高齢者の虐待件数が過去最少に 鳥取

鳥取県内で2023年度に報告された高齢者の虐待は54件で、統計を取り始めてから最も少なくなりました。

鳥取県のまとめによりますと、2023年度に県内の市町村から報告された高齢者の虐待は、前の年度より1件少ない54件で、年度別の統計を取り始めた2006年度以降では最も少なくなりました。
虐待をした人の内訳は、家族や親族によるものが51件、老人ホームなどの施設の従事者によるものが3件で、虐待を受けた人のおよそ8割が女性でした。
虐待の内容は暴力などの「身体的虐待」が40件、暴言や威圧的な態度による「心理的虐待」が33件、勝手に金銭を使うなどの「経済的虐待」が5件「介護・世話の放棄」が4件となっています。
家庭内で虐待をした人は息子が53.8%と最も多く、次いで夫が15.4%、娘が13.5%となっていて、被害を受けた人の4割以上が加害者との2人暮らしだったということです。
鳥取県では、認知症の症状が悪化すると介護する人の負担が増えて虐待につながりやすくなることから、認知症の人やその家族を支援する「認知症サポーター」の養成を進めていて、その数は県内で11万人以上にのぼっています。
県長寿社会課は「こうした取り組みの結果認知症への理解が進み、地域での家族など介護する人のサポート体制の充実が、虐待件数の減少につながっているのではないか」と話しています。

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