大林監督や撮影現場での思い出を語る三浦友和さん㊥
大林監督との思い出を語る長女の千茱萸さん㊧、三浦さん㊥、妻の恭子さん
「福田村事件」の上映後、観客席に向かって話す田中さん㊧と井浦さん
尾道映画祭の一環として、ロケ地となった街並みを案内するNPO法人尾道空き家再生プロジェクトの豊田代表理事㊧
主演作「PERFECT DAYS」を「見るたびに違う発見や感情が生まれる作品」と語る役所広司さん
主演を務めた「緑色音楽」の撮影を振り返る村上虹郎さん
俳優や監督によるシンポジウムもあり、井浦新さん(左端)は「映画文化を盛り上げるのは地元の皆さん」と呼びかけた
シンポジウムに登壇し「シネマ尾道は地域の財産」と熱く語った井浦新さん(手前)
アニメーション映画「犬王」で声優を務めた森山未来さん。何度も訪れているという尾道は「ただ歩くだけで感覚が揺さぶられる」
アニメーション映画「犬王」で総作画監督を務めた尾道市出身の亀田祥倫さん
福山市出身の俳優毎熊克哉さん。シンポジウムでは「人を感動させられる表現力は自分にあるのか自問自答している」と心境を語った
大林監督の「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」の上映後、登壇した主演の三浦友和さん㊨と監督の妻子
大林監督や撮影現場での思い出を語る三浦友和さん㊥
大林監督との思い出を語る長女の千茱萸さん㊧、三浦さん㊥、妻の恭子さん
(写真 全12枚)

 「尾道映画祭2025」最終日の26日、広島県尾道市出身の大林宣彦監督の作品がしまなみ交流館で上映された。妻の恭子さん(86)、長女の千茱萸(ちぐみ)さん(60)と、数々の大林作品に出演した三浦友和さんが、この春で亡くなって5年になる監督をしのび、思い出を語り合った。

 三浦さんが主演の1988年公開「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」を上映。終了後、ステージに上がった恭子さんと千茱萸さんは満員の観客を見渡し「40年近く前の作品にこんなに集まってくださり胸がいっぱい」と感謝した。

 当時の台本を手に登場した三浦さんは「俳優がやりやすい状況をつくる監督としてナンバーワンだった」と回顧。俳優人生で出演本数が最も多い監督と紹介し、「映画作家であり芸術家。表現は冒険しなければいけないと考えていた方だった」と思いをはせた。

 シネマ尾道では、関東大震災の際、朝鮮半島出身者についての流言が引き起こした殺傷事件を題材にした「福田村事件」を上映した。主演の井浦新さんは「SNS(交流サイト)と竹やりは全く同じ。踏みとどまるにはどうすればいいか、家族や仲間で話し合ってほしい」と語りかけた。田中麗奈さんは「映画の力を感じる作品に出合い、ますます役者として謳歌(おうか)している」と目を輝かせた。

 「東京ランドマーク」上映後には、プロデューサーを務めた福山市出身の俳優毎熊克哉さんが、自主制作に携わった仲間を「子どもらしい大人」と紹介し、笑いを誘った。映画ロケ地やアニメの舞台となった街並みを巡るツアーもあった。(藤田智、森田晃司)

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