炎上しないのが不満げな借金玉。湿気た花火は、そりゃ燃えないよ

割引あり

借金玉が、またなんか言ってる

2024年11月10日の夕方から、借金玉が、なにやらポストを連発していました。
簡単に言えば、「これまで俺をいじめていた奴に法的措置を開始する。俺をいじめてた奴は震えて眠れ」くらいの内容のようです。
借金玉の「今度こそ法的措置をする」は、通算10回よりは多く宣言されてきたと思います。
しかし、他人から訴えられて反撃せざるを得なくなった1件を除いて全部、口だけでした。今回も基本的にはそうなるだろうな、と思って眺めています。

一連の流れの中で、借金玉はこんなポストもしています。

自分の妄言を目にした人々が騒がないのは、「『敵』が恐れをなしているからだ」「自分の法的措置が正当、かつ『敵』に甚大な被害を与えるものだからだ」
と言いたいのではないかと思います。

借金玉が過去に「炎上」した、こういうケースと比較しているのでしょうね。

……あははー。
『敵』として名指しされている方々の内心までは知りませんが、その他のギャラリーの間で「炎上」しないのには、明確な理由があります。

借金玉は、炎上の三要素とでも呼ぶべき要素を、ほぼ欠いています。この記事では、それを考察していこうと思います。

炎上の三要素

ネットの「炎上」は一種のたとえ話ですが、そのネタ元である現実世界の「燃焼」という物理現象に、成立のための三要素があるのは有名です。

  • 可燃物があること

  • 酸素があること

  • 発火する温度に至ること

ネットの炎上も、かなりの相似を描いていると思うんですよね。

  • 対象となる事実があること(対象事実)

  • 観測者がいること(観測者)

  • 非難したい、という熱量を喚起すること(熱量)

対象事実:対象となる事実があること

炎上というのは、「何かの事実に対して、非難が非難を呼び、大人数からの非難が集中してしまう」状況です。まずは、非難の対象となるなんらかの、『目新しい事実』が必要です。
基本的には「悪いことをした事実」ですよね。

完全に新しい事実である必要はなく、「情報を目にした人にとって目新しい」ならばOKです。従来と別の層の目に触れた、ということですね。

実際のネット炎上だと、「悪いことはしてないのに、虚偽・曲解・情報伝達の歪みによって、実際以上に悪く解釈されてしまって」炎上する事態や、「落ち着いて考えればそこまで悪いことではないのに、『みんなが非難しているから』でなんとなく攻め立てられてしまって」炎上するようなケースもよくありそうです。

観測者:観測者がいること

炎上には、「悪いこと」とされる事実や、その事実に対する評価を「目にする」人が必要です。
目に触れた情報を、「初めて知った」と感じる当事者。
その人が、新たに非難の拡散主体となって連鎖していくか否かで、『炎上』になるかが変わってきます。

熱量:非難したい、という熱量を喚起すること

観測者が、新たに非難の拡散主体となるか否かが、『炎上』の成立如何を決めます。
拡散をするかを決めるのは、観測者の持つ『熱量』です。

新たに知った事実に対して、「なんて酷いんだ! これは非難すべきだ!」と感じて、非難を投稿する。
非難する人は、悪い奴を非難することで正義感が満足して気持ちいい。
非難を見た人が、「なんてひどいんだ!」とさらに非難する。正義感が満足して気持ちいい。
このサイクルを、どの程度喚起するか。

  • 対象事実が、とんでもなく悪質

  • 非難されている人がクリーンなイメージで、対象事実の悪質さとネガティブギャップがある

  • 非難されている人が嫌われ者で、多くの人が「非難するチャンス」をうかがっている

なんてケースだと、非難が連鎖していくサイクルが起きやすそうですね。
悪質だと炎上しやすいとはいっても、誰もが知っている極悪人の悪事が一つ追加で発覚したところで、「炎上」はしません。メキシコの麻薬カルテルが事件を起こしても、「炎上」はしませんよね。
炎上には、「主体者への信頼」と「行為の悪質さ」の「ギャップ」が必要なのかもしれません。

Xの男女論系のポストだと、

  • 性的に落ち度のある言動を取った男

  • 性的な被害者意識が過剰な女

あたりの言動が、『まともな社会の一員』に期待される振る舞いに対して『とんでもなく悪質』であると見なされる閾値が低く、炎上しやすいように思います。
大学生協でエロ漫画を買ったとポストしたら炎上した件とか。

今回の場合、どうでしょう?

借金玉のポストは以下の内容ですから、

「失禁玉のポストが炎上しない理由」を、三要素に当てはめて考えてみますね。

ここからは、11月中は有料(100円~200円)としていた部分です。
12月に入ったので、無償化します。
気が向いたら、投げ銭をお願いします。

対象事実:対象となる事実があること

炎上のためには、目新しい、悪質と感じられる事実の判明が必要です。

普段から借金玉のポストを読んで (重要。借金玉のポストは整理されていない細切れ文面の大量投下ですから、読むのがとても困難です) いる人に、今回のポストを読んで、『新たな事実が判明した』と感じた人は、皆無なはずです。

「新たに判明した、借金玉による悪行」も、「あらたに判明した、借金玉の敵による悪行」も、情報として存在しません。
これまでの主張の繰り返しです。

炎上三要素の一つである「対象事実」がないことが分かりますね。

観測者:観測者がいること

これは、評価が難しいところです。
1,000~2,000程度の表示回数は確保しているようですので、観測者が「いない」と評価してしまうのは、乱暴な気がします。

ただし、「新たに非難の拡散主体となる」観測者という意味では、ごく少数でしょう。

借金玉は、私のような積極的な批判者はもちろん、一言でも借金玉の言動に疑問を述べるような人は、基本的にブロックしています。
「与しやすし」と判断して、見せしめ的に反論対象とする人以外は、全員ブロックする勢いなのではないでしょうか。
そして、借金玉を擁護・賛同するポストをしても、当人の気に入らない表現だと食ってかかられます。
無言か、完璧な賛同か。
借金玉と「敵対」しないためには、この二択しかありません。

借金玉をフォローしている5万アカウントのうち、借金玉のポストを表示する1,000~2,000のアカウント。
その中で、「借金玉を非難する内容を拡散する」人は、ほぼ残っていないでしょう。
基本的に無言を貫いてきた借金玉のフォロワーたちが、借金玉の『敵』を積極的に非難するかと言えば、そちらも期待薄です。

無言のフォロワーと少数のウォッチャーしか観測していない発言の拡散力は、たかが知れています。

熱量:非難したい、という熱量が発生すること

熱量。
うん、ないですね。
借金玉に批判的な人の借金玉評は、「言行不一致で支離滅裂なことを言っている、無駄に偉そうで乱暴そうなおじさん」くらいで固まっています。

少数のウォッチャーが「また借金玉がバカなことを言っている」「また借金玉が嘘をついてる」と借金玉を批判しても、批判を見た人には「そんな人知らない」とか「ああ、いつものね。興味ない。つまんない」で流されてしまいます。

借金玉の落ち度を発見しても、大人数の「発見する喜び」「正義感」を刺激できないんです。
ならば借金玉の『敵』を批判したくなるかと言えば、普通の読者は「借金玉が怒っているらしいことはわかるが、回りくどくて曖昧で、何を言っているのかよくわかんない」で終わると思います。

『借金玉』に対しても、『借金玉の敵』に対しても、読者の正義感は刺激されない。

今回のポストに対しても、最近のポストを全然読んでなかった人が「借金玉さん、そんな目に遭ってたんですか?」とリアクションしたくらいで、
「借金玉が、また酷いことを言ってるぜ! 拡散しなくちゃ!」という熱意がある人も、
「借金玉の敵は、そんなに酷い奴だったのか! 拡散しなくちゃ!」という熱意がある人も、
いないでしょう?

そりゃ、炎上する理屈がないですよ。

まとめ

借金玉の一連のポストは

  • 情報に目新しさがない。つまらない。

  • 大した数の人の目に触れていない。興味を持たれていない。

  • 炎上を起こすような「熱意」を喚起しない。つまらない。

と、そりゃ炎上しようがない、というのが結論です。
じくじくに湿気った花火を押し付けておいて「火をつけないのか臆病者!」とか煽られても、困るんですよね。

借金玉のポストが炎上しないのは、借金玉の発言が正当だからではなく、つまらないからです。
……まぁ、「妥当な法的措置で痛手を食らう可能性」でなく、「おかしな人に言いがかりをつけられて被害を被る可能性」という意味では、借金玉に名指しされている関係者の方々が脅威を感じている可能性もありますが。

炎上するような種類の「面白さ」のある情報を借金玉が披露したなら、『敵』が沈黙していようと炎上しますし、普通の拡散力しか持たない『敵』に、過去の借金玉の言動を炎上「させる」のは不可能です。

過去、借金玉の言動が炎上したのは、「非難したら、正義感が満足して気持ちいい」と感じられてしまうような行為が発覚したからです。
借金玉自身は「事実無根」とか「事実関係が歪んで伝わっている」とか言いたいようなのですが、本人の説明を加味しても、情報の「歪み」は皆無で、非難は妥当なんですよねぇ……。

最後に

借金玉が、すでにネットの論客としてもバリューをすっかり失っており、発言済み情報の再放送で『炎上』しない妥当性を、納得いただけたでしょうか。

ここまで読んでいただいたのは、借金玉に批判的なスタンスの方ばかりだと思うのですが、万に一つ、借金玉に賛同している方が読んでくれていた場合に備えて、一つの事実を提示しておきます。

2024年11月10日の借金玉のポストには、他者の思い違いや不見識を糾弾するものが多数含まれていました。
誰それが思い違いをしたとか、発言を翻したとか。

しかし、借金玉にマトモな読解力がない、顕著な証拠が先日発生していたので、示しておこうと思うのです。

借金玉は、「北海道では、寒さのせいで味噌が生産できなかった」という主張を行いました。

「北海道でも味噌は生産できた」という反論が寄せられ、反論にはこの記事が添えられました。

上記の記事に対して、借金玉は以下の発言をしました。

「『明治年に近代化で燃料ガンガン炊いてやっと作れるようになった』と書いてあって」。
北海道では寒いから味噌が作れず、作れるようになったのは「燃料ガンガン焚い」たからだ、と、出典にも明記されていると。

もう一度、出典のURLを示します。

書いてないです。
北海道での味噌の製造に当たって、気温の管理をどのようにしたのか、という点には、一つも言及されていません。

北海道で「近代化で燃料ガンガン炊いて、やっと味噌が作れるようになった」という可能性を、その件について無知な私は否定しません。
しかし、「北海道で味噌の工場が稼働したのは○○年からである」という記述を、「『近代化で燃料ガンガン炊いてやっと作れるようになった』という記述である」と読解してしまうのは、明確な誤読です。

借金玉が嘘つきなのは事実ですが、

上記のポストに、「借金玉は嘘つきだと書いてある」と主張したら、その主張は誤読に基づく明確な嘘です。

借金玉は、脳内ストーリーによって、入手した情報を書き換えて理解してしまうのだ、という事実が、この一例からも分かります。
借金玉が「その情報、デタラメじゃないか!」などと言っているときは、「その情報」なんてものがそもそも存在せず、借金玉が脳内でクリエイトした可能性を念頭に置く必要があります。
それを、この件は雄弁に物語ってくれます。

借金玉を信用するのは自由ですが、よく考えましょう。
彼は、資料から「資料内に存在しない情報」を読み取ることができます。

まぁ、今回も「法的」にはなーんも動かず、なんとなくなかったことになるのがオチでしょう。
裁判が始まったら、まずは借金玉が一つ「実行」できたことに拍手喝采しますよ。

このツイートも、懐かしいなぁ。
「思いやりが終わっ」てから当事者との法的手続きは発生せず、3年経って時効を迎えてるんですよね。
裁判が始まるのが「確定」とは。
(今井士郎)


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