指紋認証デバイスがlinuxで使えなかった件
パスワードはすべてbitwardenで一元的に管理しているので、現状でもPCにPINを入力するだけで、どのサイトにも基本ログインできる。
最近このPINの入力すら面倒になってきて、手頃な指紋認証デバイスを買ってみた。
win10ではドライバが当たって、挿すだけでwindows helloに認識され、とんでもなく快適である。
残念ながらlinux用のドライバはないようで、いろいろググって試してみたが、結論からいうと、いまだ解決には至っていない。
linuxにはfprintという指紋認証プロジェクトがあるのだが、主にノートPCが実装している指紋センサーを対象にしているようで、今回購入したデバイスは動作リストにもなく、ネット上でドライバを公開しているのをみつけたが、うまくいかなかった。
とりあえず、linux環境でこれを使おうと思っている人が間違って買わないように、情報を上げておく。
【購入したデバイス】
SEKC USB指紋認証キー SFSD-01
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GLRQPHP
lsusbでusbデバイスIDを確認してみる。
ID 2808:93a9 Focal-systems.Corp FT9201Fingerprint.̚
※「アルカナイト AKFSD-07」という製品もおなじIDとの情報あり(未確認)
【fprintでサポートされるデバイスのリスト】
Supported Devices
https://fprint.freedesktop.org/supported-devices.html
残念ながら対象外らしい。
【ドライバを探してみた】
このIDの製品用にlinuxドライバを開発しているひとがいた。
https://github.com/banianitc/ft9201-fingerprint-driver
指示通りリポジトリをクローンしてみたが、makeでエラーを吐いて先に進めず…。
というわけで、現状このデバイスはうちのlinux mint環境では使用不能。
winをメインで使う気にはとてもなれないので、賢者がドライバを開発してくれるのを待つしかないのか。
bitwardenは自分が使うPCだけ4桁のpinコードで常にロック解除できる設定にしておけば(スマホやノートPCのように盗まれたり、他人に触られる可能性があるデバイスではちょっと危険)、じっさいそれほどの手間ではないし、誰かが直接にPCを触ってpinを盗む可能性はそれほど高くなさそうなので、セキュリティ的にも安全と言って良さそう(な気がする)
そもそも、指紋認証が使えたとしても、なんらかのトラブルで認識しないケースを考えると、保険としてpinも同時に使用可能な状態にしておくべきである。
ただ、今回の認証デバイス自体はひじょうによくできていて、反応もとてもはやく、この気持ちよさを一度味わってしまうと、なかなか諦めがつかない。
なにか未知の情報があれば、ぜひお知らせいただきたいと思います。
あとどうでもいいですが、この「SEKC」というブランドは、「セクシー」と読むらしいです。。
コメント