、Xより淫夢営業と思われるポストを投稿し、人々に多大なる衝撃を与えたのは記憶に新しい。
そのため、今回も「職員に野獣が紛れ込んでる説出てきたな」「流石にコラだと思ったけど、マジの営業かもしれない」など、戸惑いの声が上がっていたのだ。
そこで今回は、話題の記入例の真相について、国土交通省北陸信越運輸局 長野運輸支局「松本自動車検査登録事務所」に取材を敢行することに。その結果、衝撃の事実が明らかになったのだ。
発見時の状況が予想外すぎる...
https://twitter.com/yutorichanman/status/1879766641397109152
まず、ポスト投稿主・ゆとりちゃんに話を聞いたところ、件の用紙は16日に松本自動車検査登録事務所で撮影したものと判明。
ことの経緯について、ゆとりちゃんは「車の名義変更をしに行った際、受付で渡された名義変更に必要な書類の記入例を見ながら記入していたら、『TDN』などの表記があることに気づき、三度ほど見返してしまいました」と、当時の心境を交えて説明する。
記者自身、「流石にコラでは...?」という戸惑いの思いが少なからずあり、それが伝わったのか、ゆとりちゃんは「コラっぽいと言われますが、ガチです。全体像の別角度から取った写真もあります」とも補足していた。
なお、周囲にはその他「淫夢」の気配は感じられなかったという。
担当者は「直ちに回収し、現在は使用していない」
件の用紙が大きな話題となっている件について、まずは松本自動車検査登録事務所に電話にて概要を説明。しかし、当然(?)ながら担当者は「淫夢語録」を認知しておらず、今回の事象についても全く危機感を抱いていない印象を受けた。
だが、記者が詳細をまとめた取材概要をメールにて送付したところ、事態は急変。
翌営業日(1月20日)には回答が得られ、その内容は「当事務所で使用していたものでありますが、貴社からの取材により不適切な表現であることが判明したため、当該記載例を直ちに回収し、現在は使用しておりません」というものであった。
大きな話題となった件については、「不適切な記載例を使用していたことにつきまして、誠に申し訳ございませんでした」と、謝罪している。非常にスピード感のある、真摯な対応に感じられた。
なお、当該の記入例の詳細については、「調査を行ないましたが、使用開始の時期など確認できておりません」とのこと。
取材を打診した際の反応と併せて考慮すると、今回のケースは決して事務所ぐるみで行われたものでなく、職員のいずれかが「ネットのノリ」を職場に持ち込み、独断で作成したものである可能性が高い。
仲間内で通じるネットミームによる歓談は非常に楽しいものだが、こうしたノリを押し付けたり、ましては職場に持ち込むのは言語道断である。身に覚えがある読者諸君は悔い改めて、どうぞ。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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