専門学校で学びたい

クリスチャン系のチラシだったので、留学したサンフランシスコで出会った彼女を思い出した。母を見ていて宗教は何かに縋りたい弱い人の物、怖いと思っていたけれど、彼女の心からの「信仰」を聞いて、正しく行えば宗教が人を救うことや学びもあると思った。彼女に出会って「宗教を信仰する」ということに対しての偏見はなくなっていた。また彼女に会いたいと思ったし、あの場所に戻りたいと強く思った。
 
サンフランシスコでの3週間は、自分一人で決断し、学び、私の事など誰も知らない世界で、初めて私は私らしくいられた時間だった。母や、彼に頼って期待することはやめよう。相手に期待をすればするほど、裏切られたと勝手に落胆するのは自分なのだ。結局、頼り期待できるのは自分だけ。自分の気持ちをコントロールし、自分がもつ期待に答えられるのも自分だけ。自分をコントロールしようとしてくる他者から、自分を守れる強い人間になりたい。

留学先のサンフランシスコで素晴らしい出会いがあった Photo by Getty Images
 

自分に対して「どうせ無理」「私にはその価値がない」とすぐに諦めてばかりだった。だからこそ、自分を信じて少しでも前に進める自信や強み、「これだけは他の人に負けないくらいやった、頑張った」と思えるものが欲しいと思った。18歳でアパレル会社に入社した頃の私は、学もなく知識もなく、ただブランド品で着飾ることで鎧を身に着け、自信があるような気がしていた。それらが全て奪われ失った今、持ち物で強くなった気がするより、他人が持っているものを憧れるより、知識をつけて、自分に対して本当の自信や価値を身につけたかった。その為に、下りた保険を使って同時に短大卒業資格も取れる専門学校に行く事を決めた。